それが男というものさ

一度決めたら 二度目はいらぬ
それが男と いうものさ
惚(ほ)れたかたまり かなぐり捨てて
恋はこれきり あきらめた

花のあの娘(こ)は 汚(けが)れを知らぬ
俺がいたんじゃ 棘(とげ)を持つ
未練ごころは さらさらないが
なぜか涙が 出てならぬ

酒は飲んでも のまれちゃならぬ
それが男と いうものさ
あすは他人の あの娘(こ)のために
ひとりしみじみ 飲んでやる
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