小さな部屋GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 今日はなんだか朝の日差しがやけに眩しく 小さな部屋を照らす 寝惚け眼でやっと起こした体 カーテンを開けてみる 昨日壁に飾ったカレンダーの 写真を眺めて思う 行きたい場所なんていくつもあるのに それなのにまた 明日こそはって今日も行く 散らかる狭い部屋の中 たまってしまった洗濯物 久しぶりに晴れてよかった 明日こそはって今日も行く たどり着けそうもない場所も 明日が来てくれるなら 目指してもいいよね 歩こう 今日はなんだか夕焼け空がやけに眩しく 小さな部屋を照らす 膝を抱えていたら世界に独り 取り残されたよう いつか書いた手紙は出さずじまいで 引き出しの奥眠る 上がり込んだ夕陽があんまり綺麗で ドアを開けた 明日こそはって今日も行く 通い慣れた道の端で いつの間にか咲いていたスミレ 雨続きでよく頑張ったね 明日こそはって今日も行く 上手くいかなかったことも 明日が来てくれるなら 出来そうな気がするんだ 歩こう 無数の窓に 灯りがともっていく そこにいたんだね 生きていたんだね 明日こそはって今日も行く すっかり暗い帰り道 切れかかった街灯が一つ チカチカと夜道を照らす 明日こそはって今日も行く 散らかる狭い部屋の中へ 明日は来てくれるから 安心してまた今日も おやすみ |
月祭GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 月がやけに明るくて 見上げながら帰った夜 明日の旅行が楽しみで なかなか寝付けなかった夜 些細なことでケンカして 背中合わせで泣いた夜 ついついゲームに熱中して 気づいたら朝を迎えた夜 下手くそなギターを静かに鳴らす 孤独と付き合う僕の夜 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 盛大に祝おう ららら…ららら… 友達の部屋に集まって うるさくて壁を叩かれた夜 解散して一人になって 急に寂しさが襲う夜 新しく買ったマニキュアの匂いが 意外と好きな君の夜 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 好きなように跳ねよう 転んだってまた 立ち上がってまだ いけるんだって強がって 歩いていくしかないんだ 信じていくしかないんだ でも これからは一緒だ 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 盛大に祝おう ららら…ららら… なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と ららら…ららら… |
手と手GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って 花が開いた 可愛らしい薄紅色 あんなに地味で小さな蕾が こんなに温かい姿で咲いている 花が開いた 見上げてはほら笑い合う そこには大人も子供も性別も 国も宗教も関係ない 一つ また一つと 小さな小さな優しさがまるで 一つ また一つと 小さな小さな花びらのように 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って 慰め合って 労り合って 分け隔てもなく思いやって それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く 花が開いた 気づかない内に開いた 自然と差し出した手が 掴んだ手からまた繋がっていく手と手 一つ また一つと 小さな小さな花びらのように 重なり合って 助け合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って ぶつかり合って 認め合って 見返りなんて求めなくたって それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く 何本もの地下鉄が 根っこのように広がって 繋げていく街と街 スクランブル交差点 行き交うすべての人にも きっと会いたい人が… 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って 重なり合って 助け合って かけがえのない手を取り合って 一つ二つと花となって 三つ四つと微笑み合って それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く |
透明な傘の内側からGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 二時の虹が滲んだ 君の眉が歪んだ 泣いているのかい? 泣いているのかい? 無神経な僕は 汚れたシーツのシミの一つ まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点に 君が溢れてるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか 公園の声が聞こえた 僕ら耳を澄ました チクタク チクタク チクタク チクタク… あたかもすべてを 支配してるようで嫌だな まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点が 僕の死であれるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか 透明な傘の内側で 雨に濡れないコトを願う 透明な傘の内側で 時に割れないコトを願う 透明な傘の内側で 僕らは世界を欠席する まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点に 君が溢れてるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと… まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点で すべてが叶いますように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか |
