死に行く日に犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死に行く日に 唄を捧げましょう 楽しいこと なかった貴方へ 死に行く日に 唄を捧げましょう ひとりも友達 なかった貴方へ 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に 苦しく辛いだけの 浮世から 解放されるのよ おめでとう この星には 未練はないでしょう うらみ話は また会う日に |
あだうち犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ あいつのベッドに 蛇をしのばせろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 裏切られたあの夜を 忘れはしないさ 騙し取って知らぬ振り 許しはしないさ あいつの背中に 硫酸をかけろ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち 誰に何を言われても 気にしちゃいないさ おかしな目で見られても 構いはしないさ 後ろ指をさされても 卑怯者と呼ばれても 牢屋にぶち込まれても 覚悟決めたのさ 悪魔に心と身体を 売り飛ばしてでも 恨みはらせ 月のない夜 悪意には悪意で 痛みには痛みで あだうち |
ことづけ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あいつが死んだのは春の昼下がり 遠い故郷の夢をみて独り静かに首をつった あの娘が死んだのは暗い夏の朝 裏切りの腹いせに農薬を飲み干した 親父が死んだのは秋の夕暮れ 苦い宿命に耐えきれず線路にむかって身をなげた お袋が死んだのは寒い冬の夜 休める時もないままに疲れ果てて眠ったのさ そしてお前も死ぬのかい? 覚悟を決めたのかい? 握りしめた包丁をじっと見つめ震えてる いずれ人は死んで行く どんなにあがいても 幸せも不幸せも そのときすべてが無に還る もしもあの世に行ったなら 奴に伝えて 傷ついて苦しんで泣きながら あたしはもう少し生きてみると |
夜行列車犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 闇夜を照らす あやかしの光 死に急ぐ者たち むかえる狐火 萎えた心と うつろな瞳 青ざめた顔には 絶望が浮かぶ 過ちから 踏み外した 栄光への線路 暗い未来 苦い涙 人生のダイヤは乱れたままに 遥かな地をめざして独り汽車に乗りこむ 花に囲まれて美しく死ぬために 二度と戻れないこの世に別れを告げれば 胸の高鳴りと共に発車のベルが鳴る 生まれたときから 迷い込んだ迷路 抜け出せない螺旋の 終わらない悪夢 極楽の切符 握りしめる夜 命とはオサラバ 未練も捨てた 辛い現実 逃げて行くのは 幸福への線路 胸に残る 古い傷痕 運命の軌道は外れたままに 走り出した汽車はやがて街を抜け出し 星のない夜空の果てに吸い込まれる いくつかの思い出が窓の外浮かんで消える 鮮やかな彩りの儚い恋の記憶 |
骨壷犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | あたしのこと憶えてますか? ええ 昔の唄に出て来た女です 噂くらいは訊いてるでしょう? ずいぶんと長い間 あたしは闇の中で あなたのことを見ていました あれからあなたは見知らぬ女と結婚した もちろん分かっていました それが愛のない政略結婚だったこと あなたを助け出せるのはあたしだけ あたししかいないのよ 暗い夜道で後ろから首を絞めました 人の命なんてあっけないものでした あの女を殺したのはあたしです これであなたはあたしのものよ うふふ 咲いて散るのが宿命でも 咲かずに枯れゆく花もある 飛んで焼かれる宿命でも 怖くて飛べない蝶もある この世に大事なことなんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 咲き乱れる花よりも 密かに貴い花が好き 屍肉に群がる獣より 高く空に舞う鳥が好き 命を捧げるものなんて あると思っていなかった あなたを見初めたあの日から あたしの世界が変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを見てるわ 何年もの間あなただけを見てました うすうす気付いてるんでしょう? あたしの存在を いつの日か白い骨壷の中に二人で入りましょう あははは この世に生きる価値なんて あると思っていなかった あなたに出会ったその日から あたしの人生変わったのよ 人を愛する喜びを 人を信じる生きがいを 今夜も闇に潜んで あなたを いつまでもいつまでもこの場所で あなたを見てるわ |
病葉犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 澄み渡った空の下男が消えた ギラギラと燃える太陽がまぶしく嗤う 理由も事情も行き先も誰も知らない あの淋しげな瞳は何を見てたのか 忘れられた片田舎 寂れた景色 年老いた両親の元で男は産まれた 欲しいものは手に入れた やりたい事も 二十歳を迎えるまでにすべてやり尽くした 満たされて生きてきた 人生の意味も知らず 夢もなく 希望もいだかずに 退屈な 時は流れる 出口を探しても闇の中 季節が過ぎ去るその前に 意識の底に埋もれてる命に火をともせ 荒んだ街の片隅で泣き出す女 ギラギラ ネオンが眠らない夜更けの情景 悪い男に騙されてクスリ漬けにされて あり金すべて巻き上げられて捨てられた うなだれて歩き出す いらだちを覚えながら つらくても誰にも話せない 憂鬱な 時は流れる 出口を探しても闇の中 残酷な運命に遊ばれて 堕落の神が微笑んだ暗黒の底なしの地獄 男は街を彷徨って場末の小さな飲み屋に辿り着く 女は今日も不機嫌に見知らぬ男のグラスに酒を注ぐ それが二人の出会いだった 互いの素性を打ち明けて 男は女の手をひいて 二人は汚れた街から逃げ出した 時は流れる 二人の行く末は風の中 どこかで陽の光を浴びて やり直した人生も悪いものじゃないさ |
