待ちわびて

お酒 つけましょうか
寒い夜ね あなた
おちょこ二つ 並べては
淋(さみ)しく ひとり酒

あぁ 馬鹿ですね 今夜にも あの人が
暖簾(のれん)くぐって 来てくれるよで
灯りをともしたの…

あなただけを 待ちわびて
酔いつぶれています 抱きしめに来て
あなただけを 待ちわびて
夢みて泣きぬれて 遠い海鳴り
歌うの子守唄

店の隅で ぽつり
飲んでいたわ あなた
三度目には カウンター
情けを 注ぎあった

あぁ 馬鹿ですね 尽くしても あの人は
羽を休めに 止まっただけの
気まぐれカモメです…

だけど今も 待ちわびて
信じていたいのよ あの日の言葉
だから明日も 待ちわびて
夢みていいですか 春が来る日を
女の幸せを

あなただけを 待ちわびて
酔いつぶれています 抱きしめに来て
あなただけを 待ちわびて
夢みて泣きぬれて 遠い海鳴り
歌うの子守唄
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