匿名GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 笑顔も教えられる時代で 悪くもないのに謝って 気にされてる訳でもないけど 人目ばかり気にする日々で 今にも泣き出しそうな空に言う 「大丈夫だよ。意味なんて考えてはいけない世の中なのだから...」 匿名希望 明日は嫌い 誰でもない景色として 自由のフリした探り合い armeria@wasurenagusa ここも結局同じだ どうせ同じような今日なら 来てくれなくたっていいのに この生活から抜け出す勇気もないくせに 皮肉なものだ 今にも泣き出しそうな空に言う 「大丈夫だよ。日々なんてこなしていければいい世の中なのだから...」 匿名希望 明日は嫌い 誰でもない景色として 救いのフリした晒し合い armeria@wasurenagusa ここも結局... 誰もが叫ぶ 声も出さずに 泣きそうだから少し黙って 誰もが叫ぶ 顔も出さずに 泣きそうだから少し黙って 匿名希望 明日は嫌い 誰でもない景色として 未来のフリしてわからない armeria@wasurenagusa 匿名希望 今日に期待 誰でもない景色として 孤独のフリして気づけない armeria@wasurenagusa 忘れないで 忘れないで |
ドアGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | インターホンが鳴った 午前指定の宅急便だ 近所のCD屋さんには 入荷しなかったCDだ インターホンが鳴った どうやら警察官みたいだ 何かがあった時の為に 個人情報を聞きに来た 僕の毎日はこのドアから始まる おはよう 訪ねる人 またね 出て行く僕 同じ時を越えて 同じドアを開けて インターホンが鳴った 別れたばかりの彼女だ うちに置いていた荷物を とうとう取りに来たようだ 僕の毎日はこのドアから終わった おはよう 訪ねる人 またね 出て行く君 同じ時を越えて 同じドアを閉じて インターホンが鳴った 出てみたら誰もいなかった 拍子抜けしてふと見上げた 空がとても綺麗だった おはよう またね またね |
DropGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 君が欲しかったのは湿気ったビスケットですか? 有名なパティシエの甘い甘いチョコレートですか? 君が欲しかったのは酔っ払いバッカス像ですか? 完璧な肉体美で強い強いダビデ像ですか? 不安な君は川の傍 手を滑らして落としたでしょう? いつか落とした真っ青な夢は 君が欲しがったそれなりの色に 堕ちていけ! 君が欲しかったのは酸化していくシルバーですか? 永遠に輝ける高い高いプラチナですか? 不安な君が川の傍 落としたのはわざとでしょう? いつか落とした真っ赤なネイルは 君が欲しがったそれなりの色に 堕ちていけ! The rain will soon drop. 川の傍 The wind will soon drop. 落としたら The light will soon drop. また君は嘘をつくのでしょう? いつか落とした真っ白な羽は 今も隠れて飛べる日を待っている 終わらない欲望のルールの中で 君が落とした終幕を上げて 飛んでいけ! |
202GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 風にさらわれた雲 鉄塔の上を飛ぶ 離ればなれのあの子探しに 青く澄んだ空の話。 何も気づかずに朝が来て 何も気づかずに夜が来ました。 夕に照らされた雲 太陽の下に揺れ ピンク色に頬を染めてく 赤く焼けた空の話。 何も気づかずに朝が来て 何も気づかずに夜が来ました。 夜に染められた街 幾千の電球が 幾千の星をしまいこんだ 黒く滲む空の話。 何も気づかずに朝が来て 何も気づかずに夜が来ました。 何も気づかずに今日が過ぎ 何も気づかずに明日が来ました。 ありがとう。 ごめんね。 また明日。。 |
逃げ水GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 好きだった夏を取り戻しに 紫陽花模様を頼りに 胸を誘う方へ 耳障りなアラーム音が 今日もまた朝を押しつける しょうがないからベッドを降りて しょうがないから顔を洗う 通り過ぎる快速電車 いつも通り満員電車 今年ももう6月になったなぁ ふと見上げた中吊り広告 「紫陽花の季節」って 目に留まってふいに 元気かなって君のこと 好きだった夏を取り戻しに 見慣れない浴衣姿に 何も言えなくなった僕だけの 好きだった夏を取り戻しに 紫陽花模様を頼りに 胸を誘う方へ イヤホンから流れ出した あの頃よく歌ったラブソング 変な替え歌でうたった後に 必ず笑う顔が浮かぶ いつもの駅なら見送って だんだん人が減っていって 気づいたら知らないホームにいて フェンス沿いにあの日の君の 好きだった夏を取り戻しに 花火の音に隠れて 大好きって聞こえた僕だけの 好きだった夏を取り戻しに 紫陽花模様を頼りに 胸を誘う方へ |