神隠しの午後犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | どこからともなく現れて 嵐のように去って行く 真っ赤なテントに魅せられて 子供が街からいなくなる 嗚呼 あの子もさらわれた 嗚呼 あたいも連れてって 明日はどこかの遠い国 |
悪魔のように囁いて犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 骨にしみる青い空 冷えた風吹きぬけて 退屈をしのぐためにまた手首傷つける 抜け出せない日常の遠い雲の裂け目から 溜息を洩らす午後 熱い恋の夢見てる 神のように罵って 悪魔のように囁いて 胸も脚も首筋も激しく愛して 禁断の扉を開いて 満たされない心は日ごと大きくなってく 甘い言葉信じて堕ちた極楽浄土 抜け出せない幸福に内臓は血を吐いて まぼろしと知りながら嘘の恋に抱かれる 神がくれた注射器と悪魔がくれた白い粉 指の先も眼球も激しく愛して 禁断の扉を開いて 神のように罵って 悪魔のように囁いて 胸も脚も首筋も激しく愛して 神がくれた注射器と悪魔がくれた白い粉 指の先も眼球も激しく愛して 禁断の扉を開いて |
目障りな異分子犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 眼球を潰した生き抜く為に 切り刻んだ血まみれの体 擦り切れるほどズタズタにされて 突き落とされた地獄の底へと もがいていた溺れないように 泣き叫んだ壊れないように 息も出来ない張り詰めた日々は あたしの心蝕み続ける 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前の首を切り落としてやる 見るも無残な姿にしてやる 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ 古い鎖 朽ちた足枷 力づくで引きちぎるのさ 死ぬまでそこでウダウダしてろよ 沈んでしまえ底なし沼へと 永遠に続く暗闇の中で気づいた しがみついて怯えているのは誰 お前はいつも不安を煽って 悪意に満ちた減らず口たたく 目障りな異分子はこの世から消え失せろ もうおしまいさ |
浅草心中犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サアカス團 | アンタと暮らせるのならば あたい毎日働くわ 机仕事も水商売も売春だってへっちゃらよ アンタと暮らせるのならば あたい何でも働くわ ニコヨン日雇い運転手 くず鉄拾いに犬殺し 全部あたいが稼いでくるわ あたいが面倒みてあげる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺して アンタの名前 命を添えて この内股(うちもも)に彫り込むわ 一世一代変わらぬ色の 奇麗な墨で入れたいの ダメな男で どん底だけど あたいだけは認めてあげる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺して 極道(やくざ)渡世の ゴロツキだけど あたいにゃ優しくしてくれる だからお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死ぬまで一緒にいて欲しい ねえお願い行かないで 死んでも一緒にいて欲しい それでも行くのなら 殺すわ |
昔みたいに犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの 「若いころに成功して あんたは何もかも手に入れた 金も女も名誉も 欲しかったものは全て手に入れた あのころ、あんたに怖いものなんてなかったでしょう? でも夢みたいな暮らしは そう長くは続かなかったわね あんたのロックは プライドと共に地に堕ちた 蛆の湧いたベッドでミミズをまとって寝るがいいわ」 さよならね いい人だけど さよならね いい人だけど もう昔みたいに ドキドキしないの 聴かないわ あんたの歌は 聴かないわ あんたの歌は もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの もう昔みたいに ドキドキしないの |
樹海犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 樹海の中で首つった 女が今宵も唄歌う 真っ赤な眼を見開いて 青いお月さま呪ってる 血まみれの腕は強張って 身体に痣が浮き上がる 内臓はとうに腐敗して 地面にどろどろ流れ出す 誰が見つけてくれるのか 故郷のあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に 樹海の奥で骨になる 女が今宵も泣きわめく 髑髏の眼に突きいでた すすきがユラユラ揺れている 誰が気付いてくれるのか 愛し恋しいあの人か 肉体は朽ち果てても 風に吹かれ飛ばされても この世で受けた苦しみは 消えは しない 永久に この世を嘆くものよ この世を儚むものよ この世にとどまるものすべて 灰に 帰れ 永久に |
地獄の家犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 見てアタシの身体、痣だらけでしょう? もうあの家には帰りたくない もうあの家には二度と帰りたくない きっと外からは幸せな家庭に見えたでしょうけど 家の中は地獄だった アタシは毎日毎日両親に怒鳴られて 殴られて 頭から水をかけられて 寒い夜には下着姿で外に閉め出されて 毎日、毎日、毎日、毎日が 地獄だったのよ |
