男、涙の酒

惚れていながら 我がまま気まま
今さら悔いても おそいけど
いつもさびしさ 笑顔にかくし
耐えていたのか あの涙
癒やす術ない 心の傷を
ひとり呑みこむ 男の手酌酒

恋はせつなく 悲しいものと
しみじみ知ったと 泣いていた
遠いおまえの いとしさだいて
今も心が 痛む夜は
酒に浮かべる 面影ひとつ
ひとり呑みこむ 男の苦い酒

女心に やさしさやれず
愛することさえ 忘れ果て
細いおまえの 背中がゆれた
辛い別れを 泣いた日よ
数えきれない 不幸の数を
ひとり呑みこむ 男の涙酒
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