二十歳の祝い酒

生まれる前から 男だと
俺は勝手に 決めていた
おまえの産声(うぶごえ) 聞いた時
涙がでたんだ 嬉しくて
這(は)えば立つんだ アア 早(は)よ歩け
大事に育てた 親ごころ
今夜は飲もうよ 水いらず
おまえの二十歳(はたち)の 祝い酒

父子(おやこ)でこうして 酒を飲む
今日という日を 夢みてた
おまえが成人(おとな)に なった分
白髪(しらが)もふえたよ ちらほらと
彼女いるなら アア つれて来い
一緒に会おうよ 母さんと
照れてる息子に 酌をする
おまえの二十歳(はたち)の 祝い酒

早く大きく アア なるんだと
夕暮れあの日の 肩車
想い出こころで 巻き戻す
おまえの二十歳(はたち)の 祝い酒
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