生命の起源犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 嗚呼 ついに誰とも分かち合えなくて 嗚呼 ひとり孤独に街に立ち尽くす 嗚呼 惨い仕打ちに耐え切れなくて 嗚呼 人を憎んだ想いは消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 嗚呼 やり場のない怒りがおさまらず 嗚呼 人を殺めた罪は消えぬだろう 行く当てのない旅 運命のままに 懐かしい血の絆 探して彷徨う 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して 行く当てのない旅 運命のままに 遥かな血の起源 辿って彷徨う 風よ 雲よ 激しい雨よ 遠い国の前世の記憶 星よ 虹よ 光の渦よ うぶな心とり憑く邪鬼よ 鳥よ 虫よ 流れる河よ 青い空に花びらが舞う 海よ 森よ 輝く雫 脆い心とり憑く神よ このまま安らかに眠らせて このまま夢の中で殺して |
悪逆無道犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | ちぎれ雲の隙間から 憐れみ深き神の声 聖なる御霊を穢す者 ひとり残らず焼き払え 光届かぬ闇の果て 飛び交う邪悪な魂が 指の先から入り込み 私の身体を支配する 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 朔の一夜に黒不浄 月が満ちれば赤不浄 波は高く荒れ狂い 私の心をかき乱す 赤くゆがんだ眼の中に 悪逆無道の火が宿る 暗く沈んだ胸の奥 残酷非道の火が宿る 復讐の雄叫びが 天空に舞う 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 町は毒に染み 人は野垂れ死ぬ 誰も彼も気が触れる 誰も彼もが死んで行く 嗚呼 |
新宿ゴーゴー犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 「わたくし 流れ流れて新宿で番を張ります人呼んでカミソリの凶子です」 甘ったれのヨーコ 内気なミキ おどけものレーコ ナオミはみなしごさ ネオンの海に流れ着いて 肩寄せ合って生き抜いてきたのさ 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと あたいの何を知ってるのさ 上っ面だけの優しさはいらない ネオンの海に流れ着いて たったひとりで生き抜いてきたのさ 帰るところも寝床もありゃしない ため息がでちゃうわ 金も恋も花も人生も ふるさとに捨てた ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ひとり流した涙のあと 「あたいとやろうってのかい? いい度胸じゃないか どっからでもかかってきな! 容赦しないよ!」 命のひとつやふたつ惜しくない 欲しけりゃくれてやる 腰抜け チンピラ ろくでなし さあ覚悟を決めな! ゴーゴー!こんなあたいでも ゴーゴー!夢を見たいのさ 死に物狂いで踊れ 夜が明けるまで ゴーゴー!きらめく星空 ゴーゴー!夜の蝶が舞う 欲望の街に轟け ロックのリズム ひとり流した涙のあと ここは新宿 |
闇犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | その深海魚は小林の顔をしていた もう長くはないだろう なぜなら製薬会社の利益のために 犠牲になった者たちの怨念で この海水は満たされているのだから みんなが闇を生きてきた みんな病んで生きている 呼吸が苦しくなったら 気管支拡張剤やステロイドを吸入すれば 何食わぬ顔をして日常を生きていられるけれど 本当はとっくに死んでるんだ もう長谷川は死んでるのさ! さっきから冷や汗がとまらないだろう? いよいよ発作が始まったんだよ もう長くはないだろう 杉山も高橋も佐藤も そうやって死んで行った 大村も井上も死んだ みんなが闇を生きてきた みんな病んで死んでいった 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ 今度はお前の番だ |
ロックンロールを唄いきれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あたし本当はね 人前で歌うのなんて全然好きじゃないんだ なんか全然楽しくないんだよね だってさぁ 歌詞を間違えりゃ叩かれる ピッチが悪けりゃ叩かれる 元気に歌えば真面目にやれって叩かれる 真面目に歌えばノリが悪いって叩かれる 偉そうに お前等いったい何様なんだよ?」 それでも幕は上がるのさ 時間がくれば歌うのさ ナーバスになっても機嫌悪くても 風邪をひいたらおしまいさ 喉を痛めちゃ最悪さ 体調管理もスターの宿命よ 今夜ライトがまぶし過ぎて 立ってるだけで気絶しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール 斜陽の音楽産業に 明日がないの知ってるさ それでもこれしかできることがない 悪魔が造ったロックンロール 堕落の極みがロックンロール 蠍が亀に毒針を刺した 今夜マイクがハウり過ぎて 頭の中が破裂しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール 今夜ライトがまぶし過ぎて 立ってるだけで気絶しそう 呪われた血に宿る情熱よ燃え上がれ 究極のカタルシス 魂を解き放て 人生は一度きり後戻りしてる暇ない この先は崖っぷち覚悟決め落ちるしかない 血を吐いても倒れても 唄いきるぜ ロックンロール |
