とめどなく

逢えばどうなる わけもない
あなたさがして 伊豆の旅
秋の修善寺 しぐれの天城
もうあきらめて 思いだすまいと
いくら こらえても
あなた あなた
とめどなく
みれんほとばしる

消えた噂を 追いながら
訪ねさまよう 湯の街は
恋の相傘 目にしむばかり
もうつらいから 口にだすまいと
決めたそばから
あなた あなた
いつとなく
呼んでしまうのよ

いつも夜汽車に 乗るときは
二枚切符を 買うのです
そばにあなたの 幻おけば
もう泣かないで 旅ができるかと
伊豆へ 来たのに
あなた あなた
とめどなく
涙あふれるの

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