ゆびさき

指先で消しつづけた
変わらない かすむ空を
笑い合う物語は
つまらないことばかりさ

隠しあう光の数
写しあう二人の影
あの夜に鍵をかけて
いつまでも 終わらないでと

僕は聞いた 流れ 揺れる
君は泣いた 夢の中で

指先で
確かめた
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