白い夜霧の終列車

行かせてそれで よかったか
あと追いかけて 戻れと云うか
冷たくおまえを 列車に乗せた
見送るおれは 霧の中
おまえにゃ待ってる ひとがいる
白い夜霧の 終列車

一日のばし 燃えたとて
想い出だけが 哀しくのこる
さよならおまえは しあわせつかめ
海岸駅は 霧の中
おれにはやれない いい夢は
白い夜霧の 終列車

線路は走る 海沿いを
火の酒あおる さびれた港
短い恋でも おまえが命
見送るおれは 霧の中
惚れたらせつない 意地ばかり
白い夜霧の 終列車
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