憶い出のアカシア

遠く別れて 逢えないはずの
うしろ姿は 空似の人か
アカシア舞い散る 北の街
寄り添い歩いた 幸せは
風が散らした 花のよう
今も恋しい 愛を抱きしめる

ひとり旅する はかなさつらさ
胸にやさしい ほのかな香り
アカシア憶い出 時計台
夢見たあの日の 鐘が鳴る
運命(さだめ)短い 花のよう
涙ぐんでた 君が目に浮かぶ

噂だけでも 聞かせてほしい
逢いに行きたい 逢わせてほしい
アカシア二人の 札幌は
面影いとしく 残る街
雨にうたれた 花のよう
寒いこころの 夜はせつなくて
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