Blue Hour

ペンキをこぼしたみたいな
夜が影をひいて
僕らは途端にわからなくなる
言葉が魔法をなくす
ずっと何かを言わなくちゃ
ずっと何かを聞かなくちゃ
ここからは見えない
ものに触ってみたかった

秘密が言葉を漏らしたなら
散らばった
文字が浮かび出した

まだ夜は冷えるから
僕らは子供のまま

寝息を重ねて作った通り道を急げば
見たこともない形の怪物が
僕らを踏みつけた

壊れた砂時計を直したら
散らかった街に戻れるから

秘密が言葉を漏らしたなら
散らばった
文字が浮かび出した

目をつぶって開いたら
僕らは寂しいまま?
×