24時間GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | あなたの匂いが残るベッドで 24時間 悲しみを抱いて眠った 彼女は赤いカーディガンを着て 大きいとふくれて 彼はそれを見て可愛いと言って すごく似合っていると あなたの匂いが残るベッドで 24時間 悲しみを抱いて眠った アイスクリームを食べる冷たい唇が好き 分けてくれなくていいから その唇をちょうだい 忘れないけどさよなら 戻れないからバイバイ 涙で濡らしたシーツなら あなたが選んだ花柄のまま 忘れないけどさよなら 戻れないからバイバイ 外した指輪が繋いだ 薬指の違和感をなぞる 忘れないけどさよなら 戻れないからバイバイ 同じようには笑えないから もう会いたくないよ あなたの匂いが残るベッドで 24時間 悲しみを抱いて眠った |
願わないようにGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 「あなたさえ居なければ…。」 それが本心じゃないように 「明日さえ来なければ…。」 それが孤独じゃないように 独りよがりじゃないように 悲しみじゃないように 一つの命に ちゃんと幸せが溢れるように 少しの希望で ちゃんと明日を願えるように そうあるべきであるように それが続きますように 「あなたさえ居なければ…。」 それがナイフじゃないように 「明日さえ来なければ…。」 それがカッターじゃないように 独りよがりじゃないように 悲しみじゃないように 一つの命に ちゃんと幸せを与えるように 少しの希望で ちゃんと明日を迎えるように そうあるべきであるように それが続きますように 一つの命に事情や経緯は関係ない 少しの希望に具体的な何かはいらない 一つの命は罪ではない 少しの希望は意味ではない 一つの命が ちゃんと幸せを信じるように 少しの希望が ちゃんと明日を繋げるように そしていつか分かつように そしていつか守れるように この願いがいつか いつか 願わなくてもいいように 願わないように そうあるべきであるように それが続きますように |
ノースポールGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 言えなかった言葉は今も いつかの海で出番を待つ 砂を引きずる波音に 消えないように揺れている デュランドの音がいつものように 慣れない人混みを景色にする そして僕は世界をやっと 受け入れることが出来るのだ 駅前の花屋で見かけた 鉢植えのノースポール 大切に育てられた120円の命を 譲り受けることにした ビニール袋の小さな花が 倒れそうで心配だから 今日はゆっくり帰ろう 帰ろう コンビニと線路の間の ガタガタ道を今日も歩く 人が行き交う大通りは いつも通り避けている 何人とすれ違ったとしても 通り過ぎては平行線 白い花は相も変わらず 歩調に合わせて揺れている 駅前の花屋で見かけた 鉢植えのノースポール 行き着く先がどんなに望まない場所であっても 生きることしか知らない ビル群に沈む大きな花が 寂しそうで心配だから 雑踏に溶けた小さな僕は 楽しそうなノースポールと 今日はゆっくり帰ろう 帰ろう |
白日GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 「これがペテルギウスで、こっちがシリウス。それでね、これがポルックス。」 「違うよ、それはプロキオンだ。さっき君が教えてくれたろう?」 白日のお返しは 安物のプラネタリウム You make me. I sick you. 朝焼けが星を食べた頃、 You make me. I sick you. 僕たちは愛を食べた。 「ここにオリオンがいて、こっちにライオン。それでね、これがポルックス!」 「好きだねぇ、ポルックス。彼はカストルと双子だってね。」 白日のお返しは 安物のプラネタリウム You make me. I sick you. 朝焼けが星を食べた頃、 You make me. I sick you. 僕たちは愛を食べた。 You make me. I sick you. 朝焼けが星を食べた頃、 You make me. I sick you. 僕たちは愛を食べた。 白日のお返しは チョコレートよりも甘い甘い 安物のプラネタリウム You make me. I sick you. You make me. I sick you. You make me. I sick you. You make me. I sick you… (..........repeat) |
ハッピーエンドGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | どうなるかはわからないけど 私はまだ歩いてみるわ だってそうでもしなきゃほら どうなるかはわからないでしょ? 世界はガタガタ崩れてくけど 私はまだ死なないわ 目を閉じて いくつも数えて… 私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの 愛する人を失くしても 夢は幻と気づいても 終わることなんて出来ないの だっていつだって ハッピーエンドを待ってるの どうなるかはわからないけど 私はまだ試してみるわ だってそうでもしなきゃほら どうなるコトも出来ないじゃない? 