ほろ酔い情話

あなたの形見の 切り子のグラス
面影を浮かべて 飲んでるお酒
ひとり残され あれから二年
泣かないと 約束をしたはずなのに
酔うたび ほろほろ 涙がこぼれます

六畳ひと間の 小さな部屋で
肩を寄せ夢見て 暮らした月日
棚に飾った ふたりの写真
喧嘩した 思い出も ただ懐かしく
酔うほど ゆらゆら 恋しさつのります

も一度生まれて くるその時も
私をもらって 下さいあなた
無理に笑って おどけてみても
淋しくて 逢いたくて 切なくなって
酔うたび ほろほろ 涙がこぼれます
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