コヤマヒデカズ作詞の歌詞一覧リスト  56曲中 1-56曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
メシアGOLD LYLICCIVILIANGOLD LYLICCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu多分あなたが居なくたって 世界が止まることは無いし 恐らく僕が居なくたって あの子は今日も笑っている 僕等は産まれてからずっと 人から忘れられない為に 笑って笑って笑って笑う 笑い疲れて吐き気がする  忘れ去られてしまう事が 死ぬことよりも恐ろしいよ 狂犬みたいに吠えてなきゃ 相手にされないと思ったんだ 死後数十年経った後 価値が認められた絵みたいに 役にも立たないこんな日々も 死ねば奇麗に映るかな  もう息してたって 生きてたって 迷惑にしかならない気がして 色々諦めたんだ 優しさを貰う事も  できるだけ長く 首を絞めて 息を止めて 息を止める 死ねやしないけど 死ねやしないから これじゃ許されないよなぁ  今更取り繕ったって それで「信じなさい」と言われたって 昨日の君は酷かったよ 殺してやるってあんな顔で 僕等は産まれてからずっと 事実をひた隠しする為に 笑って笑って笑って笑う 笑い疲れて陰で泣いて そして「死にてぇな」って呟いて 案の定2、3人に避けられて 今や全世界に蔓延る 独裁スイッチが押されない日は無い 安易な関係手に入れて 一生やっていけると思ってた ああ大丈夫 あんたには言ってない だから気にしないでねさようなら  誰かが一人笑う度に 別の誰かが絶望してるんだ 「そんなもんだ」なんて言ってさ また見殺しにするのかい  壁にあの人の 写真貼って 何度も刺して 何度も刺して 死にやしないけど 死にやしないけど それで許せたら良かったのに  記憶の中の子供に問う 「ちゃんと仲良くできてましたか」 良く似た顔の子供は笑って 「それはあなたがよく知ってるでしょ」 そりゃそうなんだよな 確かにさ でも分かんなくなっちゃったんだよ なあ どうしてそんなにさ 楽しそうに笑えるんだい まだ間に合うかな 取り戻せるかな  できるだけ長く 首を絞めて 息を止めて 息を止める 死ねやしないけど 死ねやしないから 代わりに涙が出てきたよ 明日は笑って 無理矢理笑って 何とか笑って 必死で笑って 生きていくから 死にやしないから それで許してくれませんか それで許してくれませんか  多分あなたが居なくたって 世界が止まることは無いし 恐らく僕が居なくたって あの子は今日も笑っている でもあなたが今日笑ったこと 他でもないあなたが笑ったこと それで僕の世界は 救われたんだよ 本当さ
正解不正解CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN現実逃避の脳内で 安寧の夢貪って 暢気な平和がいつまでも 続くって信じ切っている 倦怠陳腐な常識も 平俗凡愚な限界も 全く以て下んないね んなの言ってんのは一体何奴?  掠れてく記憶の彼方で 捻じ曲げられていく遥かな約束 誰も皆 忘れているなら 眼(まなこ)を開いて 思い出させてやる  超えていくのさ 残酷な世界を 誓い合った あの日の 儚い希望 蹴り上げてやれ 君の痛みを 全てを飲み込む その業火で 正解不正解 可能不可能 全てはこの手の中  きっと世界はいつだって 勝者の理屈で出来ている 敗北者と脱落者の 死体の上で踊っている 絶対服従イデオロギー 妄想上のアイデンティティ 一体いつからこんなにも 根腐れてしまったんだ  落ちていく 意識の彼方で いつまでも忘れない あの声が響く  取り返すのさ 真っ白な理想を 左向け左の傍観者達を 蹴り上げてやれ 君の痛みで 歪んだ運命を振り解くように この身を焦がした 渇望のままに 全てを掴むまで  「初めから決まっている」 そんな台詞は いつでも諦観者の自己弁護で 「何に傷付いてきたの」 決められるのは この世でただ一人 自分自身で さあ 時は来た 寂しさでも悔しさでも怒りでも全てをベットして 如何様の世界で 選ばれるのなど待つなよ こちらから勝ち取ってやれ ほら 今 スタートの合図だ 走れよ  超えていくのさ 残酷な世界を 震える両手で 抱き寄せた未来 蹴り上げてやれ 君の痛みを 全てを飲み込む その業火で 正解不正解 可能不可能 さあ駆け抜けろ 絶望の先へ 今すぐ
千夜想歌CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸いつだって覚えていたんだ 泣いているような笑顔を どうしたって忘れられなくて 後悔は募っていくばかり 善と悪 白と黒が 混ざり合った世界で 美しく澄んだ瞳 羨む想いを  穴の空いた心臓で 夜が明けるのを待つ  離れた心を繋いで 二度と千切れないように 言えなかった言葉を抱いて 幾千の夜を越えたんだ 消えない 消えない 笑顔だけが揺れている  絶望に塞がれた深更 再会を誓った東雲 いつか全部灰になって 全てを忘れるのだろうか 光輝と混濁の狭間で たったひとつ確かなのは 「信じる」と伝えたこの 胸の震えだけ  触れ合った手の温もりが ずっと熱を持ったまま  届かない叫びの先で 今でも待っているのなら 言いたかった言葉を抱いて 幾千の朝を渉るんだ ただそっと隣に それだけで良かったのに  混乱し続ける世界に ただただ流されて 抗えない想い達が 水面に漂う 美しくあろうとしたんだ どれだけ無様でも か細い身体振り絞って 傷だけ増えていく 遥か先の 蜃気楼に似たあの情景 揺れる心のままで 夜明け前を僕らは征くんだ ずっと  離れた心を繋いで 二度と千切れないように 言えなかった言葉を抱いて 今日もまた夜を越えたんだ 届かない叫びの先で 今でも待っているのならば 言いたかった言葉を抱いて 幾千の朝を渉るんだ 消えない 消えない 笑顔を標に変えて
アノニマスCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu平凡な毎日ですら 今の僕にはとても困難です 椅子から立ち上がる気力さえ無い 某然と宙を彷徨って 「作り笑いが嫌だ」 なんて とんだ贅沢言ったもんだなぁ 作り笑いすら出来やしないよ さあ今日は誰を憎んで過ごそうか  単純なんだ本当は そう全て意外と単純さ 自己防衛とかプライドが 膨れ上がってもう手に負えないよ 「やる気無いね」って言われて反論する事も出来ないくらい すでに生活ってのの奴隷です 泣きたい程  小さいようで大きな 不安が頭に過って 勘違いだと分かって 情けない程安心して 勝手に自分で疲れて 死んだ魚のような目になって それでも朝は来る  アノニマス そんな気分を 何て言えば良いんだろ 君が言った言葉も 僕の前を通り過ぎてった  平凡な毎日ですら 今の僕にはとても困難です たまの喜びも長続きしない 直ぐに感覚が鈍ってく 「燻っているくらいならいっそ一瞬で燃え尽きたい」ってさ 大抵の奴は燃える事もなく湿気って腐って終わっていくだけ ああ そう ああ そう  誰かの姿を借りて 知った顔したのがバレて 滑稽に映ろうが 他人の真似しなきゃ不安で仕方ない どうかこの身を見つけて 僕をちゃんと定義してくれよ ほら 君に言ってんだよ  アノニマス そんな気分を 何て言えば良いんだろ 君が言った言葉も 僕の前を通り過ぎてった  アノニマス こんな気分は 誰にだって良くあると 解ってるさそのくらい だからもういいよ いいよ いいよ
文学少年の憂鬱CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuいっその事 どこか遠くへ 一人で行ってしまおうかな 学校も 友達も バイトも 何もかも 全て投げ出して  京王線 始発駅 人の群れ 財布を落とした 女の子が泣いてる すぐに電車が滑り込んできて 席にあぶれた人は舌打ち 急に全てがどうでも良くなる 僕は冷たい人の仲間入り  誰か名前を呼んで 僕の 突然悲しくなるのは何故 世界を飛び出して 宇宙の彼方 ぐるぐる回る想像で遊ぶのさ 涙が出る前に  ボクの好きな小説家 キミも読みなよ 随分前に 自殺した人だけど 「恥の多い生涯だった」って 「嘘ばかりついて過ごしてた」って 暗い奴だなと笑ったけれど どうしても頭から離れない  誰か声を聞かせて すぐに 一人きりで電車に揺られて 線路を飛び出して 月の裏側 天まで昇れ そしてキミがいた あの日へ逆戻り  「拝啓 ボクハ アナタノヨウニ イツカドコカデ 死ンデシマウノデショウカ」  恥の多い生涯だったって 嘘ばかりついて過ごしてたって でも アナタのようにはなれないよ ボクは文学好きな ただの人 誰か名前を呼んで 僕の 突然悲しくなるのは何故 世界を飛び出して 空の上まで お願い 何もかもを振り切って 走り抜けて  行け
CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu世界は誰のものですか この命は誰の為ですか 冷たい刃を腕に当てたまま 赤子のように泣いて終わる  最低な自分を感じて 少しだけ安心した 大丈夫 また踏み出せるさ 命に意味など無い  ねえ その手を握ってしまったら もうここには戻れないよ ホラ 見なよ 太陽が昇ってゆく 僕らを無視したまま  砂嵐 垂れ流すノイズ 期待など初めから持っていない 何度も 確かめるように呟いて 笑おうとした これが抵抗さ  無くすくらいなら初めから きつく目を閉じていたのに 無駄な努力に思えるほど その声が 温かかった  ねえ 暁の下 遠くへ行った 星達を見送って ホラ 歩こう 僕らの世界はここ どこにも逃げられはしない  ねえ その手を握って例え君を 傷付けてしまっても ホラ 見なよ 太陽が昇ってゆく 僕らを無視したまま  ねえ 暁の下 遠くへ行った 星達を見送って ホラ 歩こう 全ての絶望と今 君の手を強く握って
先生CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu繋がって 間違って 手違いで どういうわけだかこの世に 生まれた私は 血眼になって探しています 正しくて 尊くて 美しい 誰もが見放さない私の価値を 存在の意味を 血眼になって探しています  それなりに好きだったこの顔も 嫌いにさせたのはあんただろ 幸福になれと その為に人に勝ちなさいと 街は今 冷戦状態 そして 何が正しいのかも分からぬまんま 凍えた海で溺れ死んでゆく  どうせ私が悪いだけなのでしょう  先生 あなたはいつか言ったじゃないか 「君はいい子」と言ったじゃないか いつから何を間違って こんな人間になったんですか 殺意のこもった手を握って 吐き気を堪えて蹲る ただ 疲れたんだ 人でいるのが  普通を望んで裏切られて 普通以下だって何度も知って 誰もが出来ることさえも 出来ない私は何なんですか 地平線の向こうから朝日が 答えは出たかと顔を出したよ あなたに祈ればいいかい ねぇ  繋がって 間違って 手違いで どういうわけだかこの世に 生まれた私は 自分を肯定する為に今日も 正しくて 尊くて 美しい 振るっても許される暴力を また 無自覚に振りかざして  どうせ私も 醜いその他大勢  敗者の屍の上に さらに敗者が重なって そうして出来たこの街の 一番隅っこの 独りきり暗い部屋から 窓の外を見ていたんだ もう時間だよ  先生 あなたはいつか言ったじゃないか 「君はいい子」と言ったじゃないか いつから何を間違って こんな人間になったんですか あなたが望んだような人に なれない私を叱るでしょうか 疲れたんだ 人でいるのが 産まれた事には意味があると 要らない人など一人も無いと 誰もがそれを疑って 今も血を吐いて足引き摺って 地平線の向こうから朝日が もう諦めろと顔を出したよ あなたに祈ればいいかい ねぇ
愛 / 憎CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN見つめられたら 笑い返すのさ 腹の中の憎しみまで悟られぬように 戻れぬ旅路に それでも征くのなら 涙や後悔など 見せてやるなよ  忘れられたら 楽になるだろうか もしかしたら貴方も望んでいるだろうか 青い小鳥が 部屋で喚いてる 「貴方の幸せとは 何処にあるの」と  嬌声が響く夜の帳 今 熱を帯びたまま舞台に立て  馬鹿馬鹿しくてさ 涙が止まらない どうせ皆阿呆だ さあ輪になって踊れ ああ もし 今 ふいにドアを開けられても 不細工なステップ踏んで 汗塗れ 笑え 素面(シラフ)に戻るまで  靴を片方 無くしていたのは 慰めや憐れみさえも心地良いから 貴方の瞳の奥に映っているのが 誰でももう構わない どうかその手を  誰かの声も聞こえない振り 欲しかったのはそれだけじゃない ねえ 私だけが 知っているのさ 胸の空白の その正体を 皆 皆 本当は寂しくて 一人きりでは たちまち壊れそうで 呪いにも似た 鎖にも似た 感情を探している その名前は  馬鹿馬鹿しくてさ 涙が止まらない どうせ皆阿呆だ さあ輪になって踊れ ああ もし 今 世界が嘘と明かされても 滅茶苦茶なステップ踏んで 笑うのさ そして さあ 素面(シラフ)に戻ってしまえ!
