もう君はいないのか

日差しを浴びて まどろんで
ときおり風に 揺れる葉の
かすかな音に 目が覚める
いつもと同じ 秋の日が
穏やかすぎる あまりにも
一緒にコーヒー 飲もうよと
振り向けば 音もなく カーテン揺れる
そうか もう君は いないのか

好んでつけた エプロンも
あれから壁に 掛けたまま
昨日と同じ 時間がゆき
静かに夜が 忍び寄る
記念日だから オシャレして
たまには食事に 出かけよう
声かける 君の部屋 明かりも消えて
そうか もう君は いないのか

穏やかすぎる あまりにも
一緒にコーヒー 飲もうよと
振り向けば 音もなく カーテン揺れる
そうか もう君は いないのか
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