おんな花火師 花舞台

夜の美空を 焦がして上がる
花火一輪 おんな伊達 おんな伊達
技のいろはは 目で習う
恋は二の次 三の次
おんな花火師 心意気

掛けた襷(たすき)の 白帯と
長い黒髪 五尺の身丈(からだ)
女いつ咲く 身を結ぶ

燃えてはかない 命の花に
こころ燃やした あで姿 あで姿
娘盛りの 胸のうち
締めた晒しの 奥の奥
おんな花火師 男武者

闇に花咲く 七色ぼたん
冬の夜空の みだれ打ち みだれ打ち
粋な法被(はっぴ)で 斜(はす)に立ち
指で紅ひく 宵あかり
おんな花火師 花舞台
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