逆さ吊りの男が観た世界犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 縄で足首縛られて 高い枝から吊るされて ついに世界は真っ逆さまになる 上り坂は下り坂 老人達は乳飲み子に 時間までが逆にまわりだす 引力は空を向き 人は浮き上がる 身体中の血液が 外に流れ出す 地獄の底から死人たちが蘇る 闇の中 群れをなし やがて子宮を目指すだろう 割れたガラスは溶け始め 破れた紙は燃え尽きる 胃袋からトカゲが生まれ出る 白い灰には火が灯り 赤い土から木々が立ち 支離滅裂なこの世の意味を問う 重力は放たれて ものは浮き上がる 形あるものはすべて踊り出す 天使の翼が炎につつまれる 神々の尊厳は 砂のように崩れゆく 引力は空を向き 人は浮き上がる 身体中の血液が 外に流れ出す 地獄の底から死人たちが蘇る 闇の中 群れをなし やがて子宮を目指すだろう 天使の翼が炎につつまれる 神々の尊厳は 砂のように崩れゆく 砂のように崩れゆく |
狂気の恋犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 彼に一目会いたくて 彼の声を聞きたくて あたしはそのためだけに生きてる 彼の髪に触れたくて 彼の指に触れたくて あたしは本能に導かれた 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす 彼の鼓動聞きたくて 彼にそっと近づいて 優しい笑顔で話しかける 彼の手足になりたい 彼の支えになりたい あたしの人生を捧げたい 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす 誰にも気づかれないように死なない程度に 偶然装い傷口抉る いつもあたしが側にいるから 何にも怖くないのよ 紫色に染まる唇 震わせ 苦しみに悶えてる姿が 愛しくてたまらないのよ 純白身に纏う堕天使は 狂気の恋に身を焦がす |
おやすみ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 本当にあなたはいけない人ね よそ見ばっかりフラフラしてる 本当にあなたはわからない人ね あたしがどんなにあなたを好きか あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 本当にあなたはいけない人ね さあ飲み干すのよ毒入りのミルク 本当にあなたはいけない人ね どこにも行かないって約束したでしょ? 本当にあなたはわからない人ね 逃げられるとでも思っているの? あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 本当にあなたはいけない人ね 意識が飛ぶ前に仲直りのキス あなたはあたしの生き甲斐なの 離ればなれになるのはダメ 扉を開けたらいつでも会える 冷凍庫の中眠るあなたに 胎児のように眠るあなたに あたしの子宮で 安らかに 穏やかに おやすみ |
命がある限り犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 命がある限り旅を続けよう この声がある限り 私は唄い続けよう どこかにある黄金の地を探して どこかにある黄金の心を求めて いつかきっと辿り着く どこかにあるエルドラード |
死に水犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 頭の中で錆びついた歯車が 体の中で内臓を傷つける 血を吐いて 血を吐いて 錆びた血を吐いて 頭の中の景色が血に染まる 頭の中の基盤が焼けただれ 体の中で内臓が飛び散った 血を浴びて 血を浴びて 熱い血を浴びて 頭の中の意識が遠のいて やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 死に際の水 頭の中の天井が焼け落ちて 体の中はいつしか地獄絵図 血を流せ 血を流せ 赤い血を流せ 頭の中の命は死に絶える やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 死に際の夢 やがて無数の流星が 銀河を駆け抜ける 私を包み込む めくるめく光 心まっぷたつに引き裂かれ 俗世を彷徨って 闇夜に辿り着く 音もない世界 死に際の水 いつの日か いつの日か ここで会えるだろう いつの日か いつの日か 巡り逢えるだろう |
GOLD犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あたいら25年やってきて やっと本物になれたわ さあ、今夜もキメるわよ アーユーレディ?」 ここからあんたを連れ出してあげる ちょっとだけヤバい世界へ ロックンロール 大人でいるための常識なんて 捨て去って逃げるの二人で 萎えた心を照らすのは 星空のシャンデリア バッカスの酒を飲み干せば ときめく恋が息を吹き返す 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで 明日は寝転んで戦士の休日 頭の中まで染みる ロックンロール 恨みもつらみも死にたい気分も 忘れて堕落するのさ 少女の頃に夢で見た 地下室のジランドール 魔法のけむり立ち込めりゃ 知覚の扉が静かに開く 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで 「うまくやろうと努力して うまくやるために我慢して うまくできずに涙して そうやって長いことやってきたけど 全部ムダだったわ! もっと自由にやりたいの… もっと気楽にやりたいのよ! アーユーレディ?」 萎えた心を照らすのは 星空のシャンデリア バッカスの酒を飲み干せば ときめく恋が息を吹き返す 退屈な人生を 黄金に塗り替えて 目がくらむほどの光のなか 踊ろう朝まで ラララ… 唄うわ死ぬまで |
