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焚吐 ライヴレポート

【焚吐 ライヴレポート】 『焚吐 3周年記念ライブ 〜リ・リ・リボーン〜』 2018年11月26日 at TSUTAYA O-WEST

2018年11月26日@TSUTAYA O-WEST

撮影:達川範一/取材:土内 昇

2018.11.29

2015年12月2日にシングル「オールカテゴライズ」でデビューした焚吐が11月26日、TSUTAYA O-WESTにて3周年記念公演を開催した。これまでの集大成とも言えるセットリストを組み、ギターをかき鳴らす時は真っ直ぐに、ハンドマイクの時は全身を使って、目の前の観客ひとりひとりに歌を届けたライヴ。そこからは3年を経たからこそ辿り着いた、現在の彼のモードも垣間見れたーー。

デビュー曲「オールカテゴライズ」を1曲目に据えてスタートした、3周年記念ライヴ。そのまま時系列に沿うように楽曲が披露されていく中で改めて気付いたのは、焚吐の姿勢が“歌う”から“伝える”に変わっているということ。当然、昔も今も楽曲は自己表現なのだが、今は届ける先が見えていて、何を歌うべきなのかも分かっているというか。アコギの弾き語りで切々と歌い届けた「フューチャーソング」が、そんな彼の意思表明のように響いてきた。

そういう意味では、2016年の夏に60本に及ぶストリートライヴを行なった経験から生まれた「人生は名状し難い」であり、みやかわくんを迎えてツインヴォーカルを聴かせたコラボ曲「神風エクスプレス」もだが、彼にとって一番のターニングポイントとなっているのは「呪いが解けた日」だろう。同曲を歌う前に語っていた“今年は自分を解放することにこだわった1年間でした。良い部分も悪い部分も全部強みにすると決めて、この場に立ってます。僕は僕のままで歌います”という言葉が全てを物語っている。

前述のみやかわくんに触発されて自分を見つめ直し、殻を破ることができたという焚吐。どんな過去も肯定し、自分の全てを曝け出すからこそ、そこに真実があり、受け手の心を掴む。最後に披露された《「僕らはみんな特別だ」って証明していかなきゃ》と歌う最新曲「量産型ティーン」が、未来の自分に向けての宣戦布告のように思えたのは筆者だけではないはず。来年2月に2ndアルバムをリリースし、3月には東名阪ツアーを行なうことも発表されたが、現在の焚吐は攻めのモードにあるだけに、ここで何を提示してくるのかが今から楽しみだ。

撮影:達川範一/取材:土内 昇

焚吐

タクト:1997年2月20日生まれの21歳。東京都出身。某音楽大学在学中。10歳頃から楽曲制作を始め、それらを人前で歌うことで、自身の苦手とするコミュニケーションの代わりにしてきた。普段の物静かな佇まいとは裏腹に、本音を露わにした鋭利な歌詞と心に訴えかけるような力強い歌声が特徴の男性シンガーソングライター。

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