赫色 -akairo-CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN闇を飛んだ夜鷹が 人知れず星となり 照らされた大地で 人々は行き交う この世界は幾多の 悲しみの上にある 絶望によって花が咲き それを綺麗と人は言う  花瓶の中の 萎れた向日葵 あなたの笑う顔も 枯れてしまうかな 気紛れに摘まれた 花弁が今 砂嵐に舞い上がる  あの日 奪われた全てを 取り戻せと 声が響く 孤独を受け入れた代償で 命の灯は 赤く燃える それは焼け付くような赫色  幸せは仇となり 信じた奴から終わってく この世界は彼等の 死体の上に築かれる 傷付くのは優しさの 証だと嘯いて 勲章だなんて宣う 本気で言ってんのかよそれ  陸の魚が 酸素に溺れて 鳥は水の中で 飛べずに息絶える 相応しい場所を知らないまま 僕らは皆立ち尽くす  あの日 傷付けた自分を 取り返せと 誰か叫ぶ いつか全ての悲しみの 果てに立って 寂しく笑う それは血の色に似た赫色  海の中で蠢いた細胞の欠片が育ち 手足が生え陸に登り猿の果てにヒトとなり 蟻を見る人の如く我等を見る神が生まれ どうか我等を救い給え さもなくば雷を撃て 愛された人間しか 笑えないのなら 与える為にまず 奪うというなら 屍 容赦無く踏みつけてさ さぁ無邪気に笑えや  あの日 奪われた全てを 取り戻せと 声が響く 孤独を受け入れた代償で 命の灯は 赤く燃える それは焼け付くような赫色
CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANどうすれば 正しかったかを いつまでも 考えていた あなたの影が 消えたあの日に 心が一つ死んだ  廻(まわ)り出す 時の中 消えかかる 影を追いかけて 今もしもまた会えるなら 何を求めるだろう  「側に居て」と 叫んだ声が 虚しく響いて 静寂に消えた 過ぎた願いは 望まないから せめて今だけ その温もりを  凍えてる 山荒の様に 泣きながら 傷つけ合った日 伝わらなくて 吐き捨てた言葉 ただ笑って欲しかった  誰も皆 気付かずに 離れてく 心を置いたまま 触れ合った手の温もりが そっと背中を押す  「守れない」と 嘆いた声が 今でも耳に 焼き付いたまま たとえ世界が 忘れ去っても 憶えていると 確かに言った  凍てつく朝が来て 孤独な夜が来て 何度祈ってもまた 残酷な夢を見る 呪いのような身体で それでも待っていた ずっと ずっと ずっと  「側に居て」と 叫んだ声が 虚しく響いて 静寂に消えた 過ぎた願いは 望まないから せめて今だけ 「信じてる」と 囁く声が 今でも心に 焼き付いたまま たとえ世界が 忘れ去っても 憶えてるよ また逢う日まで それまではせめて 優しい夢を
ディストーテッド・アガペーCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuもしもまた生まれ変われたならば 次はどんな人に生まれたらいいかな 明るいだとか友達が多いだとか もう何だっていいよな 今の自分じゃないなら 自殺志願者も人殺しも偽善者も 教師も聖職者も小さな女の子も 自分自身の心を守るだけで 精一杯 目一杯 それだけでもう時間切れ  出鱈目な空想で今日も傷付いたんでしょう たぶん言われるの嫌だろうけどさ 少しくらい分かるよ そうやって 自分だけずっと責め続けて 逃げ出したくて 抜け出したくて 変わりたくて また躓いて  もう死にたくたって構わないから そこに座っていなよ 見つけに行くよ 誰も代わりになれやしないよ 許さなくていいから 少しくらい笑いなよ ねえ  時が来たら 役に立てるように ノート引っ張り出して お話を書いたよ 沢山書き殴って見返して気が付いて 寒気がした これは全部 自分のことじゃないか  「いつまでも いつまでも幸せに暮らしました」 そこで終わるなよ その先だよ 知らなきゃいけないのは 受け取った 幸福を 壊さない方法を 見つけ出したくて 掴みたくて 守りたくて また壊されて  もう誰のこともさ 信じなくていいから そこで寝ていなよ 探しに行くよ 君の代わりに 笑ってはやれないよ 何もないのは 僕だって同じなんだよ  何かを渡したいのだけど 何も渡せるものが無くて 仕方ないからこの身体を 細かく刻んで歌にしたよ 君がもしも望んでるなら どれでも好きなの拾ってよ 君の大嫌いなこの世界を いつまでもここで歌うから ここにいるから  もう死にたくたって構わないから そこに座っていなよ 何度でも見つけに来るから 誰も代わりに許してはやれないよ 君を許せるのは そう 君しかいない  だからどうにかして生き延びてよ ずっと閉じたままでも構わないよ それを笑う奴がいたってさ どうせ君を殺せやしないから 自暴自棄だっていいよ やたらと人に怯えないでよ 僕を許さなくていいから 少しくらい笑ってよ ねえ
生者ノ行進CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN「どうせこんなもんだ」って 吐き出して笑っている 無い物ねだりにも疲れ果てて 意思とは無関係に 産まれてきたくせに 生きてる理由ばっか探してる  夢ではなくて 希望でもなくて 僕等を歩かせるのはいつだって後悔で 絶望の夜を越えて 何度も負け続けて 気が付けばこんな場所だ「いつか」を合言葉にして  さあ 腕を振って 傷だらけの体で それでも 歌えよ 何もなくても 構わないから 僕等は 行くのさ 明日を夢見て  望んだ天国も 信じていた優しさも 無い物ねだりだと思い知ってさ 意思など無関係の空っぽの心へと 生きていく理由だけ詰め込んで  誰でもなくて 誰かではなくて 僕等を歩かせるのは いつだってその両足 誰かに押し付けてさ それでどうにかなったかい? 背負って行くしかないのさ ずっとずっと先の方まで  さあ 腕を振って 震えた足 引き摺って それでも 歩けよ 涙も汗も 構わないまま 僕等は 行くのさ 明日を 夢見て  「どうせこんなもんだ」って そう言って笑っていた あの日の僕等が 僕等を見てるよ  寒い朝 暗い夜 棄てられた感情 あの日の 僕らに 今こそ 勝つんだよ 頼りない 足でも 僕等は 歩けるさ ほら一緒に 歌おうぜ  さあ 腕を振って 傷だらけの 身体で それでも 叫べよ 何もなくても 構わないから 彼方の 光を 掴みに そして涙も汗も 拭わないまま 僕等は 行くのさ 明日を 夢見て
彗星CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu誰の命も無駄ではなく 全て意味があると君は言う あなたが死んだらほらきっと 誰かが悲しむと君は言う テーブル越しに向かい合って 冷めたコーヒーを飲んだ後 私はあなたに言ったっけ 「冗談だから気にしないで」 今も私は冷たい手を 上手く暖められないまま もうすぐ頭上を彗星が 尾を引いて飛ぶと聞いたのに 街の皆は誰も彼も 外に出て家は蛻の殻 誰かを嫌った代償で 自分も嫌いになっただけ  いつまでも いつまでも 同じ所 ぐるぐると回ってる  ああ 私が悪くないのならば 誰の所為にすりゃいいんですか 生きてるだけで迷惑だと 知らない 知らない 分かりたくもない 目に見えてるものは大事で 距離が離れりゃどうでもいい 彗星は尾を引いて飛んだ 燃え尽きるまで  誰も気付かぬうちにそっと 終わりが訪れたとしても 人類全てを道連れに してくれるならそれもいいな 兵器も人も物語も 国境線も愛も歌も 暗い部屋に籠ったままの 鼓動を止められはしなかった 私が産まれ落ちたこの大地は 今も新しい血が流れ 生きたいと願い明日を願った人が 吹き飛ばされ消えてゆく なのに居ても居なくても変わらない私が今も息をしている それを喜べというような奴は きっとただ馬鹿なだけなんだ  尾を引いて 飛んだ彗星に 街中が 奇麗だと笑う 頭の中 イメージが過る 重力に 負けて落ちた星 世界が壊  いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも 同じ所 ぐるぐると回って 回って 終わってゆく  ねぇ あなたがいつか笑った事 そして私も笑った事 生きてるだけで奇跡だとか 知らない 知らない 何も分からない だけど最後が来た時にね もうこれで終わりという時はね きっと私は思うだろう 何度も何度も思い出すだろう
回転CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuなぁもう気が付いたろ 愛だと思ってたものは 自意識が無精卵と 勝手に繋がってただけで  誰もが容易い事さえ 一々躊躇う出来損ないです 通過駅 肉の壁 仄暗い妄想だけが取り柄  霧のかかる頭も 有る筈無い光も もうどうでも良いから 普通の心をくれよ  廻る 廻る 僕らの世紀は とっくにもう終わっていたんだ 取り返しがつかなくなって そんなものを渡されたって 沈む 沈む 感情の海で 縋れるものは全部縋ってきた そして誰もいなくなった時 回転はスピードを増す  他人の笑ってる顔に 殺意を覚えるくらいに 人の感情が苦痛です って言ってたら誰も居なくなって  廻る 廻る 僕らの世紀は とっくにもう終わっていたんだ 取り返しがつかなくなって そんなものを渡されたって 沈む 沈む 感情の海で 縋れるものは全部縋ってきた そして誰もいなくなった時 回転はスピードを増す
SeedsCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu「ああ 感情なんてもう消えてしまえ このまま こんなに痛いなら」そう祈ったところで すぐにまた見つかって雨は未だ降り止まずに  どんな手段で 投げて捨てても ずっと後ろを付いてくるんだよ あなたはきっと優しいから ねぇ 許せないんでしょ  生まれた朝 息を吸って 同時に芽生えた小さな種 目を開いて 光を見て 誰もが祝福の詩を聴いた 頭を上げ 立ち上がって 初めて世界と自分を知って 真っ白だった瞳の中 未来は何色だったんだっけ あの日は  ああ 哀しみの重さで 足は重く震えて 視界が霞んで 両手が動くうちに 手繰り寄せた君の手 少し冷たい気がした  人形になってさ 幽霊になってさ 何もかも感じなくなったら あなたの手の冷たさにも多分 気付かないんだろう  手足が伸び 言葉を知り 同時に芽生えた黒い塊 触り合って 伝えあって 解り合えないと今更知って 感情すら 刃にして 血を流すように傷付けあって 真っ赤になった身体のまま それでも伸ばした手はずっと そのままで  ああ 感情なんてもう 消えてしまえ このまま こんなに痛いなら でもこの痛みこそが あなたを感じられる ただ一つしかない方法  生まれた時 出会った時 信じた時 裏切られた時 いつだって そこにあるよ 今もあなたのすぐ隣に  手足が伸び 勇気を知り 小さな種は大きくなった 触り合って 伝えあって 解り合えないと今更知って それでもほら 伝えなくちゃ 血を流すほどに傷付けあって 真っ赤になった身体のまま それでも伸ばした手はずっと 引かないよ
invisibleCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu美しく生きようとして 太陽に憧れて 笑った顔が醜くて 鏡見る度吐き出して 鮮やかな季節が過ぎて 痛みだけが残っていて 散った花弁拾うだけの それだけの為に生きていて  誰にも見えないように 間違ってバレないように ずっと繰り返し 塗り潰しては切り刻んだ自分の 死んでいった欠片を 断末魔の悲鳴を ねえ 今ここで吐き出してさ  この世界は視えぬものばかりで 怖いから自分自身も傷付けて それでもまだ生きて行こうとした あなたのその悲しみを聞かせてよ  冬の朝 透き通る息 純粋にただなりたくて それができなきゃ僕らは いる意味なんてもう無いのにな  手足が伸びてくように 言葉を覚えるように 気がついたらもう纏わり付いていた黒い心を そういうもんだよとか言って 受け入れてしまうその前に さあ 身体はまだ動くだろ  許せないことも過去も未来も いつか全て灰になってしまうから その小さな感情も何もかも 残さず拾ってゆくよ 手を伸ばすよ  切り付けられた傷が増える度 誰も気付かない場所でただ泣いて それでもまだ誰かを許すなら 自分で立ち上がって さあ行かなくちゃ  この世界は視えぬものばかりで それもいつか灰になってしまうけど その目から流れ出した感情は 透明な光の中で 奇麗だった
YCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu憧れていた女の子を 目の前で無くした夜 顔が引きつったままだった 割と暑い夏の夜だった それからは見ての通りで ずっと他人の影に怯えて ほらよく見ろよ 人はいつだって 平気であんな事をするんだ  選択の余地が無いってのは 実はとても幸せな事かも アダム以外に人が居ないから イヴは疑いようもなかった きっともっと素敵な人が居て もっと素晴らしい人生の筈で でも見付からないから仕方が無い じゃあ見つかった時はどうすんの  臆病過ぎて 触れなかった 光に立ち眩み 座り込んで いつか いつかって震えながら その日はまだ訪れぬ  自分の名前が嫌いだって あなたがそんな事言うから 僕は一度も呼びやしなかった ねえどんな気分でしたか あなたに拒絶されるのがただ怖くて 犬のように必死で纏わる それを優しさだと思ってた 何処で何を間違えたの  昨日噂で聞いたよ いつも楽しそうな顔していた 皆から愛されるあの人の 腕が傷だらけだったと あぁもう見えるものしか信じないよ それ以外など無いも同じだ そうすりゃきっと世界は美しい なのに何でそんな事言うのさ  優しい言葉 細く長い手 やっと忘れたと思ったのに 息も絶え絶え 走り続けて それでも逃げられないの  誰のことも信じられないと あなたがそんな事言うから 僕は一度も責めやしなかった ねえ気分は楽でしたか 自分の弱さをいつの間にすり替えて  鍵をかけては閉じ籠もって それで何か守った気がしてた どこで道を誤ったの  馬鹿げた人間関係 自意識過剰 代償行為 本当の望みは何処 「あの日に戻れたら」なんて もう戻りたくもない 戻る気など無い もう二度とあんな日は  何もかもが 遠く思えて 側にあったものまで見過ごしてた 無くす事が怖かっただけ 違うだろ 傷付けられるのが怖かったの  私には何も無いからって あなたがそんな事言うから ついに一度も満たされなかった 僕は存在してましたか 今更何を言ったって遅いから もう思い出すのも止めにするよ ああ絞め殺したいほど憎くて きっと好きだった さよなら
ヒビCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu眠気にやられた眼で 窓の外ばかり見ていた 不安や嫉妬や恐怖を 見るのはもううんざりで どうせなら綺麗なものを なるべく綺麗なものが見たい そう思って眺めてたら 外で子猫が轢かれてた 悲しみも過去の過ちも全て奇麗に忘れるって言うなら 善も悪もくだらねぇよ 結局全部同じだろ 命は今日も簡単に 誰にも知られず消えていく 「仕方が無い」じゃ 割り切れないよ  久しぶりに会ったあの子は 前よりさらに痩せていた 少しは強くなったよと 人間にもだいぶ慣れたと 僕は相変わらずなんだ 色々から逃げてばかりで 下を向いて歩く癖が いまだにずっと治らない 人殺しや詐欺師なんかとは違うんだ 何も悪く無いと 自分自身の正当性 どうにか探してみるけど 思い当たるもの全てが なんだか言い訳に聞こえて 急に申し訳なくなって 許してくれと呟いた  干涸びて 朽ちていくだけの この身であと何が 出来るの  大丈夫って 言っておくれよ また陽が落ちてしまう前に ただ寒くて 人に縋って 一人じゃないって 都合良すぎるぜ もう言ってる事すら曖昧 それが日々  僕らが今までちゃんと生きた事をお互い確かめ合うみたいに 帰りの道を二人で どちらとも言わず歩いて あそこで昔事故があった事や秘密で飼った猫の消息 何かに抵抗するように 必死で色々思い出した 彼は野球選手を夢見てどこか遠くの街へ出たきり 彼女は16で妊娠して今は一人きりで暮らしてる 明日なんて分からないと あの子は笑ってから泣いた つられて僕も笑った 泣けないからただ笑った  干涸びて 朽ちていくだけの 思いはどこにしまえば いいんだろ  幸せだって 言っておくれよ また冬が来てしまう前に 時が経って 人も変わって なら約束も 未来も意味無いぜ もう記憶も意識も曖昧 それが日々  産まれた人 死んでゆく人 生産 消費 繰り返す命 誰もが皆 死に向かって進む それなら死ねば幸福か  大丈夫って 言っておくれよ また陽が落ちてしまう前に 楽しい事だけ 切って繋いで それしか無いって 空しすぎるでしょ  幸せだって 言っておくれよ また冬が来てしまう前に 時が経って 人も変わって なら約束も 未来も意味無いぜ もう記憶も意識も曖昧 それが日々
それは或る夜の出来事CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuこの夜が 明ける前に やり直さなきゃ 許せなかった全ての過去を  生きている ただそれだけの事を続けてく為に 俺達は今日も息を 一瞬も止められないで 町の灯が 今ぽつぽつと灯り始めた夕暮れ 高架橋の上で急に 全てに嫌気が差して  君はさよならを告げようとしてるんだ 周りの全てに 時間と空間に復讐しようとして 宙を舞うその体 線路上 叩き付けられるまで 数秒間の自由を手にして  この夜が 明ける前に 終わらせなきゃ 吐きそうな記憶を ああだけど 足が竦んで 踏み出せないね こんな思い出など灰にしたいのに  生きている ただそれだけの事がとても厄介で 俺達は吐いた息にさえ 理由を求めてみるけど ほら考えて すぐ分かる事だから面倒臭がんないで そもそも誰の意思で ここに産まれたんだっけ?  ああ確かにさ聞いてたよ 気付かない振りをしてたけど 「ずっとこんな世界なら良かったね」って言ってた 君はもう あの時もう 分かってた 一つの正解を 変わらない物など無いんでしょう  引き裂いて また繋げて いつまで経っても 赤く腫れた心 次にまた 裂けた時には おしまいかもね 震えた手を組んで  僕ら皆本当は 分かってる筈なんだよきっと 誰から貰った命かってことくらい だけどホラ気が付くと 簡単に忘れてしまうんだよ 思い通りに生きてるって思って 思い込んで  こんな日々を 変わらない日々を 繰り返すのは もう嫌だよ虚しいよ 何でもいいよ 理由さえあれば 生きて行けるから 過去がどうであれ  だからこの夜が 明ける前に やり直さなきゃ 許せない全てを 朝が来て 全てを照らして その眩しさで 目が眩まないように
君から電話が来たよCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu馬鹿ばっかりさ どいつもこいつも阿呆面しやがって 明日もきっと良い事があるって 根拠も無く信じちゃって 期待するのももうやめた 裏切られると悲しいから 救われるかもしれないってさ どこかで願ってしまうから  もともと気に食わなかったんだ こんな世界にもう用は無い バッグの中には包丁 理由なんてどうだっていい  君から電話が来たよ 4回目で切れたけど あの笑顔が浮かんだよ 君はなんて言うかな  産まれた時は誰もが 白地図を握り締めていて みるみる自分の手垢で汚れて 本当の色を忘れていく どうしてこうなったのかは 昨日さんざん考えたろ 自分を信じられないのは 人として終わってるんだよ  通りを横切る人の群れに 吐き気を催して座り込んだ 平然と歩く人間 自分が人じゃない気がした  君から電話が来たよ 6回目で切れたけど 右手がバッグの中に 今ゆっくり入ってゆく  通りを横切る人の胸に 深々とささる冷たい銀色 暗い炎 トップニュース 想像は加速し続ける ああそうさ いつだってこんな風に 想像する事しか出来ないよ バッグに入った右手 携帯電話を掴んで  君から電話が来たよ 今ならまだ間に合うよ 涙が溢れてきたよ 君は何て言うかな あと5秒で泣き止むから まだ切らずに繋いでて この鼻声を聞いたら 心配してくれるかな 馬鹿だなって笑うかな
黒煙CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuああそうってあの子は言った テレビに向かって 点滅する極彩色に向かって そもそも気に入らないよ 黄色い髪の男も 甲高い女も 要するに全部  疑って生きるくらいなら 孤独を飲み込んで 理解されないままで死んでやるわって  いつか産まれた 黒い感情の断片が ずっと後ろから追いかけてくるよ あのさ こんな気持ちは何て言うんだろう やっと少しは 慣れた気がしたのに 気が付くともうほら 背中に  「いつか」なんてもう来ないさ 君もそろそろ待ちくたびれたろう ほら 悲しむ振りはもう止めな 涙なんて虚しいだけ  「いつか」なんて言い続けて 救われた事なんかあるのかよ また期待外れの今日が来て 矛盾に引き裂かれて  理解されないままじゃ死んだも同然さ  いつか産まれた 黒い感情の断片が ずっと後ろから追いかけてくるよ あのさ こんな気持ちは何て言うんだろう やっと少しは 慣れた気がしたのに  時々思うよ 全部燃えてしまえばいいって 薄汚い記憶も 枯れた未来も あのさ こんな気持ちは何て言うんだろう 隠れても逃げても気付けばすぐそこに
どうでもいい歌CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN愛されたくて仕方なくて もう恥なんかかきたくなくて とりあえずドラム4つ打ちにして ノリで受けそうな感じにしました 聴いた奴等の顔が浮かぶよ 「なんか明るくていいね」ってさ はいはいどうせその程度 僕の音楽なんかそんなもの  時代を変えたあの人の言葉 信じてた筈だったのに 「届かない」なんて今更だ 誰の所為か考えてみな  『ハロー この声は あなたに届いてますか』って そんな歌を そんな面して よくもまぁ歌えたもんだな ハロー 本当は 言いたい事など何も無く 他人の意見で 一々悩んでるだけ もう気付いてるでしょ  ずっと抱えてきた痛みも 不安に押し潰された夜も 今更バカにされるのが怖くて 心の奥に押し込めました 楽しくしようと無理して跳ねて 笑わせようと笑顔作って あれまぁ なんかおかしいな 心から笑えなくなりました  誰の為に生きていて 誰を信じて誰を疑うの その問いに答えられるのは 他の誰かじゃないでしょ ほら  『ハロー この声は あなたに聞こえてますか』って 誰に向かって? どこに向かって? 自分でも分からないまま ハロー それでも 今まで歩いてきた道を 今日もまた 歩いて行くしかないこと もう気付いてるでしょ  今も君の中で 泣きながら叫んでる 「置いて行かないでくれよ」と ドアを叩き続けてる 忘れたフリして逃げても同じだ 君は君の願いを 死ぬまで手放せない  『ハロー この声は あなたに届いてますか』って そんな歌を そんな面して それでも歌うってんならさ ハロー 本当は 言いたい事だらけだろう 否定されて 思いしって 何故か言えなくなったろう ハロー 完璧な 表現じゃなくていいからさ もう一度ちゃんと こっち見て歌ってよ もう気付いてるでしょ
CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN「褒めてもらえて嬉しいけど 私 この顔が嫌いなんだ 馬鹿にされてきたし 今更思えないよ」 いつも通り 諦めた笑顔 さあ 今日も朝が来たよ 一日の始まりです  鏡の前で 突っ立ったまんま 今日は少しはマシかなって思えたのに 電車の窓に映った 死んだような表情が 情けなくて もう帰りたくて 今日はそう 私の誕生日だ  目が大きいから何だとか 鼻が小さいからどうだとか 生まれた時から比べられ いつの間にか皆怖くなる 「人より奇麗になりなさい」 諦めたんだ もうそんなの なのにどうして未だに 期待してしまうのだろう  こんな顔が あるから今日も 何処かで誰かがまた泣いてる もしも皆 同じ顔で 生まれてきたなら 誰も悲しまずに済むだろうか 痛みと傷を見せないままで 誰もが笑っている  行きたくないな 会いたくないよな だけど この私を祝う為に 皆が待っているから きっとその筈だから 行かないとな あの人の家まで 涙を拭いたら行かないとな  小さくて細いこの眼も 不格好な手足も煤けた髪も 荒れた黄色い肌も 些細なことで苦しくなる心臓も こんな形で生まれたから だから見つけてもらえたのなら 悪くはない 悪くはない 悪くはないよきっと いつかそう思いたいんだ  こんな顔が あるから今日も 何処かで誰かがまた泣いてる だけどいつか いつかそれを ありがとうと言うことが出来たなら  こんな顔で こんな私で 大切な人が笑っている  ああ 世界は なんて平等だ 生まれたからには もう歩くしかないんだよな 間違いだらけの私は 今日も 確かに生きている ずっと こうして生きてゆく
初めましてCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu僕が知っていた世界は 世界にとっちゃ取るに足らなくて 70億通りの朝が 今日も素知らぬ顔で始まった どうにかして守らなきゃ 許される範囲の居場所を 世の中は巨大なはずなのに 僕が居れる世界はこれだけかい  「なんで生きてんのアンタさ 世界のどこで何がどうなって」 そりゃどうも はい もう分かってます 分かってて無視したんです今まで ただでさえ日々は遣る瀬ない まして手の届かない事なんて あとどれだけ鈍感になったら そんな笑顔でいられるんですか  初めましてこんにちは それじゃどうもさようなら 二度と会わないだろうけど そんなとこで満足しよう 本当なんですかその声 何か隠していませんか どうだっていい筈なのに ふいに思い出して突き刺さる  僕が知っていた世界は あなたにはきっと取るに足らなくて 色々忠告されたけど どうも上手く集中できないよ 生き方に試験があったら たぶん僕は最初に落とされる 100点満点の笑い方を 誰か僕に教えてくれないか  初めましてこんにちは お陰様で大丈夫 すぐに忘れるだろうけど そんなとこでよしとしよう なんかとても怖いけど 気に障る事しましたか 何だっていい筈なのに 今日も寝れない 夜が深くなる  あなたのその世界でさ 何か素敵なことがあるのなら 皆が笑える方法を どうか僕に教えてくれないか  それじゃどうもさようなら 会ってないけどさようなら 一度だけでも会えたなら つまらない話をしよう 全てのものは過ぎていく 今がたちまち過去になる どうだっていい筈なのに どうでもよくない事ばかり  そして僕が生きていた世界と あなたが今日まで生きた世界で 70億通りの明日が 気が付けばもうそこまで来ていた
ランララCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuあらいやだ ねえそこの誰かさん ちょっと聞いておくんな 今朝方三軒先のお花屋でね 全員首吊って死んだってんだ ああ で? それが何 俺にゃ関係ないし興味も無い だからさ ね 期待しないで 自分の事だけでいっぱいいっぱいさ  あらいやだ ねえそこの誰かさん 無視すんなよほらさ 今朝方名前も知らぬ遠い国で 娘が乱暴されたってんだ ああ もう だから何 じゃあお前がそこまで行ってくりゃいいよ なぁ もう うんざりなんだ 自分の事さえも理解していないのに  助けられやしないさ皆 っておいおい 薄情な人だ 野暮なことは言いなさんな さあさあ皆お情けを  ねぇ 誰もが生まれて来る時すでに 借りを作ってしまったのさ ほら「誰かの為に生きなさい」と皆 確かに聞こえたはずなのに  誰の口にも戸など立てられない 不幸な話で今日も飯が旨い 妙に薄っぺらい壁の向こう側で 五寸釘の音がほらカンカン響く 恨まれて 妬まれて 蔑まれ 取り澄まして笑って 腹の中 煮え滾る感情 どこに捨てりゃいいんだい  なんて清々しい気分だ 誰も居ない 後悔も 悲しさもない 消えてしまえよもう皆 全員さ そしたらもう 妬むことも 悲しむことも 喜びも
ぜんぶあんたのせいCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN短い間でしたけど 皆さん本当にお疲れ様でした まだ未練も沢山あるでしょうけれど今日で全員卒業です キレイな人もそうじゃない人等もここから先は平等です それじゃ皆さんホント御待ち兼ね さあ成績表をお返ししましょう  はい じゃあ最初青山さん あなた道端にゴミ捨てたでしょ それは誰が拾うか知ってるの? ああひどいことするね 不合格です はい 次 君だね浅野さん 君ずっとあの子いじめてたでしょ あの子はもう飛び降りちゃったよ 君の所為だねきっと もう不合格だ  生まれた瞬間から現在まで続くテスト 気付けば背後にそびえる巨大なスコアボード 神様 俺は可能な限り善人でいました なあ これくらい見逃せよ  生涯を賭した 厳正な審査 俺だけは大丈夫と根拠無く信じ 頭抱えて 行進せよ前へ 1、2、3、4 頭の中 声がするんだ 『全部自分(あんた)の所為』  巻きでいきますねどんどん 君ら本当に数が多過ぎます えっと ここからここ それからこっち ここまでが全部不合格 おや次は誰かなこれは? 見当たりませんけど何処に?? 存在感が無さ過ぎます 居るかわからないので よし不合格で  積み上げるのに多大な努力忍耐を要し しかしどうにも崩れ去るのは一瞬のようで まるで地獄の責め苦のようだ信頼ってやつは ああ もう一度最初からだ さあ  先生もう疲れました だって君ら本当に疑わず ただ昨日も一昨日もそのまた前も同じ事してきたんだ 例え私が何口走ろうが 君らそのまま信じんでしょ ならばもう何の意味もない だからもう終わり 終わり 終わり 終わり どっちでも行けよほら  生涯を賭して 狂いそうな審査 俺だけは大丈夫と思ったら終わりさ 喚き散らして 行進せよ前へ 1、2、3、4 頭の中 声が消えない 『全部自分(あんた)の“生”』
ドッペルゲンガーCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuさようなら さようなら 此処にはもう戻らない 理性があるうちに 私は自分を奪い返さなくちゃ 爛れた腹の中で 誰かを呪う度 「お前も同じだ」と 頭が破裂する  脈動を続ける体 肥大し過ぎた自意識 自分だけが悪いのだと そう言わせたのは誰だ  いつか星になったって あるいは石になったって すぐに忘れ去られると 誰もがもう気付いていて 月の砂漠の直中 犯人探しは続いてゆく さあ その目の前の足跡は誰だ  さようなら さようなら あの日はもう戻らない 虫の沸いた写真の束と 黄ばんだ風景の中  どうか教えてくれないか できれば言ってくれないか 誰も悪く無いのならば 皆等しく消えて当然だろう  産まれた 瞬間 自分が 始まる そしていつか 私は 私を 見失う  いつか星になったって あるいは石になったって すぐに忘れ去られると 気付いたって止められない 月の砂漠の直中 犯人探しは続いてゆく さあ その目の前の足跡は誰だ
Dear Descendantsアノス・ヴォルディゴード(鈴木達央)アノス・ヴォルディゴード(鈴木達央)コヤマヒデカズコヤマヒデカズ憎しみが果てぬ世界の 誤ちを断ち切る為に 退屈な安寧と 愛しき弱さを 何よりも 俺は探していた  傷付ける事無く 笑い合う日々を 壊そうと動く 不遜なる者達よ 邪なその手で 何度引き裂こうとも その程度でこの平和を 殺せるとでも思ったか?  運命(さだめ)など 全て滅ぼして お前の願いを今叶えよう 夢に見た 穏やかな世界へ さあ今こそ 俺の名を 頭蓋に刻め  偽りの支配者の為 作られた二つの命 大切な存在を守り抜く為 死を選ぶ 友が見せた笑顔  健気に生きる 愛しき子孫よ 悪夢はこれで終わりだ  たった今から 全ての悲劇を この手で残さず消し去ってやる 不可能と 後悔を知らぬまま 我が後ろを歩むがいい  何度倒れようとも 決して諦めない 気高き心持つ 儚い我が友よ お前には見えるか? これが二人で 守り抜いた美しい世界だ  運命(さだめ)など 全て滅ぼして お前の願いを今叶えよう そして退屈で 穏やかな世界を 共に行こう 笑いながら 世界が今 この愛で 満ちるように
あなたのことCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN燦々と差す光 俯いた横顔 殺人的な夏の陽 蜃気楼 揺れていた  いつか思い出せなくなる前に あなたの事を全部書いておこう 多分僕はいつか 会えなくなって 全てを忘れてしまうから 自己否定の傘を被って 「止まない雨だ」なんて嘯いて 傷付けない自分にしがみ付く そんなものはもう終わらせなきゃ あなたは今も俯いたまま 涙すら出ずにいるんだろうか 「誰の役にも立たない」だなんて 馬鹿なことまた言ってやしないか 太陽が暗闇に負け 落ちていく夕暮れと夜の間 こんな時はよく思い出すんだ ああ 僕はなんて言えば良かったかなぁ  花弁落ちて水面が揺れて眩しく光って あの長く伸びたやつはきっと飛行機雲で その時僕は 確かにあるような気がしてたんだ 消えない 壊れない 無くならない そんなものが  あなたの事 掠れた声 肌の色と 視線の先 思い出すよ いつまで経っても 僕も同じだったから 水の無い浴槽の中 踞って 泣いたあなたの 悲しみも 美しさも 僕だけが知っていたから  人類を救い給うのが 神でも暴力でもないのなら それは協調と言う名の諦観か 際限無く広がるネットの海か ボタン一つ押しただけで恵まれる愛情 与えられなかった者は富める者を嫌悪 誰も彼も透明な敵と戦っては 「死にたい」とか「死んでくれ」の投げつけ合いさ ねえ 本当は分かってたよ 僕はずっとずっと前から分かってた 「何故生きるか」ばかり考えても 答えなど誰にも分からないと 側に誰かいないと駄目なんだ 一人きりでは息も出来ないんだ それで弱いなんて言われようが僕はもう 一生弱いままで生きて行くよ  焼け付くような日差しの中で人影が揺れて ヒグラシの声ずっと耳に張り付いたまま 花火の音が止む頃にはもうあなたは気付いてた 止まれない 帰れない 引き返せない 大人になって  あなたがもし 居なかったなら もしも僕と 会わなかったら 考えるよ 考えるほど 恐ろしくてしょうがないよ その足で 花を踏みつけて その指先で 果実を剥いて そして僕と 少し似ている 道を歩いてきたんだな  比べてみたって 仕方がないよ 誰も替わってあげられないよ あなたの痛みは あなたのもので 僕の痛みは僕のもの だけど 心臓の鼓動が 何時の日か止まるように それと同じように その悲しみも いつか必ず終わるよ  あなたの事 そして僕の事 大嫌いな 夏の出来事 思い出すよ それでも生きて 僕らは出会えたんだから 水の無い浴槽の中 踞って 泣いた僕らの 悲しみは 美しさは 何一つ 無駄じゃなかったんだ きっと