失楽園犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 昨日のことは知らない 明日は何も見えない 今がただ気怠く過ぎて行く 云いきかされて傷つき うなづきながら嘘つく 真実は心のどこにある 生きて行くことの意味が見出せず 偽装の弱者が唾を吐きかける 意識の中 音もなく 緑色の雨が降る ゆがむ景色 退屈な 孤独が目を覚ます だからいつも逃げて来た 肝心なとき消えてた それでも運命は伸しかかる 死んでしまえたら 楽になれるのに 中傷の声もすべて消え失せる 身体の中 舞い降りた 自分という名の怪物が いま世界をかき乱し 人格を破壊する 「誰のせいでもないのは分かってる ただ苛立つ気持ちが抑えられなくて 人を憎んで生きて来た」 生きて行くことの意味が見出せず 偽装の弱者が唾を吐きかける 意識の中 音もなく 緑色の雨が降る ゆがむ景色 退屈な 孤独が目を覚ます 楽園を追われて |
栄光の日々犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 若い頃はモテたのさ ちょっと不良ぽくて 若い頃はモテたのさ 今じゃ誰も相手にしないけど モテたふりをしてるのさ 嫌われてたくせに モテるふりをしてるのさ 真実とは裏腹に カッコつけて頑張って 目立たなきゃ意味がない 過去の自慢並べ立て 最後のチャンス 色褪せた現実は虚しいもの 輝く時代はとうに過ぎてしまった 雨の夜も風の夜も 泣きたい夜にはウォウウォウ 思い出す ホコリだらけの 栄光の日々 派手な服を着てたのさ 踊りも上手で 派手な服を着てたのさ 今じゃ誰も相手にしないけど いつも男がいたのさ 金も不自由なく いつも男がいたけど あぶくみたいに消えたのさ 派手に見せて頑張って 目立たなきゃ意味がない いまの自分変えるには 最後のチャンス 色褪せた現実は虚しいもの 輝く時代はとうに過ぎてしまった 雨の夜も風の夜も 泣きたい夜にはウォウウォウ 思い出す ホコリだらけの 栄光の日々 |
東京2060犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 人類の新しい文明が始まる 地球上に墓石が建ち並ぶ2060年 昔あのころは思いもしなかった ほんの2時間で月まで行けるとは 地上5000メーターそびえる摩天楼 今じゃ当たり前 何気ない風景 慈しむ心 未来への希望 組み合わせたプログラムが 暮らしを変えた 昔あのころの寿命は80歳 現代の半分も生きれやしなかった あざとい心と醜い欲望 封じ込めるプログラムが 世界を変えた 人類の新しい文明が始まる 地球上に墓石が建ち並ぶ2060年 宗教は滅んで 神々は死に絶えた 戦争が始まって 若者は地球を捨てて やがて老人だけが残された 慈しむ心 未来への希望 組み合わせたプログラムが 暮らしを変えた 人類の新しい文明が始まる 人類の素晴らしい歴史がいま終わる 人類の新しい文明が始まる 東京にモノリスが建ち並ぶ2060年 |
ケガレ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | ねえねえ遊びましょう お兄さん遊びましょう あっちの蜜は苦いぞ あたしの蜜は甘いぞ ねえねえ首絞めて お兄さん首絞めて 死に物狂いねや狂い この世は色狂い あたしの体に流れるこの血を 怨んだとて何も変わらないさ ねえねえあたし見て お兄さんあたし見て 明日消えてもいいように その目に焼き付けて あたしの体に流れるこの血を 受け入れて生きていくしかないさ オドケモノ ウカレモノ エセモノ マジモノ マガイモノ カワラモノ マドイモノ ミセモノ ハレモノ ケガレモノ あたしの体に流れるこの血を 怨んだとて何も変わらないさ あたしの体に流れるこの血を 受け入れて生きていくしかないさ |
幸福論犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 矛盾する二重思考の理論を 受け入れられなくて 主の怒りに触れた男がいま磔にされた 不吉な黒い鳥が群がって内臓をついばむ 歴史の過去と未来は塗り替えられた 押し付けられる新たな真実が またひとつ増えた 2+2の解答が5年前とは違ってる 飼いならされた人々はすでに疑問を抱かない その度に個人の記憶は塗り替えられた 虚構に充ちたこの世界 分かっているけど 殺されるのはキツいから 気づかないフリしてるのさ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 無知になれば幸せなのさ 都合の悪いことならば後で事実を変えるだけ 都合のいい捏造の記録が明日に残される 先端技術で情報操作はスムーズに進む 昔からやってることは何一つ変らない 虚構に充ちたこの世界 分かっているけど 拷問部屋はツラいから 気づかないフリしてるのさ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 無知になれば幸せなのさ 矛盾する二重思考の理論を受け入れられなくて 主の怒りに触れた男がいま磔にされた 不吉な黒い鳥が群がって内臓をついばむ 歴史の過去と未来は塗り替えられた 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 疑惑を潰せば争いも平和さ 言葉を狩りとれ思想を取り締まれ 身体はついに囚われ 頭脳はついに洗われた 無知になれば幸せなのさ |
