Melody Prayer (2018 Edit)

思わずこぼれた愚痴をきいてた君が
遂に吹き出した
「今ので何度め?」
君につられて笑ってしまった

自分より優れたものを否定し
必死に探したアラを
得意げに掲げた
そんな弱さに胸が痛む

幼い頃なりたかったもの
いつまで信じてたの?
なれると
何度も手を加えてボロボロになった絵を
机の奥深くしまった

時代に押しつけ逃げた
「脆さ」「弱さ」隅に隠しては
見透かされないようにうまく笑うのに
誰か気づいてと願ったあの頃

君に向けた優しさの裏にたとえ
嫌われたくないという怯えがはらんでいても
それを優しさと君が笑うなら
恥ずかしくなんかないさ
何度だって言えるよ

ありふれた日々をかきわけて
何度も探した宝物
積み上がってく色褪せた日常に目もくれずに先を急いだ

次々出てくるガラクタの山を見て
諦めかけてた金や銀
そんなガラクタを一つずつ君は大事そうに拾い上げていたから

やわらかい風が頬を撫でていく
穏やかな日差しの中
そばを駆けていった
子供たちが遠くで手をふった

通い慣れた道一つ逸れてみた
たったそれだけのことで
モノクロだった世界に
光が満ちていた

君が見せる愛情の裏にたとえ
なにか推し量る意図や計算があっても
それは愛だと僕は笑い受け取るよ
この胸の温かさが確かな証だから

ありふれた日々をかきわけて
何度も探した宝物
積み上がってく色褪せた日常に目もくれずに先を急いだ

次々出てくるガラクタの山を見て
諦めかけてた金や銀
そんなガラクタを一つずつ君は大事そうに拾い上げていた

もう一度

積み上げたガラクタをかきわけて
何度も探した宝物
どんなガラクタも一つずつ君と二人で拾い上げていけたなら

ギラギラ輝く金や銀じゃないけれど
大きくなんかもないけれど
君の手をとって見慣れた風景にそっと淡い光を灯していく

パステルカラーが
ふわふわ宙を舞って
小さな宝物が積もってく
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