神経町A10街CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuなんていかれた場所だ世界は 生まれ落ちて目が開いた途端 如何にして盲目になるかだけ 徹底的に叩き込まれて そして出来上がったのはホラ見て とても人とは思えない笑顔で 「殉教者たれ」とこぼし続ける トマト頭が街で轢かれて  神様がいつか戻って来るよ 弁護士をすぐ隣に連れて 誰を訴えるつもりかはもう 分かってるけど理解したくない 実弾が装填されたままで ずっと放置されていた拳銃 その気になれば撃てるんだ俺は 悲しき妄想へ  ただ ただ 口を 塞いで 全てが通り過ぎるまで ああ でも 頭の中が 不安で破裂しそう  神経町A10街は 本日も通常営業 あの子のスカートの中身と 核弾頭は等価交換 殺し殺されてアンハッピー 場違いな祭りの法被 同じ阿呆なら踊りなさいと 煽ってるのは何処の誰ですか  ああそう 一緒にしないで  裁きを受けたいのは山々で それで許されるなら万々歳 しかしどうにも止められないんだよ 息をするのも物を食べるのも 「死にたくない」って本能抜いて 食べてしまいたい欲望も抜いて 他に生きる理由は有ったっけ 有った筈なのに  もし 今 全てが終わって また 俺を やり直せたとしても 才能 結果 認められないでしょ 善良な凡人です 皆 残りの命に 全てを捧げろ 生き残る事だけ それで精一杯さ  神経町A10街は 本日も平常運転 こんな残酷な世界なら いっそ産まれなきゃ良かったと 殺し殺されてアンハッピー 場違いな祭りの法被 同じ阿呆なら踊りなさいよ そして皆居なくなって ねぇ ああだこうだ言ってないでさ 早く黙って生きて行けよ あんたの頭の中なんて 誰も知ったこっちゃないから  神経町A10街は
I'M HOMECIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN死んでるような朝が来て 生きたいと願う夜が来た 静まり返る街の中 風の音だけを聞いている 靴を片方失った 向日葵はもう枯れてしまった 一つ残らず私の事 そう 誰のせいでもない私の事  この目に見える世界を 見せてあげれたら 何が間違いか 分かるような気がして さあ教えてよあなたの その「当たり前」を 何よりも尊いその勘違いを  見えないから 聴けないから 分からなくて 逃げ出したよ さあ帰ろう もう帰ろう これ以上は 行けないよ 足音が少しずつ 遠くなっていく  あなたはとても恵まれてる 下を見てみなさい とか あなたはとても甘えている 上を見てみなさい とか どれを取っても心許ない 何処を見ても怖い人ばかり 終着駅まで続いていく  皆太陽に焦がれて なれると信じて そして皮膚を焼かれて 干涸びて終わってゆく ねぇ教えてよあなたの 大事な言葉を 土足で踏みつけられたその正解を  見えないから 聴けないから 誰もが皆 忘れてゆく さあ帰ろう もう帰ろう これ以上は 行けないよ 足音が少しずつ 遠くなっていく  この目に見える世界は 私だけのもの 感じる憎しみも怒りも 私だけのもの なら喜びも幸せも 私だけのもの 分け合うことなどできない 自分のもの  見えないから 聴けないから 分からなくて 怖くなって さあ帰ろう もう帰ろう これ以上は 行けないよ 見えなくても 聴けなくても 確かにほら ここにあるよ さあ帰ろう もう帰ろう きっといつか また会えるよ
何度でもCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN心臓が脈を打った時 僕等には決まっていたんだ 否応無く始まる 離脱不可の人間試験が 渾身の力でもって 振り落とされないように縋って 正解な人間であれ 誰より早く  憧れたものは儚く 命はか弱く 血塗れのままの姿で それでも その手をきっと待ってる  何度でも ほら何度でも 闇へ手を伸ばせ 何を掴んでも いつか本当の 命の使い道を その手に掴むまで さあ 何度でも 立ち上がれそのまま  英雄も偉人も勇者も 選ばれた側の人さ その背後に聳える 有象無象が僕等の世界で 後悔と諦観抱えて 下向いて傍観の群衆混じって 最高に最低なその 心を抱いて  そう 何度でも ほら 何度でも 涙を流せ 果てはしないから いつか本当の 青白い朝焼けが 瞼に浮かぶまで さあ 何度でも 泣き濡れろそのまま  誰の為の命だ 何の為の心だ 誰に試されてるのかは もうすでに解ってた 後ろを振り返って ちゃんとよく見てみろよ 品定めされてるぞ あの日の自分に 鼓動の数は 何回残ってる 有限の限界のその先まで 最後の0.001秒のさらに奥へ 核心まで  何度でも ほら 何度でも 闇へ手を伸ばせ 何を掴んでも いつか本当の 命の使い道を その手に掴むまで さあ 何度でも 立ち上がれそのまま
I feat. まねきケチャCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN暗闇から連れ出してもらえたのは 紛れもなくあなたの手だったのに 背中向けて去ってゆくその姿に 触れることもしなかったのは自分の手  誰かの為生きるなど不可能だと 結局みんな独りだと言い訳して すぐ隣の口から出た言葉は この世の誰よりも優しかったのに  あなたを守る為なら 全てを犠牲に出来ると思った ああ なんて浅ましい思い込みだ あなたが願いを一つ言う度 自分が死んでいくような気がした 水と油を 必死で混ぜようとしたんだ  愛してるふりをして Iだけを見ていたんだ 笑えるほど滑稽な 良くある話でしょ そうだよ  食べ残しのキャットフード バレないように書いた置き手紙 外は桜 花弁綺麗 私もこのまま散ってしまいたいな 「お前も一緒に来る?」 最後にミケに尋ねてみたけど あなたの方が良いみたいだから 私は一人で出て行くね  郵便受けに溜まったチラシ 使い古して曲がってく歯ブラシ 格好良くいたいと思うなら できる所から変えなきゃね 嫌なことをいつまでも引きずって 塞ぎ込む癖も今日までで終わり もしまたそうなった時はね ちゃんと誰かに話すんだよ  ねぇ もしまた誰かと出会って 今度こそ幸せになる時にはね これで良いんだ これで良かったんだって 遠くでそっと笑ってみせてね 「誰かを不幸にしてまで手にする幸せなんて汚いんだ」って それじゃ あなたにとってその人は ずっと汚いままの人なの?ねぇ?  誤魔化さないで ちゃんと答えて 自分自身を 裏切らないで さあ 答えが出たなら もう前を向かなくちゃ  あなたに嫌われるのが怖くて 何も言えずに独りで泣いて あなたを何度も困らせるような こんな意気地なしの女より いつかは素敵な誰か見つけて 幸せで頬が溶けるくらいに この世の誰より笑っていてね この世の誰より好きだったあなたへ  人がいつか幸せに向かうのなら いつか皆幸せになれるのなら あなたとはどうして出逢ったのだろう 血塗れになるまで傷つけ合って  愛してるふりをして Iだけを見ていたんだ 笑えるほど滑稽な よくある話でしょ 私が最後に守ったのは 私が最後に守れたのは あなたの手ではなかったんだ ごめんね さよなら さよなら
梗塞CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyu戦争と平和 暴力と愛情 此処には落ちていない 無菌室の中 四角い部屋の隅 うずくまったままで 神が落ちるのを 頭で感じてる  人の想像が 道路を埋め尽くす 鳥獣戯画の世界 皆笑ってさ 踏みつけにされてる 訳も分からぬままで そして首を吊るまで 一生続いていく  ラララ ラ 君はそうやって 笑う事しか出来なくなって ラララ ラ 僕はそうやって 笑う事しか出来なくなった  戦争も平和も 暴力も愛情も 何も望まない それだけが望みで 歪に伸びきった アンテナを切り落として 何も分からなくなるのを 幸せと呼ぶのでしょう  ラララ ラ 君はそうやって 笑う事しか出来なくなって ラララ ラ 僕はそうやって 笑う事しか出来なくなった ラララ ラ 僕の両目は 君以外はもう見えなくなって それはきっと とても幸せな たとえ隣で誰か死んでたって  手に入れた瞬間に もう興醒めしちゃってて 後は煩わしいだけ 涙が出る程  ラララ ラ 君はそうやって 笑う事しか出来なくなって ラララ ラ 僕はそうやって 笑う事しか出来なくなった  さあ言って 何が不満なの 笑う事しか出来ないくせに 泣きたいの じゃなきゃどうすんの 泣く事なんか出来ないくせに ラララ ラ
DestrudoCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズLyu:Lyuねぇ 今すぐ逃げよう でないと殺されてしまうよ 吐き気がするほど優しい世界に 明滅繰り返す画面は今日も笑顔で 金の無い男の首に縄をかけてる  なぁ 産まれた時には 誰もが神様みたいに 愛して愛され生きられるはずだった それがさあこのザマ 部屋の隅で震えて 誰一人信じない振りして他人に縋って  幸せになってさ 幸せになってさ 幸せにならなきゃ今すぐに  死んだっていいんだって 死んだほうがマシだって 死ぬ以外に無いんだって それ何年間言い続けてんの 君が 痛いのに そんなに 笑うから 僕はさ 痛みを 感じる事すら罪に感じるよ  もう 腐った頭で うわ言のように零して 幸福 幸せ それ自体が毒だって 遅いよ 無駄だよ もう血液の中に混じって 体が乾いて それ無しじゃ生きていけない  安全になってさ 安心を手にしてさ それだけでいいならもう終わり  無くなって気付いたって わざとらしく泣いたって もう戻って来ないよって それ一体誰に許されたいの もうすぐ 分かる日が 来るかな 来ないかな 僕らが 居た事 それすら朦朧としてるみたい  ねぇ 今すぐ逃げよう でないと殺されてしまうよ 吐き気がするほど優しい世界に あぁ それから僕らは 血眼になって探さなきゃ 自分が幸福だと 思い込めるだけの意味を  死んだっていいんだって 死んだほうがマシだって 死ぬ以外に無いんだって それ何年間言い続けてんの 君が 痛いのに そんなに 笑うから 僕はさ 痛みを 感じる事すら罪に感じるよ
campanulaCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN・中田裕二あなたとわたしの魂を 丸ごと全て入れ替えても そのまま生きていられそうな そんな気さえする  言葉はいくつも交わすのに 掴めない何かが増えていく それでもあなたを求めては 確かめようとする  汚れた身体を庇っては 綺麗でいたいと 思うのは何故  これからずっと二人で泣くでしょう 抱えきれない罪を背負って とても言葉じゃ説明つかない この気持ちの名前を教えて欲しい あなただけがわたしの 心そのもの  一生癒やせないことがあって すれ違ったままのことがあって 花を贈る様な優しさで 伝えられたらいいのに 何故 何故  肌と肌を合わせて 温もりを探し合うから  これからずっと二人で泣くでしょう 抱えきれない罪を背負って とても言葉じゃ説明つかない この気持ちの名前を教えて欲しい  数え切れない迷いを連れ出し その先に揺らめく光に向かって 約束なんか意味を成さないほど わたしの心は今が全て あなただけがわたしの 心そのもの
