南部の風鈴

狭い一人寝(ひとりね) 寂しい夜は
遠い過去(むかし)を 呼び起こす
俺の生き方は ふらふらと浮草暮らし
おまえが悪い 訳じゃない
こんなに早く 別れるなんて
今ごろ怨んで いるだろう
おまえが愛した 南部の風鈴
悲しい音色が 鳴り響く
ポツリ ポツリと 小雨に濡れる
二人の戻る 道はもうないから

夏が過ぎ去り 季節はすでに
秋の気配を 告げている
俺の我が儘で この街を出て行くけれど
おまえが悪い 訳じゃない
涙がぽろり 心にしみる
幸せ見つけて 生きてくれ
おまえが愛した 南部の風鈴
悲しい音色が 鳴り響く
ヒラリ ヒラリと 初雪落ちる
二人の戻る 道はもうないから

おまえが愛した 南部の風鈴
悲しい音色が 鳴り響く
ポツリ ポツリと 小雨に濡れる
二人の戻る 道はもうないから
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