ひとり珠洲岬

北へ北へと 旅する理由(わけ)を
聞かれて思わず 涙ぐむ
見知らぬ人の 何気ない
言葉に心が またきしむ
駄目ね 駄目ですね
どんなにどんなに 離れても
忘れられない 恋なのに…
たどり着いたら ひとり奥能登 珠洲岬

わざと自分を いじめるように
寒さに凍えて たたずめば
夕日が沈む 日本海
面影一緒に 連れてって
何が いけないの
どんなにどんなに 尽くしても
愛は私に 返らない…
夢もちぎれる ひとり奥能登 珠洲岬

一夜(いちや)泊りの 小さな宿の
窓辺で漁り火 数えます
カモメが一羽 飛べもせず
明日(あした)を探して うずくまる
いいの もういいの
どんなにどんなに つらくても
きっと出直す 道がある…
旅はここまで ひとり奥能登 珠洲岬
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