はぐれコキリコ

立山に両の掌合わせ
せめて便りが 噂が欲しい
まだ未練たち切れないとなぜじれる
越中 雪の湯の町で
おんなが歌う あゝ はぐれコキリコ

筑子竹二人で鳴らし
想い焦がした十九と二十歳
あの春を忘れた人のにくらしさ
情けの峠越しかねて
おんなが歌う あゝ はぐれコキリコ

盆が過ぎ笛の音太鼓
それに鍬金きくたび想う
ふるさとを見捨てた人の身の上を
茜に染る空見上げ
おんなが歌う あゝ はぐれコキリコ
×