流れ星と月の石

行く先もきめず ぼくは靴をはいて
車を走らせ 風を切る

何処かの誰かが 虹のたもとにはきっと
喜びが溢れてると語った

銀のスカーフを風になびかせて
光と影の中で今夜 流れ星になる

役立たずの傘をさして 前に進もうとしてるかい
髪をさわる癖は今も 君を困らせているのかい

それでも いつまでも 心の中は…

知らないふりして 君は列車に乗って
窓に切り取られた 風景を追う

さよならすることも 裏切りにはならないと
笑顔をこぼしながら 語った

重いワークブーツのかかとをずりながら
光と影の中で 今夜月の石になる

昇りかけた階段さえ 諦められるというのかい
大人になったの一言で 君は片付けられるのかい

それでも いつまでも 心の中は…

青く燃える ろうそくの炎
そっと吹き消さないで…
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