木蓮の花庭

目覚める前の白い光 どこかほっとした寂しい気持ち
枯葉の残る 春の小径 花の木陰に座ったその顔

眩暈の中で会えたのは 会いたかった悲しいもの
ぼくはどこにもいかないよ 木蓮の庭でほら午睡をした

白い空と強く吹く風 花の重みも知らないよ
何度めの春かと 君は笑っていて

嵐の中で会えたのは 会いたかった優しいもの
空の広さを、花の重さを、幾たび忘れては慄えるのでしょう
眩暈の中で会えたのは 会いたかった悲しいもの
いつか忘れてしまうのかな 君もぼくも愛と呼んだものを

目覚める前の白い光 風の音が消えた

眩暈の中で会えたのは 触れたかった儚いもの
ぼくはどこにもいかないよ 何度めの春かと空を見ていた
嵐の中で会えたのは 会いたかった優しいもの
いつかこの日を思い出すでしょう

永遠をゆるした あわい恋を
君とぼくが、愛と呼んだ日々を
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