夕焼け列車

夕焼け列車の 笛の音きけばョー
駅までかけてく たんぼ道
出稼ぎ暮らしの ふもとの村は
父さん待ってる 家ばかり
ああ かみなりが鳴る 遠い日に
別れて今は すすきが風に泣く
アレサョー

ふるさと離れて 働く身にはョー
都会の寒さが 沁みるだろう
ぬくめてあげたい 熱燗つけて
戸棚の徳利 淋しそう
ああ 母さんとまた ふたりきり
今年も帰る 父さん待ちわびる
アレサョー

祭りが終われば もうすぐ冬だョー
逢いたさせつない 日暮れ空
涙でにじんだ 峠を見れば
つばさを並べた 鳥の群
ああ 木枯らしが鳴る 山間に
父さんの帰る 列車の音がする
アレサョー
×