雨の伊勢崎線

発車のベルが 鳴り響くのに
いくら待っても 来ない人
伝言板に 「お元気で」
小さな文字の 走り書き
あんなの約束 してたのに
手荷物ひとつ 下げながら
うつむく頬に 涙が止まらない
窓から見える 渡良瀬川は 雨の川
ひとり濡れたまま 雨の伊勢崎線(いせさきせん)

片道切符 手のひら載せて
背伸びしてみる ふるさとよ
都会の街に 憧れて
電車は走る 雨の中
どんなにいばらの 道のりも
寒くて暗い 四畳半
電気がひとつ ラジオも何もない
終着駅の 浅草駅は 雨の駅
ひとり濡れたまま 雨の伊勢崎線

あんなに約束 してたのに
手荷物ひとつ 下げながら
うつむく頬に 涙が止まらない
窓から見える 渡良瀬川は 雨の川
ひとり濡れたまま 雨の伊勢崎線
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