影を慕いて

まぼろしの
影を慕いて 雨に日に
月にやるせぬ 我が想い
つゝめば燃ゆる 胸の火に
身は焦れつゝ しのび泣く

わびしさよ
せめて痛みの なぐさめに
ギターをとりて 爪弾(つまび)けば
どこまで時雨 ゆく秋ぞ
トレモロ寂し 身は悲し
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