海風

海風 海風 心に何も 残らぬように
海風 海風 涙の雫さえも

ほんの些細な 言葉が刺さり
ふたりの間に 溝を隠して
やがて渡れぬ 深い河が流れた
まるで ガラス 割れる みたいな
そんな 音が 胸に響いた
海風 海風 想いの欠片
心を刺して
海風 海風 愛した記憶さえも

時の悪戯 すれ違いから
ふたりの間に 影が潜んで
明日も見えない 寒い夜が続いた
まるで それは 薄い 氷の
道を 歩く 旅人のよう
海風 海風 遥かな海を 越えて来たなら
海風 海風 心の痛みさえも

海風 海風 心に何も 残らぬように
海風 海風 涙の雫さえも
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