侮辱の傷犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 眠れない夜には 侮辱の傷が疼く 苛立ちに震えて 憂鬱な世界が今日も回りだす 何気ない会話の 何気ない一言に 潜んでる毒牙は 死に至るほど魂を腐蝕する お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい 白けた人生 暇潰しもキツいだろ? あてのない未来は 過去のうらみで右も左も真暗さ お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい 眠れない夜には 侮辱の傷が疼く 苛立ちに震えて 憂鬱な世界が今日も回りだす お前さえいなければ もっと楽になれる いますぐ ここで死んでくれれば それでいい |
牢獄犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 闇の中で生まれた 人間の見る夢は どこか遠く離れた 広くて青い空 気ままに両手のばして 澄み切った風にのり 陽の光浴びながら 自由に踊りたい 息もできない 暗い牢獄の 出口をふさぐ 扉は冷たくて ああ苦しみの日々よ ああ早く過ぎさって 命が尽きるまで ここにはいられない 闇の中で育った 人間は待っている いつの日か現れる 誰かの手助けを 気ままに空見上げて 鳥たちに話しかけ 陽の光浴びながら 自由に唄いたい 息もできない 暗い牢獄の 出口をふさぐ 扉は冷たくて ああ苦しみの日々よ ああ早く過ぎさって 命が尽きるまで ここにはいられない ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた ある朝 ある朝 鉄の扉が開いていた 静かに 静かに 外の世界へ飛び出した 果てしない空 流れる白い雲 まぶしい太陽 憧れの景色 ああだけど広過ぎて 何もする気がしない 自由を手にしても 途方に暮れるだけ この世は退屈さ 牢獄に帰るのさ |
ビザール犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 3年前 消えたお前 洞窟の中に潜む 孤独に耐え 痛みに耐え 未練に耐え 生きていた 愛のない 生い立ち 夢のない 人生 希望のない 未来は 価値のない ガラクタさ 夜ごと深い 悪夢にさいなまれた 神の前 祈りたまえ 安らかに眠れるように 最後の声 最後の涙 ふりしぼれ 生け贄よ 罪のない 幼な子 先のない 老いぼれ あてのない 旅人 憂いのない 恋人 夜ごと襲い 地獄にひきずり込む 闇の中 しめ殺し 皮をはぎ 肉をそぐ 殺人鬼 ビザール 見つけたもの みな殺しさ バラバラに切り刻め 塩に漬けて 天日に干して 人肉を保存する 罪のない 幼な子 先のない 老いぼれ あてのない 旅人 憂いのない 恋人 ある日 ひとりの女をとり逃した たちまち捕われ 罪を暴かれ 世間の目にさらされた 殺人鬼 ビザール |
反物質犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! 不治の病に冒されて身体中の血液が凍りついて ついに死体となって3日目の貴方 あたしの股間は大量の涎をたらして 足下に淫らな水たまりを作っていた 貴方のものをあたしの身体の中にねじ込んだとたん 物質と反物質がぶつかりあって あたしの手足も内臓も人格も理性もすべてがぶっとんで 頭の中は真っ白になって 何度も何度も真っ白になって 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! なにがいけないの? みんなやってることじゃないか そう、みんな内緒でやってるのさ 貴方の身体は腐敗して崩れていくけれど それでもあたしの頭の中は真っ白になって、 何度も何度も真っ白になって 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出す! 脳内ホルモンが溢れ出す!どくどく溢れ出して止まらない! |
Sleeping Beauty犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 頭が破裂しそう 身体が張り裂けそう あたし壊れてしまいそう 苦しくてたまらない 息も出来ないくらい あたし消えてなくなりそう このままじゃ 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty 秘密の花園で 甘い香りに包まれ 長い長い夢を見てた 血まみれになりながら 死体を貪り食らう このあたしと瓜二つの ハルピュイア 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty 本当の姿を知ったとしても あなたは死ぬまで愛してくれるの? 傷だらけの身体が痛みに悲鳴あげても 心ない言葉に潰されそうになっても 誰にも縛られずに自由に空を飛びたい 奪われた時間をこの手で取り戻したい 呪いを解き放て 暗闇から目を覚ませ Sleeping Beauty |
怪我する前に犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 「あんなとこにいたら壊れちまうぜ!」 あいつらのやりかた いつもどうかしてるのさ あいつらのやりかた かなり気が触れてるのさ いまのうちに 怪我をする前に 手を切れ! あいつらの言うこと いつも寒気がするのさ あいつらの言うこと かなり胡散くさいのさ いまのうちに 怪我をする前に 逃げ出せ! 海の底沈んだ 男のうらみが 線路に飛び込む 女のつらみが あの背中にはりついてる あいつらのやりかた いつもどうかしてるのさ あいつらのやりかた かなり気が触れてるのさ いまのうちに 怪我をする前に 手を切れ! 樹海で首つる 男の涙が 身体を焼かれた 女の叫びが あの頭上に渦巻いてる |
