心の花

波の音が響く
静かな海で二人
誰も知らない時を過ごして
気づいてしまった
自分をだましては
想いに蓋をした

あふれだしたものが
いつしか僕を殺して
記憶さえ奪ったとしても
君の横顔も
君の優しさも
心がぜんぶ覚えてる

芽のでない花に水をやるよ
何が咲くかもわからないけれど
何度も何度も埋めては土になる
それでもあきらめられないんだ

波の音が響く
静かな海で一人
誰も知らない時を数えて
終わりにしたつもりの心は
未だ強くなれないの

同じ景色ずっと見ていたかった
「このまま時が止まればいいのに」
届かない想いはこの歌にのせて
近くて遠い君に歌う

芽のでない花に水をやるよ
何が咲くかもわからないけれど
何度も何度も埋めては土になる
それでもあきらめられないんだ

もうこんな恋はしないかもしれない
さよならのできない想いが
タカラモノになる日まで
きっと明日は会えるはずないのに
「また明日ね」と言う言葉が
切なく響く

芽のでない花に水をやるよ
何が咲くかもわからないけれど
何度も何度も埋めては土になる
それでもあきらめられないんだ

芽のでない花はきっといつか
心に光の花を咲かせるだろう
そして大切に育てた花の名は
誰もが口ずさむ歌になる
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