言わなきゃいけない事CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN言えない 言えない 言えない事を 言えないままで 言わずにいたら いつか それは 知らないうちに 君自身になってしまうよ 押し殺した 悲しい怒り 捨て場などない 虚しい悟り 誰も聞いてくれないならば ちゃんと君に 尋ねてやるよ ねぇ  破裂しそうな感情も 言葉にしたら 嘘みたいで 君はきっと 悔しいだろうな こんなもんじゃないのにってさ たぶん 僕等 同じだろう 頭の足りない出来損ないさ 人と人が 理解不能だと いつになっても分からないまま  好きにやるよ 勝手にしろよ その他なんか 知らねぇよって 死ぬほど人に 迷惑かけて 生きてたくせしてさ  もしも心が透明ならば 誰も泣かずに済んだのに 見えないから皆怖がって 知らないから知りたがる あの日の言葉が今になって この胸を突き刺した  言えない 言えない 言えない事は 言えないくらい 大事な事で 君は きっと 優しいんだな 誰も傷付きたくないよな 僕に 一体 何が出来る 今までずっと 考えたけど いつも いつも 思いつくのは 独りよがりの我が儘だけ  あそこであれやってたらな あの時あれを言ってたらな どうせそこに戻ったって 言えない癖してさ  もしも身体が透明ならば 見られずに済んだのに 見えてしまうから怖がって 触れるから傷付ける 消えた影をずっと 追いかけて 迷子のまま  歪んだ愛情背負って たった一言で泣いて 踏み出せないまま僕等は 今日も一人で夜を待つ 誰か話してくれないか 誰か証明してくれないか 本当はもっと僕等は 上手くやれた筈だって  もしも心が透明ならば 誰も泣かずに済んだのに 見えないから皆怖がって 離れたって気付かない そして居なくなって気が付いて 自分に付いた傷を見て それでやっと僕等は解るのさ 言わなきゃいけない事が
LOVE / HATE / DRAMACIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN見つめられたなら 微笑み返すのさ 腹の中の憎しみまで 悟られぬように 青い鳥がずっと 部屋で鳴き喚いてる 「あなたの幸せとは 一体何処にあるの」と  ああ今夜もまた何処かで 嬌声が谺する 混乱と熱に浮かされて さあ 今 舞台に立て!  ねぇ 馬鹿らしくって もう仕方が無いや 私もあの子も 誰も彼も ねぇ 気取った振りなんて もうしたってしょうがないや どうせ皆阿呆だ ほら輪になって さあ 踊って 狂って 泣いて 踊って そして 朝になりゃ素面(シラフ)だ  忘れられたなら 楽になれるだろうか もしかしたらあなたもそれを 望んでるだろうか 青い鳥はそう 部屋の中に居たのに 見ない振りして探し回った ありもしない約束を  さあ今夜も世界中で 飽きもせず 凝りもせず 呪いの様に愛を探す 未だ枯れ果てぬ 涙も引き連れて さあ 今 歩け 前へ  ねぇ 馬鹿らしくって もう仕方が無いや 私もあの子も 誰も彼も ねぇ いつかはきっと 見つかる気がして 私だけの幸せがホラ ねぇ 皆皆皆 本当は寂しくて 一人じゃとても生きれなくて ねぇ それだけが私を生かして そして私を狂わせていく  さあ踊って 泣いて 泣いて 泣いて そして 朝が来りゃ現実(リアル)さ
一般生命論CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANねえ あなた ちょっといいですか そんなに時間は取らせませんから 何となくどうしても僕は分からない事がひとつありまして いま僕の掌に僕とあなたの命があったとしまして これの価値どんだけあんの 5分で答えて よーい スタート  人類の歴史上それは飽きる事なく議題に上って 賢者達 権力者達 愚か者達の間でもずっと 「命とは何ぞや」と語り 話交わし 議論されても未だ 「価値とは自分次第」 それじゃなんとも御粗末 涙も出ないよ  西へ東へ 時に僕等はしょうもない嘘で またある時はほんの小さな慰めでいつも 北へ南へ なんと容易く騙される魂 存在の証明を求めて  今日も 明日も 過去も 未来も ふらふらふら  誰かの言葉だけじゃ 満たされない僕等は 命の使い道を 決められずに彷徨った さあ今 眼を見開け 答えを出せ 借り物じゃない呼吸で  何時だってイチモツ抱えて 顔で笑って拳握って 「あの野郎いつかぶん殴る」 今日じゃない それは今日じゃないけれど 僕等の生活はそんな 懺悔と殺意と勘違いの上 キレそうな血管堪えて配慮する価値があると信じて  右へ左へ ある時それは宝だと呼ばれ またある時は何の躊躇も無くゴミと呼ばれ 前へ後ろへ なんと不確定な人の魂 絶対の価値を求めて 今日も 明日も 過去も 未来も へらへらへら  誰かの言葉だけじゃ 満たされない僕等は 命を傷付けて 命があることを知って その手で触れたものの 温かさが 僕らを曖昧にした  失って 取り返して 失って 失って 失って 正解も 間違いも 別の視点から見たら同じで どうとでも言えるよ この世界の全ては 盲目的に信じろよ 自分には価値があると  誰かの言葉だけじゃ 満たされない僕等は 命の使い道を 決められずに彷徨った さあ今 眼を見開け 答えを出せ 借り物じゃない呼吸で
君は君であることをCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN君は君であることを 止めたんだね それはそうと 今日の夜空はとても奇麗 もう少し眺めていようよ 汚れきった未来と 消したいことだらけの過去 どちらも選べずに ずっと迷っていたんだね  心配しなくていい 本当の自分なんてきっと 何処にも居ないさ だから言いたい事言いなよ 聞いてるから  星に手を伸ばしては 掴めないと泣いてた夜 空を切ったその右手は きっと鼻で笑われるだろう でも俺は知っている 奴等はただ 羨ましいんだよ 言葉にならずに 流れ落ちていく その涙が  心配しなくていい 自分すら許せない日々も 越えて行けるさ だから少し前を向きなよ 見てるから  何処へも行かなくていい 本当の自分なんてきっと 此処にしか居ないさ だから言いたい事言いなよ  君は君であることを 止めたんだね それはそうと やけに澄み切った目をして 君はそう 笑っていたんだ
残り物の羊CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN病的に清潔な牧場の檻の一番奥で 羊は震えていた 顔中に脂汗浮かべて 「ああ次は俺の番だ きっともうすぐに声が掛かって 先に行ったあいつらと 同じ所へ行くのさ」  しかし彼の予想に反して 呼ばれてくのは何故か別の奴ばかり 待てよ もしや まさかとは思うが 俺は最初(はな)から 必要とされていないのか  残り物の羊は ずっと名前を呼ばれない 悲しそうにしてみたり あるいは当たり散らしたり 心配ないよ いつかは 皆呼ばれて行くんだよ 連れて行かれる先は 何処だか分かりゃしないが  病的に清潔な牧場の檻の一番奥で 羊は願っていた こんな日が続けばって 「ああ俺はどこへだって 行きたくない どうか放っといてくれ」 気付いた頃には 檻の中はひとりだけ  弱々しく 鳴き声を上げる 頭の中で トライアンドエラー繰り返す いっそもう 狂った振りして 飼育員 噛み殺す したら出られるのか?  残り物の羊は ずっと誰かに怯えてる 癇癪起こしたり あるいは泣き叫んだり 大丈夫だって いつかは きっと命が報われる それがいつになるかは 誰にも分からないけど  かごめかごめ 何時になったら出てくんの うっさいな 俺だって 本当はもう解ってた 運ばれた先は 動物園か屠殺場か どっちだっていいよ 独りはもう耐えられない  呼ばれない名前を 何度も強く叫んだよ 置いていかないでくれ 今なら話がしたいんだ 檻を破る鍵が どうしても見つからない 鉄格子に噛み付いた音が どっかで響いた
セントエルモCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANどうでもいいような言葉を 一つ二つ三つ重ねたら それきり私の心は止まった  タイムマシンが 実現可能だとして それは一体いつになりますか 私が生きているうちに出来ますか  何故言ってしまったの 何故言えなかったの 何故あの時笑ってしまったの いつか幸福な思い出も 悲しくなってしまうなら どうして皆笑っていられるの どうか口を閉じないで  身体に触れ合うその手で 全てを預け合った体温で いつしか私の心は麻痺した  終わりはつまり 始まりなんだとして いくつ終わらせればいいんですか 私はあと何回始めればいいんですか  何故この手を掴んだの 何故離さなかったの 何故あの時出会ってしまったの いつか笑い合った記憶に 首を絞められるなら どうして皆生きていられるの どうか言葉を止めないで  どうせ平等じゃないのなら どうせ押し退けられるなら 私は私の宝物を 無くさぬように守りたいの だってそうでしょ この世界で たった一つでもこうやって 平伏して跪けるものがあるのなら それは とても幸せでしょ  なのに  何故言ってしまったの 何故言えなかったの 何故あの時笑ってしまったの もしもあなたの夢の中 私がもう居ないなら どうか私を置いて飛び立って いつか幸福な思い出が 笑い合った記憶が 針の雨となって降り注いでも 激しい痛みに侵されて 涙が零れたら その瞬間(とき)だけはどうか許して  ずっと消えない光 消えてくれない光
明日もし晴れたらCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN明日もし晴れたら外へ買い物でも行って 帰りにあの店にも寄ってコーヒーでも買って帰ろう 朦朧とした意識でずっと考えていたんだ 脳内妄想は今日も有り得ない景色ばっかです  左足が腐って右手ももう動かない 頭の後ろ側を何かに食い千切られてる 意識だけがやけにぎらぎらと燃え盛って 楽しいことは無いかって探し回って  ねえ 何か無いかい 何でもいいんだ 心の中 空洞を埋める綿毛 ねえ いつか全てを感じなくなるよ その時には こんなことで涙 流さなくて済むかな  自分さえも分からない僕等はこれから さあ何をしようか 絶望でも悲しみでも終わらせられない 命が待っているよ もうどこへだって逃げられない  赤子として生を受け赤子になって死んでゆく 或いはその途中で車にでも轢かれるか どちらにしろいつか必ず終わるこの命の 使い道を今でも探し回って  ねえ 僕も君も 本当はとっくに 解ってるね このままじゃ駄目だって ねえ 痛いよ 怖いよ 針山の上でさ それでもほら 僕は君と笑って 死ぬまで踊れるさ  楽しそうな笑い声 窓から見えた世界は今日も 壁を隔てた向こう側 僕とは違った 君とも違った 新しい世界さ  自分さえも分からない僕等はこれから さあ何をしようか 絶望でも悲しみでも終わらせられない 命は君のものだ もうどこへだって行けるよ  明日もし晴れたら 外へ買い物でも行って 帰りにあの店にも寄って
デッドマンズメランコリアCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANあるはずなんだ俺には 他の誰とも違う才能が きっとまだ開花していないだけ あいつらと一緒になんかすんじゃねえ 馴れ合いなんかご免だよ 群れる奴等は勝手に群れてな 話しかけてもらいたそうにそわそわ 泳ぐ目も隠さず  思い知るのが怖くて 下の奴等だけ見てはホッとして 何も気にしていないフリして 人の言葉にゃ妙に敏感で しょっぱい奴だなんて誰にも思われたくない  たたたたたたたたたた助けて神様 だだだだだだだだだだ大丈夫か俺は たたたたたたたたたた楽しくやってさ だだだだだだだだだだだんだん腐っていく だからその前に 早く連れ出して  愛して欲しいの誰でも この世界に生きる者は皆 他人からの承認受けてなきゃ 呼吸することさえもしんどいの さあ ほら 手を取って 恥ずかしがんなよ今更 無駄な理屈捏ねて居直って苛々 どうせお前もただの人  比較されるのが怖くて 見下されてるかもってヒヤッとして プライドだけは世界規模で 胡座かいて踏ん反り返っている 使えない奴だなんて誰にも言わせたくない  たたたたたたたたたた頼むよ神様 だだだだだだだだだだ大人物にして たたたたたたたたたた楽しくやってさ だだだだだだだだだだだんだん溺れていく だからその前に 早く引き揚げて  悪かった 俺が悪かった こんなつもりじゃなかったんだ 悪かった 俺が悪かった 欲張り過ぎてしまったんだ でも自分を大きく見せるのは そんなに悪いことですか 誰だって一度くらいはさ 思ったことがあるでしょ 『自分はきっと特別で 誰にも真似は出来なくて きっとみんなから愛されて いつかはそんな人になって』 そういう 妄想 垂れ流して  たたたたたたたたたた助けて神様 だだだだだだだだだだだいぶ参ってんだ たたたたたたたたたた楽しくやってさ だだだだだだだだそれで大丈夫だったのに  たたたたたたたたたた頼むよ神様 だだだだだだだだだだ大人物にして たたたたたたたたたた楽しくやってさ だだだだだだだだだだだんだん腐っていく だからその前に 早く連れ出して
