女夜ねずみ小僧

お江戸の闇を 切り裂いて
小判千両 ひと稼ぎ
ちょいと小走り 屋根の上
呼子(よびこ)をすり抜け 宙を舞う
おっと情けを ふところに
女夜ねずみ ここにあり

番茶も出花 艶(あで)やかに
結ぶ頭巾の 伊達姿
それに近ごろ 気にかかる
いい人いるよな いないよな
おっと内緒に しておくれ
女夜ねずみ 恋もする

さてさて夜明け 前になりゃ
どこへ追手(おって)も 消えたやら
町にしあわせ 来るまでは
やめられないのさ この勤め
おっと世の為 人の為
女夜ねずみ ここにあり
女夜ねずみ ここにあり
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