ひとり行く旅なれば

夕陽に燃える 砂の丘
何故に焦がすか この胸を
儚き夢と 諦めて
せめて面影 埋めんと
あゝ ひとり来し 旅なれば

泪と共に たどたどと
記す愛しい 君の名よ
崩れし恋の 十字架を
そっと立てよか その上に
あゝ 流れ木の 枝くみて

果なく続く 砂の丘
越えて見たとて 何があろ
やつれて長き わが影の
空に溶け込む 処まで
あゝ ひとり行く 旅なれば
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