都会の月は可哀想

ずるいよ
冬の決意はこれほど暗く
重いのに
夜はしあわせへと傾く
満ち足りてた“私”は“何者”なのか

見上げれば
私だけしか見てない月が
美しくて
恐ろしく孤独に思う
独り占めにしたいわけではないのに

都会の月は可哀想ね
(それはまるで私みたい、ただそこにいて)
誰もが見向きもしないでしょう
たとえ心が乱れていても
(私は見守られている)

おやすみ
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