シベリヤ・エレジー

赤い夕陽が 野末に燃える
ここはシベリヤ 北の国
雁がとぶとぶ 日本の空へ
俺もなりたや ああ あの鳥に

月も寒そな 白樺かげで
誰が歌うか 故国(くに)の唄
男泣きする 抑留ぐらし
いつの何時まで ああ 続くやら

啼いてくれるな シベリヤがらす
雲を見てさえ 泣けるのに
せめて一言 故郷の妻へ
音信(たより)たのむぞ ああ 渡り鳥
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