金環蝕

それを愛と呼んだらいまは 悲しすぎるふたりが
疲れきった あなたとわたし 冷たい空気が流れて
心さえ通わず 身体にもふれずに
時間が少しずつ 蝕(むしば)むだけならば
顔さえ見たくない そんな言葉で
傷つけ合うことが ふたりの為
最後の切り札で 自由にさせて…憐れむ ことよりも

誰のせいと言ったらきっと 他人(ひと)は陰で笑うよ
過去(とき)が愛を 終わりにさせて 心を化石にしただけ
またひとつ不幸に 貸しが出来たけれど
太陽(ひかり)がささずに やつれるだけならば
抱かれることさえも 拒み続けて
背中を凍らせた 悲しい女
最後の優しさで 綺麗にさせて…心配 するよりも

顔さえ見たくない そんな言葉で
傷つけ合うことが ふたりの為
最後の切り札で 自由にさせて…憐れむ ことよりも
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