人間だものCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN今日くらいは笑って過ごしたいと 家を出る時までは確かに思ってた 街は今華やかな飾り付け 壊れたカメレオンみたい 場違いな僕らは  赤い糸が結ばれる日を 神様が知っていたのなら 向かいの席で涙流して あなたが今日打ち明ける言葉も 知っていたのですか  あたし人間だもの だって人間だもの まるで人類の代表みたいに あなたが口走る 人間だもの だから仕方ないんだもの まるで自分も被害者みたいに 人間だと主張している  食べ物を口に運んでいる時 人は皆怒らずに話を聞くというから 味気ない見かけだけの食事も きっと意味があると 本気で信じてた  僕等が出会ったその理由を 運命なんかになすりつけて 吹けば消えるような儚さを お互い知らないふりをしていた 僕等の罪だ  あたし人間だもの だって人間だもの まるで口にするだけで全てが赦されるかのように 人間だもの だから仕方ないんだもの まるでリピート再生みたいに 人間だと主張している  星空 オーナメント 赤と緑 プレゼントの派手な包み紙 聖なる鐘の音 恋人達 全てが別の世界の出来事 耳鳴りが響く  あたし人間だもの だって人間だもの まるで人類の代表みたいに あなたが口走る 人間だもの だから仕方ないんだもの すでに何度も使い古した 一生のお願いを 人間だもの だって人間だもの まるでお前も同罪なんだと 言いたげな口ぶりで 「人間だもの」 人間だと主張している  お前が人間であってたまるか
遙か先の君へCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN5021年6月2日  ついに最後の電波塔が、太陽の熱と光線によって機能不全に陥りつつある。 これが焼け落ちれば、いよいよ僕らは外界から完全に遮断され、 今度こそ完全にこの世界から孤立することになるだろう。 かつて海底ケーブルや人口衛星や無数の電波塔によって世界中に 張り巡らされていた電波の糸は、 今はもう、この場所を除いてすべてが壊れ、使い物にならなくなった。 ここ以外の人間が無事でいるのかどうかすらも、ここからでは よく分からない。 いま思えば、兆候はそこかしこにあったのだと思う。 戦争の後遺症か、行き過ぎた科学の代償か、自然の猛威か、あるいは 神の思し召しか、 原因が何だったのか、それはもう誰にも分らない。 調べる術ももうここには無い。 ひとつだけ確かなのは、僕らの命運は、どうやらここで 途絶えるということだけだ。 ある日を境に、地球は太陽の公転軌道から外れ、 少しずつ少しずつ、太陽に近付き、太陽に飲み込まれるルートを辿り始めた。  泣き喚く人、跪いて祈る人、自暴自棄になる人、理性的であろうとする人、 世界中から阿鼻叫喚が聞こえ、そのあと少しずつ終わりはやってきた。 今や地平線を覆いつくすほどに近付いた、あの巨大な赤い星は、 今まで与えてきた恩恵を全て返せと言わんばかりに、殺人的な熱と光を 地表にまき散らしている。 防護服無しではもう一歩も外へ出られない。ここだっていつまで 耐えられるのか分からない。 かつて触れ合った人々は何処にいるのだろうか。薄暗いシェルターの中で これを書いている。 少なくとも、私が生まれた時から世界はこうだった。 顔を覆ったフェイスシールド越しに見る空が、いつも通りの私の空だ。 世界は全て紙一重のバランスで成り立っている。 地球に生命が生まれたことも、 そこから人類が生まれたことも、偶然地球が太陽の周りを回り続けたことも。 それなら今こうして私達が直面している世界も、危機も、ほんの僅かな ボタンの掛け違いでしかないのかもしれない。 私達の世界はもともと不確かだ。何がどうなっていつ日常が崩れても、 何も不思議ではない。 それでも、私は思う。なぜ今なのですか。なぜ私達なのですか。 なぜこんなことになったのですか。 世界を元に戻してください、神様。  遥か先の君へ どうか忘れないでいて 2021年6月2日 僕等がここに居たことを
灯命CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANもしも僕の前に 神様が不意に現れて 「お前の寿命を今 好きな数字に変えてやる」と 言われたら どうしようかな 一体あと何年生きたいだろう  そりゃ痛いとか苦しいとか 誰かに迷惑かけるような死に方はしたかないけど でも時々考えるんだ「もう早く終わってくれ」って これ以上 自分を嫌う前に  明日って何だよ 希望だけチラつかせて 何も見せてくれない こんなに怖いのはどうしてなんだ 本当は誰一人 見たこと無いくせにさ また明日が来るって 疑いもなく信じている  「ご冥福を祈ります」とかって 言葉一つで 日常に戻れたら どんなに良かっただろうな 穴が空いたよ 身体の中 何を入れても 埋まらないまま 変わってしまったんだ あの日からもう  そりゃ僕がこの世から いなくなったなら さっさと忘れて 生きていって欲しいと思うけど でも時々考えるんだ 明日君が居なくなったら その後もずっと生きて行くのかな  大事なものほど 当たり前で ぞんざいに扱って 後で気づく僕ら 失くして初めて 後悔したって 遅いってことは 誰だって分かっているのに 忘れちゃうんだすぐに  もしも僕の前に 神様が不意に現れて 「お前の寿命があと 1日で終わるんだ」と 言われたら どうしようかな やっぱりその時は 後悔するかな  明日って何だよ 希望だけチラつかせて 何も見せてくれない こんなに怖いのはどうしてなんだ あの時の君も 同じ気持ちだったかい? 誰もがみんな 自分だけは 生きていけると 根拠もなく信じてる 失くして初めて 後悔したんだ 「遅い」って笑って どうかもう一度だけ 失くしたくないものが 今更分かったのです
懲役85年CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANどうやったらそうやって平然とした顔で げらげら笑いながら生きていけるの こちとら後悔と諦観と欲望で 毎晩神経の中が大運動会だ 誰もが性善説を頭から信じる街で 譫言のようにずっと繰り返す浮浪者 全ては環境とその後の運だ スタートで失敗したらもうどうすりゃいいんだよ  湧いて消える命は泡沫 屋根まで飛んでそして消えた 不遜な心ばかり溢れて 皆この街の所為にした  どれだけ目を背けたって 自分自身から逃げられない 生まれ変わるとか言ったよな で、どうしたよ  生きて行け 生きて行け って胸の鼓動が煩くて 抗えない僕等は 眠れずに朝が来る 生きて行け 生きて行け 胸の鼓動がもう五月蝿えよ 消えられないから こんなに苦しいのか 馬鹿だな  頭から脚まで自意識が詰まった肉の袋 何処を切れど溢れ出るは臭気放つ言い訳 更に尚此の期に及び泣き喚いて懺悔すれど パッパラパーの錆びた脳でいつか何か変わんの 聖歌隊のコーラス オルガンが響き渡って 誰もみんな手を合わせて跪き祈る中 僕は僕を僕のままで保つだけで限界 それでもどうかどうかどうか 天啓をくれよ  何が正しくて悪いのか 決められるのは自分だって それが一番劣悪な 嘘だろ  生きて行け 生きて行け って誰かの言葉が虚しくて 鼻で笑う僕等は 何一つ進まない 生きて行け 生きて行け 頭の声がもう五月蝿えよ 冷えた瞳の奥には 諦めの悪い自分だけ  虫も殺さないような面して平然と嘘を並べ立てて 人の上に立った気分はどうだい まあ今更何も伝わらんか あんたの言葉をほんの少しでも信じたあの日の自分に会って 顔にペンでも突き刺してやりたい 鳥肌が立って仕方が無い 爛れて焼けた腹の底で今も嗚咽を漏らすそこの自分(おまえ) どの面下げて涙流してんの まさか被害者のつもりなの 消えることの無い後悔と 地獄のような自罰感情 それをくれたのは自分(あんた)だろ なあ今は何して遊んでんの?  ごちゃごちゃ言わずにはよ歩け どうせ誰だって逃げられない 懲役85年のさ 人生を  「生きて行け 生きて行け」 ってあの人の顔が浮かぶんだ  抗えない僕等は 眠れずに朝が来る 生きて行け 生きて行け 胸の鼓動がもう五月蝿えよ 消えられないから こんなに苦しいのか それでもいつか 未だにしがみつくのか 馬鹿だな
残火CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN凍り付いた夜の 僅かな隙間で 膝をついて縋り 祈り続けてる 神様今すぐ この煩わしい 心臓の鼓動 止めてくれませんか 酷い間違いとか 恥ずかしい過去とか 傷つけた人とか 塵と言われたとか 全てもううんざり これ以上自分の 醜く腐った姿は見たくないから  生まれ落ちて生きて それが全て それだけで美しいとか そんなわけないよな  いつになれば あの青い花は 咲くのでしょう わたしの視界で 冷たい手を握り締めて 震えたままでひとり往く 取り戻せない時間が 残火だけ残して去ってゆく  誰かが笑えば誰かが傷付き 富める者の影 男が首を吊る 全ての願いは 同時には叶わない 有限の幸福 奪い合って生きている  光 温み 眩しい オレンジ 匂い 暖かい幻よ そこにわたしはいない  何処に行けば 静かな心は 買えるでしょう 教えて欲しい 壊死しかけた頭の中 虹色の景色ばかり映る 今もずっと消えない 思い出だけ抱えて  いつか 錆び付いた身体で 深く ただ深く沈んで 皆唯一人辿り着くのでしょう 誰も居ない静かな 暗い水底へ それまでどうか もうこれ以上 甘い夢を見せないで  いつになれば あの青い花は 咲くのでしょう わたしの視界で 冷たい手を握り締めて 震えたままでひとり往く  何処に行けば 完璧な夢が 見れるでしょう 教えて欲しい 壊死しかけた心の中 虹色の景色ばかり映る 取り戻せない時間が 残火だけ残して  凍り付いた夜の 僅かな隙間で 膝をついて縋り 祈り続けてる 意味なんて無いこと とっくに分かってる それでもこの身を 赦して欲しいと