夕焼け犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 誰でもよかった 誰でもよかったのよ、殺すのは ほら、生き血で包丁がこんなに真っ赤に染まって まるで子供の頃に見た夕焼けみたいでしょう …うふふ、あの日からあたいの心はまっぷたつ 懐かしい景色に吸い込まれて 幼い日々が蘇る 忘れないわ 知恵おくれの佐吉って男がいたのよ ふん、うすらバカのくせに力だけは一人前でさあ あたいの帰りを待ち伏せしてたのよ そして 暗い牛小屋に引きずり込まれて悪戯されたの 気がついたら 死んでたわ あたいは転がっていたレンガで 佐吉の頭を割ったのよ それから必死に逃げたわ 捕まるわけにはいかないからね あの小さな村を抜け出して やっとここまで来たのよ…もう帰れないわよね! 燃えるような赤い空 群れるカラスに覆われて たちまち広がる闇の色 何も見えない聞こえない 幾度も母の名を呼べど 禍つ風にかき消され 涙もやがて枯れ果てる 孤独な夜は終わらない 夕焼けを見る度に 失う記憶 こころの奥に潜む 鬼が目覚める 今宵は誰をとり殺そうか 誰の生き血をすすろうか 今宵お前をとり殺そうか お前の生き血をすすろうか 忘れられない傷の跡 心ふたつに引き裂かれ ひとつの体を奪い合う 私の魂どれなのか 他人に云えぬこの辛さ 他人に知れたら笑われる ましてや罪をうちあけりゃ 石のつぶてはまぬがれぬ 夕焼けを見る度に 涙があふれ 帰れない故郷の景色が浮かぶ 今宵は誰をとり殺そうか 誰の肉を切り刻もうか 今宵お前をとり殺そうか お前の肉を切り刻もうか |
エルドラード犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 嵐の荒れる中 岩山をよじ登り 暗闇を駆け抜けて やさしさを振り払う 道のりは果てしなく どこまでも続くけど 身体が朽ちるまで 旅は終わらない 数多の時が過ぎ 同士は降りて行く 人々に罵られ 狂人と呼ばれる どこかにあるという きらめく犬神サアカス團 誰も見たことのない 幻のエルドラード 「命がある限り旅を続けよう この声がある限り 私は唄い続けよう どこかにある黄金の地を探して どこかにある黄金の心を求めて いつかきっと辿り着く どこかにあるエルドラード」 振り向けば辛い夜 思い出は霧の中 振り向けば辛い夜 苦い涙でにじむ空 おぞましい暗黒の毎日 振り向けば寒い夜 震えながら歩いた 振り向けば寒い夜 凍えながら叫んだ いつか必ず報われる日がくる そう信じてる この唄は呪い唄 キチガイの子守唄 この声がある限り いつまでも唄うのさ この旅は果てしなく 終わらない生き地獄 この命が尽きるまで 歩き続ける エルドラード |
パンデモニアム犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 坊や 分かったんなら お帰りよ ここはあんたの来るとこじゃない 泣きを見る前に お帰りよ 足を踏み入れたらおしまいさ 暗黒のドアの先は狂おしいパンデモニアム 闇の果て 住めば都だと言うけれど とても暮らせるようなとこじゃない だから部外者はお断り 生きて帰れるとは限らない 地下に続く道の先はおぞましいパンデモニアム 吹き溜まり 坊や 分かったんならお帰りよ ひかえすならば今のうち 悪い事は言わないお帰りよ 2度と元の世界にゃ戻れない 暗黒のドアの先は 禁断の甘い果実 地下に続く道の先は狂おしいパンデモニアム 闇の果て 闇の果て |
白昼夢犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | あたしを覚えてる人なんてこの世には誰一人いない まるで空気みたい名前すら呼ばれずにいつもひとりぼっち 思い出させてあげるわ あなたの罪とともに 髪を梳かし化粧をしてドレスに着替え あなたを追いかけて 駅のホームで そっと背中 押してあげる その命で 償ってもらうわ あたしを苦しめた人たちが幸せに暮らしているなんて 理不尽な理由で殴られた傷跡はまだ消えないのに 思い出させてあげるわ あなたの罪とともに 愛くるしい赤ん坊を優しく 抱いた あなたを見つけたの ずっと探してたのよ そっと近づき 火を放った その命で 償ってもらうわ 思い出させてあげる あなたの罪とともに 髪を梳かし化粧をしてドレスに着替え あなたを追いかけて 駅のホームで そっと背中 押してあげた その命で 償ってもらうわ |
月夜に踊れ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 死んだ魚の目をしてる 虚ろな午後の少女たち 何を言っても聴こえない すべて通り過ぎて行く 他人の言葉に傷つけられて 心の中閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 闇に放て 月の夜に踊れ 涙なんか流さない 虚ろな午後の少女たち 愛想笑いも出来てない そこは触れて欲しくない 悪意だらけの地獄抜け出して 独り世界に閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 闇に放て 月の夜に踊れ 他人の言葉に傷つけられて 心の中閉じこもる 誰のために生まれて来たのだろう 永い時間眠ってた どす黒い感情を 目を覚ませ魂よ 血まみれの感情を 闇に放て 月の夜に踊れ |
