カラオケ情け~女将さん

風が空缶(あきかん) カラコロと
路地にドレミファ 雨が降る
ごめんよ 女将さん…もう泣かないで
二十才(はたち)そこらの 盆暗(ぼんくら)に
慰めなんか 言えないが
せめて歌うよ 心から 女将さん

歳(とし)をごまかし 悪さして
夢もいつしか から財布
ありがと 女将さん…真っ赤な顔で
三日三晩も 叱られて
お袋よりも 怖かった
ぼくの女神だ 神様だ 女将さん

八つ転ぶか 九(ここの)つか
情けカラオケ お立ち酒
春には 女将さん…便りを胸に
桧舞台で 歌う日を
待ってておくれ この店で
別れ台詞(ことば)は お達者で 女将さん
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