Corps de balletCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANなんと退屈な今日だろう 泥沼に頭まで浸かってさ 最早脱出は不可能と 自覚してしまったらもうおしまいだ 無様に水面をせっせと 掻き続けては空を睨みつけ 届かない唾を吐きつけて 不貞腐れたまんまで日々が過ぎる  そう単純なオチだ 白鳥にはなれない 主人公の座は自分では無い そう気付いてったて 僕らはずっと学ばない スポットライトが頭から離れない  そしてずっと 「いつかきっと」 念仏の如く唱え続け 地味で上等 目立たぬ一歩 ひたすら踏み出せ  来世がどんな奴だろうと どうでも良いわそんなもんは 明日さえ知らないの 誰一人分かんないの 僕らは今日も夢を見ては ずっと何かを願ってる 果てしない上り坂で 息を切らして 息を切らして 息を切らして 足を前に出す  どんだけ粋がったてさ 安いネオンにすらも勝てないで プライドばっかが肥大して 高楊枝の裏で鳴るデカい腹 「神様 僕は懺悔します もうひもじいも寂しいも真っ平 何だって歌ってみせますよ それで愛してもらえるのなら」  そう簡単なことだ 無いものは探せない 魔法のランプも四次元ポケットも無い そう気付いてたって 僕らはずっと分からない 楽に天上へ行く道が見当たらない  立ち止まって 右往左往して なんかある度に悩みまくって 間違って でも信じ切って ああ  誰も通らぬ道だろうと どうでも良いわそんなもんは どっち向きゃ正解かって 自分しか決めらんないの 僕らは過去を忘れられず ずっと何かを悔やんでる 果てしない上り坂で 息を切らして 息を切らして 息を切らして 足を前に出す  始まりの「よーいスタート」が 僕らの知らないところで響いていた 聞こえた奴は走って それ以外の奴らは気付けば出遅れた 嘲笑の妄想に追い立てられ 世間体と本能の間に揺られて だけど僕らはもう解っていた 0はいつまで経っても0だと ほら 今日も何かを望むなら 不細工でも 行こうぜ 行こうぜ  来世が例え聖人でも どうしようも無いわそんなもんは 他の場所にはいないの 僕はもうここにしかいないの 人類みんな夢を見ては きっといつかと祈ってる あの眩い光へ 息を切らして 息を切らして あと一歩だけ 足を前に出す
本当CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANもしも世界で私達が 二人だけになったなら どうかな 二人はお互いを 憎み合ってしまうのかな きっと 違うな きっと  自分が幸せかどうかさえも 比べなきゃ解らない 壊れた私達だから いいよ 大丈夫 全部知ってるよ 決意が揺らぎそうになったこと 今まで何度も迷ったこと だけどこれからは  手を繋いでよ 他には 要らないよ もう何も 数多の不安や迷いや後悔の先で その果てでちゃんとあなたを選ぶ それだけは本当のことでしょう?  もしも私のこの心が あなたの居場所を奪うならば どんなに尊い想いだろうと 受け入れてはくれないでしょう きっと そうだ きっと  自分を守る為に嘘を吐いて 自分のことしか想えない そんなの もうやめたいんだよ いいよ 大丈夫 ちゃんと分かってる 永遠なんて何処にも無いこと いつかはこの世から居なくなること それでも  ねえ話してよ 他には 要らないよ もう何も 例え世界中が私を 無駄だと笑っても それでもあなたの手を選ぶ それだけは本当のことでしょう?  大丈夫 全部知ってるよ 人はとてもとても弱いこと あなたも そして私も 明日など何も分からないこと それでもずっと探してた 暗闇を消し去るランプの灯を あなたとならばきっと  手を繋いでよ それ以外は 要らないよ もう何も 数多の不安や迷いや後悔の先で その果てでちゃんとあなたを選ぶ その果てでちゃんとあなたを選ぶ それだけが本当のことでしょう
世界の果てCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIANいつの間にか眠ってた 目が覚めた時それに気付く ああ今日も目が覚めてしまったな 目が覚めたら起きなきゃな  「理解されないままで死んでやるわ」って泣いた日から ここまで生き延びて来たんだぜ 少し恥ずかしいけれど  想像 もしもあの日の僕が目の前に現れでもしたら 胸倉掴んで怒り出すのかな へらへら笑うなよってさ  息を吸って 自動で吐いて 何かと手を繋ぎたがる僕らだ 繋がっているなんて感覚が 本当は幻想でも 躓いたって どのみちそうだ 後ろにはもう戻れぬ僕らだ 君が立ってるその場所の名は 世界の果て  怒り狂う感情と 未だに消えない劣等感と 戦い疲れ果てて気付いたら はて 一体ここはどこ  後悔 どうやって来たんだっけ 周りを全然見ていなかった 見るのはいつも自分の姿だけ 「どうして、どうして」ってさ  瞼を閉じて 自動で開いて 誰かをずっと探してる僕らだ 昨日まで貰えた優しさが 今日は無くなっても 嘆いてたって どのみちそうだ いつかは歩き出さなきゃ いけないよ どうせ誰もが皆一人なら せめて一緒に  暗澹たる日々の途中で 凄絶な後悔の中で 明けないでと祈った夜に あっけなく砕かれた朝に 幾度となく押し流されて 溺れそうに水面を掻いて 雨が止んで光が差して 綺麗だと気付いてしまったんだ  息を吸って 自動で吐いて 未だに生きていられる僕らだ あと何日残っているのかな ちゃんと見とかなきゃ  瞳を閉じて 自動で開いて 一人じゃ何も出来ない僕らだ 繋がっているなんて感覚が 本当は幻想でも 躓いたって どのみちそうだ 後ろにはもう戻れぬ僕らだ 軽やかに僕らは向かうのさ 世界の果て  どうせ誰もが皆一人なら 君と一緒に
夢の奴隷CIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN知らぬ街 ふらふらと あても無く歩いたところで 僕じゃない 何某の 微笑が載る看板だらけ 知らしめてやるんだと 息巻いて来たこの街で 叶えたいあれこれは夢のまた夢  追いかけていたはずのものに 自ら追い立てられている 今月の分はまだかって がんがんドアをノックされて 玉砕覚悟で当たる人 一旦逃げて立て直す人 気付けばすぐそこに  敗北者が縋った幻想だとか 大言壮語だと笑わば笑え ああ、僕らはみんな夢の奴隷だ 振り返らずに 叶えたいものを 死ぬ気で追いかける  成功者 大半が だいたい同様の事を言う あの頃があったから 心から感謝してると ゴミのような毎日が いつか光り輝いたとて 僕は言う あの頃が大嫌いだと  報われたという実感は 上位入賞者特典で 貰えず終わった誰かから 一人一人とリタイアして 此の期に及んでまだそんな 希望なんて抱いたまま それでも往くのだろう  何度躓き 膝をついて這いずったって 立ち上がってしまえば 何も変わらない ああ、僕等はみんな夢の奴隷だ 涙流して 叶えたいものを 死ぬ気で追いかける  サッカー選手もケーキ屋も デザイナーも会社員も 教育者も警察官も パン職人も芸能人も アナウンサー 編集者 エンジニア 建築家 漫画家も 音楽も小説も 言葉も身体も何だってそう 命を賭けるとそう誓ったのなら その日から君は夢の殉教者 何を怖がることがある 何を躊躇うことがある 殴り返しにいこうぜ いけ好かない夢を  何度躓き 膝をついて這いずったって 立ち上がったから ここに居るのだろう なら僕等はみんな夢の奴隷だ 逆らえないよ あの光だけは そして 息も絶え絶えになって走って きっと掴めると そう信じながら 死ぬ気で夢を見る
フランケンシュタイナーCIVILIANCIVILIANコヤマヒデカズコヤマヒデカズ・純市・有田清幸CIVILIAN右足と左足の 長さが違うから 歩く時はいつだって 陰でくすくす笑われる 彼はいつでも毅然として 今日も通りを闊歩してる ホラ見ろ 今度は左手に縫い目が増えたぞ  辛いことの一つや二つ 誰にでもあるから 大袈裟に傷を増やす 彼を皆が煙たがった 「なんだあいつはこんなことも 我慢できない臆病者」 誰かが言ってる気がして 思わず振り返る  強くならなくちゃ 弱いもの全部取り換えて 誰からも愛される あの太陽のような人へ  証明したいな理想を 誰も笑わない自分を その為ならば何だって犠牲にしてやる そうだ 僕はフランケンシュタイナー どんどん歪になる身体 だからお願いだ 誰か話を聞いて  優しさはいつだって 優しさ以上でも以下でもない その先の面倒なんか 誰も見てはくれないのさ 彼はいつでも毅然として 今日も通りを闊歩してる あちこち身体を取り替えて 全身縫い目だらけ  強くなれたかな 何か間違っていないかな そもそも何を基準にして 強い弱いを測ればいい  証明したいな 理想を 二度と泣かない自分を どうしたらそうなれるのか 分からないまま だって 僕はフランケンシュタイナー どんどん歪になる身体 だけど心は未だに不安なままで  こんなに身体を変えたのに なんで心が治らない そうか最後に残っていた 頭を取り替えなきゃ 待てよ その後の僕はまだ 今の僕と一緒だろうか 何もかも変えてしまったら それはもう僕なんだろうか 分からない 分からない 目から落ちる雫  証明したいな 理想を 誰も笑わない自分を 本当に誰も笑わない そんなものが理想か  証明したいんだ自分を 自分を愛せる自分を 本当にそうなれるなら 夢を見るよ そうだ 僕はフランケンシュタイナー 望んで歪にした身体 だからお願いだ 誰か話を聞いて 聞いて 触って
knock knock knock!加藤和樹加藤和樹コヤマヒデカズ中野雄太中野雄太何もかもが 憂鬱な 朝が来て どうにか 身体を起こして 鏡の前 また強がるフリして 「大丈夫」なんて 自分を隠すの  「裸の自分では 愛されないから」 今日も 作り笑顔  君が 素顔のまま 泣いて笑えば 世界はきっと 優しい色に変わる 少し ワガママでも 構わないのさ イメージを超えて 心のドアをそっと叩くから 歩き出そう  嫌いだって 遠ざけた あの人も きっと 誰かに好かれてる ほらね 見てよ 君の弱さも全部 愛しさに変わる 時がいつか来るから  怖がりな自分も 本当の気持ちも どうか 隠さないで  君が 何も言えず 泣いているなら 世界はきっと 悲しい色に染まる 例え 不器用でも 構わないから 胸に抱えた 迷いを 躊躇わず伝えてよ 受け止めるから  君が 素顔のまま 泣いて笑えば 目の前がほら 少しずつ 色付いてく だから 不器用でも そのままでいいよ イメージを超えて 心のドアをそっと叩くから 歩き出そう
僕ラノ戦場IAIAコヤマヒデカズコヤマヒデカズコヤマヒデカズテストも近い晴れた日の 昼休みにあの子は言いました 「私全然勉強してなくて 今度こそ本当にまずいなぁ」 それをまんまと真に受けて ついに遊び呆けて何もせず 前日にヤバイと気付くような 今もそんな毎日をずっと続けてます  適当に生きてきたつもりが ふいに誰かにバトンを渡されて 少しでもスピードを落としたら 「周りは頑張ってんだろ」ってね ちょっと足がもつれた程度でさ 「こんな事もできないのか」ってさ 参加した記憶など無いレース 今日も牛が荷馬車に揺られてく  一夜漬けも 付け焼刃も とっくに通用しなくなっていて あなたが言いたい事 もう分かってるよ それでも僕の居場所は ここじゃない気がして  「もう信じられないよ」って泣いた あの日の影が揺れる 今は泣けないよ 泣く力がないよ いつの間に 忘れてしまったのかな 何が好きだったんだっけ ほら  頼んだ覚えなどないのに ご丁寧に愚痴まで拾われて 正論羅列されて諭されて 言いたい事も全部無くなって 君よいつも聖人であれ できなくともそのフリだけしてろとさ したら誰も君を貶(けな)さないよ 中身なんて覗けやしないから  見て見ぬ振り できないほど 嫌なことがあまりに多過ぎて 誰に指摘された わけでもないのに 一人で勝手に傷付いて 自分が嫌になって  でもさ 本当は気が付いてるんでしょ 頭が死んでしまったのはさ 言いかけた言葉を 全て飲み込んで 殺してきたからだろ  遅いか早いかの違いだけさ 気付いたなら 行こうぜ  「もう信じらんないよ」って泣いた あの日の影が揺れる ねえ見えるかい 僕は今でも 君の帰りを待っている  もう何でもいいよ 起死回生でも 背水の陣でも 僕に力をくれよ 泣けないよ 泣くつもりもないよ ゼロからだって また歩いて行けるよ くだらない僕らの戦場を 生き抜け
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