立待岬

まぶた閉じれば おまえが見える
ながい黒髪 あまえる素振り
俺は無性に 逢いたくて
夜明けの海峡 こえて来た
男ひとり さいはての 立待岬

待っているから 迎えに来てと
肩をふるわせ 別れに泣いた
よせて泡だつ 荒波の
せつない呟き なおしみる
風も空も 想い出の 立待岬

抱いてやりたい この手のなかに
にぎりしめてる 指輪がひとつ
俺の呼ぶこえ 聞こえたら
やさしい笑顔 見せてくれ
おまえ探す 旅のはて 立待岬
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