女の砂時計

冷たい指の 女はよ
心ぬくいと 抱いた男(ひと)
そんなあんたの 淋しさを
あやし寝かせた 膝枕
さらさらと 堕ちて消えた
女の砂時計
霧笛泣いて 出船どきだ
小窓に真っ赤な 日が沈む

遊んであげた お返しは
造花みたいな 接吻(くちづけ)か
惚れた男の 旅支度
楚々と手を貸し 見送るよ
想い出は 持ってゆきな
女の砂時計
たかが恋さ 男ひとり
忘れりゃおしまい 泥の舟

しあわせなんか 夢に見て
ガラに似合わず 待ちわびた
ずるいあんたが 護るのは
小鳥みたいな おなごかい
さらさらと けずる生命(いのち)
女の砂時計
涙 波止場 過去は未来
悔やんでおくれよ 残り月
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