食パン

君がいつも通りの君ならば
誰よりも頼りになる 分かってた
時間がすこしかかるだけだ
待てるならば笑顔 戻るはずだ
だけど僕には口にできないプランが胸にある
やると決めた時が迫る
君だけは知ってるだろう
隠し事は全てすぐに見破られる
ビルの屋上 見つめてる地上
歩き出す歩道 どこだろうか
ベンチ 鳩のウンチ 公園
ひびが入るそよ風 透明
そして君以外 みんなはどんな顔するだろう
推し量る空模様 泣いたり 怒ったり
笑われたりするのかもしれないな

小雨がやんで晴れた空は
食パンみたいな雲を運んでいた
届くよ 話しだせれば
夕凪から風に変わった

僕がいつも通りの僕ならば
誰よりも頼りになる 分かってた
時間がすこしかかるだけだ
待てるならば笑顔 戻るはずだ
だから僕は決めていたプラン
やめることにした
君のことだから 守らなくては
気づいたよ だれも もう
これで怒らせたり悲しませたりしない

コンクリート 壁が高く伸びて
アスファルトがどこも水平で
遠くに 噴水 しぶき 光 歪め
映り込んだ水面へ
完璧なんて必要ないって
この先 君は憶えていくね
たとえ聞き入れてくれなくても
かける言葉をいつも探してるよ

小雨がやんで晴れた空は
食パンみたいな雲を運んでいた
届くよ 話しだせれば
夕凪から風に変わった

曲り角に木の葉 一人
帰り道に空と二人
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