哀愁旅の宿

今頃どこに いるのでしょうか
あれから季節は ひと廻り
あの日に交わした 約束を
胸に抱きしめ あなたを待てば
瞼に浮かぶ 面影滲む
おんな一人の 哀愁旅の宿

添えずに生きる 運命(さだめ)でしょうか
最後の恋だと 信じてた
遊びの恋では ないですね
揺れる心に 不安が募る
からだに残る ぬくもりだけが
おんな一人の 哀愁旅の宿

愛したことは 間違いですか
鏡に何度も 問いかける
すべてを捧げた ひとなのに
夜を明かした あの日が憎い
消えない傷に 涙が沁(し)みて
おんな一人の 哀愁旅の宿
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