両家良縁晴々と

今朝はお山も 初雪化粧
まるであの子の 花嫁姿
兄(あに)さ夫婦の 代わりとなって
二十と五年を 親子草
祝ってくれてか 今日の日を
両家良縁 晴々(はればれ)と

何処(どこ)か伴侶も 兄さに似てる
気づくものだよ その横顔に
器量気立ての 笑顔の陰で
どれほど泣いたろ 寂(さみ)しさに
はじめて自分を 通す子に
それでいいんだ いいんだよ

樹齢千年 敷石道(しきいしみち)を
いつかお帰り 初孫つれて
慣れぬこの手で 抱かせておくれ
ほんとの親子を 超えるとき
祝っておくれか 盃で
両家良縁 晴々と
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