Fastiteration

無色透明な
明日見るはずの記憶ね
分からずに触れてた
のにどうしてかな

千切れるほど
思い出して
溢れるまで

忘れる時は
想いの果て
連れていって

よほど曖昧な
いつか見たはずの埃ね
懐かしむ気がした
その愛しさ

千切れるほど
思い出して
溢れるまで

忘れる時は
想いの果て
連れていって

戻れぬ頃に煙る 蜻蛉の如し世
小雨と共に歪む 月明かりの糸を
見て
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