串木野さのさ

ハー ひょっとすりゃ
これが別れと なるかも知れぬ
暑さ寒さに 気をつけて
短気おこさず やけ酒を
呑むなと言うたが
わしゃうれし さのさ

ハー 落ちぶれて
袖に涙の かかる時
人の心の 奥ぞ知れ
朝日を拝む 人あれど
夕日を拝む
人はない さのさ

ハー 十五夜の
月はまんまる 冴ゆれども
わたしの心は 真の闇
せめて今宵の 訪れを
ひと声聞かせよ
ほととぎす さのさ
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