小悪魔エレジー犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | 犬神サーカス団 | 蝶も花も色あせる (小粋な美貌にオテアゲ) 医者も巡査も政治家も (上目使いにイチコロ) 左手の指輪外して 儚い夜を過ごしましょう どうせ一夜の戯れ 夢見させてあげるわ 遊びしらずの貴方とは 住む世界が違うでしょう 本気にさせたら傷つける だから さよなら 小悪魔エレジー 声も仕草も悩ましい (おねだり仔猫にオテアゲ) ハデな化粧と香水で (男はみんなイチコロ) 甘い言葉、並べて 儚い夜の駆け引き いつもなら かわせるのに 今夜だけは溺れそう ネオンの街を見下ろせば 心も欲しくなるけれど 本気になったら馬鹿をみる だから 唄うわ 小悪魔エレジー 甘い言葉、並べて 儚い夜の駆け引き いつもなら かわせるのに 今夜だけは溺れそう 遊びしらずの貴方とは 住む世界が違うでしょう 本気にさせたら傷つける だから さよなら ネオンの街を見下ろせば 心も欲しくなるけれど 本気になったら馬鹿をみる だから 唄うわ 小悪魔エレジー 小悪魔エレジー |
ねむり姫犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 消え失せて 早く消え失せて あたしの頭の中で誰かがつぶやいた 償って 死んで償って どこか懐かしい殺意に満ちた声がする 千切れた意識の狭間に堕ちてゆく 夢と現実が渦を巻く 身に覚えなどない 生き埋めにされた夜 今抜け殻のまま深い眠りに堕ちる 許さない 決して許さない アタシと同じ顔をしたおまえのことを 千切れた意識の狭間に堕ちてゆく 夢が現実に変わる時 忌まわしい風習に 葬られた記憶 産声は瞬く間に闇に溶けてゆく 千切れた意識の狭間に堕ちてゆく 夢と現実が渦を巻く 身に覚えなどない 生き埋めにされた夜 今抜け殻のまま深い眠りに堕ちる 忌まわしい風習に 葬られた記憶 産声は瞬く間に闇に溶けてゆく |
化猫遊女犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神凶子 | 犬神明 | | 子猫みたいにあどけないしぐさ 子猫みたいにあどけないしぐさ 無垢なフリして獲物探すのさ 鋭い爪をそっと突き立てて 鋭い爪をそっと突き立てて 骨の随までしゃぶり尽くすのさ 目を覚ませよあいつ化猫さ 目を覚ませよあいつ化猫さ 取り憑かれるぜ早く絞め殺せ 子猫みたいにあどけないしぐさ 子猫みたいにあどけないしぐさ 無垢なフリして獲物探すのさ |
夜をぶっちぎれ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 今日もスリルを探しに 仲間連れて街を行く まだ癒えない傷跡を 派手なメイクで隠して ダサい男にゃ興味ない トロい男も興味ない カッコだけは上等で 中身セコい奴ばかり どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が溢れ出す 夜が終わるまで離さないで ちょいと気どったアイツが 今日も声をかけてくる 2枚目でもないくせに 甘い台詞繰り出して 自慢話は盛り過ぎ ネタはとても笑えない さっさと家に帰って お袋とネンネしな どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が止まらない 夜が終わるまで離さないで 「いかしたバイクじゃないか ねえ、どこか連れてってよ 夜をぶっちぎるんだ」 どこかにきっといるはずさ あたいと釣り合う男が 夜が始まると恋が溢れ出す 夜が終わるまで離さないで 街は眠らないロックは途切れない 一夜の快楽を離さないで 夜をぶっちぎれ!闇をぶっとばせ! 朝がくる前に天使になれ! |
朽ちたブルース犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 魂を震わせて この世のすべてが色褪せるほど 甘く囁いて 憂鬱な夜を打ち砕く 悪魔の媚薬 飲み干して 安らかに眠らせて この世のすべてを閉ざした闇よ 夢も消し去って 静寂の果てに葬られる 天使の羽根で絞めあげて 裏切りの雨が降る 誰の言葉も信じられずに ひとりしゃがみ込む 途方に暮れた目に映るは ゆらゆら揺れる蜃気楼 魂を震わせて この世のすべてが色褪せるほど 甘く囁いて 憂鬱な夜を打ち砕く 悪魔の媚薬 飲み干して 血まみれの身体がいくつも 死の淵に転がり堕ちてく 悲しい目をして群れをなした野良犬が 青白く冷たい口にくわえた 女の生首 傷だらけの朽ちたブルース 調子はずれの狂ったブルース 今夜も聴こえる |
アルタミラ犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 忘られた洞窟に古代の火が灯る 闇の中気の触れた野獣が目を覚ます 音も無く鮮やかな儀式は始まり 名前のない男たちが息を吹き返す 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ大地に眠る死人の群れよ 灰色のビルの街古代の風が吹く 復讐に煮えたぎる呪いが渦を巻く 絶望の迷宮に未来を突き落とせ 誰ひとり救われない皮肉な末路 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ大地に眠る死人の群れよ 忘られた洞窟に古代の火が灯る 闇の中気の触れた野獣が目を覚ます 音も無く鮮やかな儀式は始まり 名前のない男たちが息を吹き返す 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人の群れよ 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人よ踊れ 黄泉返れ穢れなき夜に 黄泉返れ死人の群れよ |
マクンバの夜犬神サアカス團 | 犬神サアカス團 | 犬神明 | 犬神明 | | 暗黒礼賛ロックンロール 暗黒礼賛ロックンロール 夜が張り裂けて 腐敗して 暗黒礼賛ロックンロール 神々の首を締め 暗黒礼賛ロックンロール (以下省略) |