未来がグダグダ続いてくのは 私の勝手な一人芝居 目を閉じて いくつも数えて… 私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの 愛され方を忘れても 夢は見れないと気づいても 終わるコトなんて出来ないの だっていつだって ハッピーエンドを待ってるの 寂しさなんて産まれた時から知ってる だから忘れる方法を知らない 苦しみに目を向けるばかりで 愛されているコトに気づけない私達は… 私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの 愛する人を失くしても 夢は幻と気づいても 終わるコトなんて出来ないの だっていつだって ハッピーエンドを… どうなるかはわからないけど 私はまだ歩いてみるわ だってそうでもしなきゃほら ハッピーエンドは来ないでしょ? (私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの) 私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの (私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの) 私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの (私達はいつでも ハッピーエンドを待ってるの) 私達はいつでも… |
花GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 彼にはずっと一緒にいようなんて そんな大それたコトは言えなかった 彼女はずっと一緒だよなんて 叶えたいから何度でも言えた 温度差とかそんなんじゃない 彼は臆病になりすぎたんだ 今日も二人は 同じ部屋で朝を待つ 晴れの日も 雨の日も 手を取って それなのにいつか枯れてしまうなら そんなの花と一緒じゃないか 彼は別れる時の苦しさを いつも思い描いていた 彼女は別れる時のコトなんて 考えないようにしていた 価値観の違いなんかじゃない 彼女はいつも怯えていたんだ 今日も二人は 同じ部屋で求め合う 風の日も 曇った日も 手を取って それなのにいつか枯らしてしまうなら そんなの花と一緒じゃないか 幸せならその手のひらに 幸せならその唇に いつだってあると思ってた いつだってあると信じてた 彼には当たり前になってしまった 彼女はいつも怯えていたんだ 今日も二人は 同じ部屋で朝を待つ 雪の日も いつの日も 手を取って それなのにいつか枯れてしまうの? 二人は 同じ部屋で息をする 春の日も 夏の日も 秋の日も 冬の日も 手を取って 手を取って 手を取って 手を取って でもいつか枯れてしまうなら でもいつかわからなくなるなら そんなのいらない いらない いらない いらない いらない 花なんていらない |
BYSTANDERGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | さぁ、一つ目の問題ですよ 傍観者さん デデン! 栄光を掴んだのはどちらでしょうか? A:ただただ見ていただけの傍観者か B:諦めがつかなかった誰かさんか チクタク針は回っていますよ あなたの答えは? GIVE YOU A CHOICE 正解者にはなんと! 決めつけた運命が覆るベルトをプレゼント 不正解者には残念! 群れを成す運命に大人しく従う罰ゲーム BYSTANDER あなた次第! さぁ、二つ目の問題ですよ 傍観者さん デデン! 賞賛をもらったのはどちらでしょうか? A:ただただ見ていただけの傍観者か B:思い切って踏み出した誰かさんか チクタク針は回っていますよ あなたの答えは? GIVE YOU A CHOICE 正解者にはなんと! 先に立つ後悔がよく見えるメガネをプレゼント 不正解者には残念! 付き纏う後悔の足枷で生きてく罰ゲーム BYSTANDER あなた次第! さぁ、最後の問題ですよ 傍観者さん デデン! 希望を絶ち切ったのはどちらでしょうか? A:死んじゃう程追い詰めた誰かさんか B:それでも見ていただけの傍観者か |
向日葵とヒロインと僕GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 今日に咲いた大輪の向日葵 やわらかい温度で大地を包む 名残惜しげに色濃く 寂しげなオレンジとピンクのコントラスト 今日の彼方へ沈む 向日葵は青に染まらぬよう、照らすコトしか叶わない。 今日に泣いた暗がりのヒロイン 黒い鳥 クチバシ 夜空をつつく 黒絨毯穴だらけ 悲しげな黒色と銀色のコントラスト 今日の彼方へ沈む ヒロインは舞台の上で、照らされるコトしか叶わない。 朝に夜はいない いない いない 夜に朝はいない いない いない 触れるコトなど叶わない きっと宇宙は、どこか欠けるようにできてる。 向日葵とヒロインと僕 幸せのキャッチコピー いつかの宿題の四角に書く 『二つが一つに笑う 一つが二つに泣く』 僕はずっと前から きっと気づいていたんだ 愛しくて 悲しくて 曖昧で… やっとあなたに贈ります。 朝に夜はいない いない いない 夜に朝はいない いない いない 触れるコトなど叶わない きっと宇宙は、 朝に夜はいない いない いない 夜に朝はいない いない いない 触れるコトなど叶わない きっと宇宙は、どこか欠けるようにできてる。 ヒロインは今日に向日葵を、摘みに行く夢を見ました。 |
標本GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 磔にされた蝶々に もう飛ぶことは許されない 乾き切ったスワッグに もう咲くことは叶わない 過去の栄光 そして焦燥 焦った所で誰ももう 聴いちゃくれない わかるだろ? なぁ わかるだろ? 世界中の物語より あなたに尚残る歌を 自分が生きた証として 死んでも尚生きる歌を ららら ららら でもいいんだ あなたが未来で口ずさむ 微笑むように咲く歌をそっと 思い出にされた記憶に もう会うことは許されない 折れ曲がったプライドに もう立つことは叶わない 流行り物に流されるより あなたに尚響く歌を 自分を生きた誇りとして 死んでも尚生きる歌を 70億も望まない あなたにだけ歌おう 遠く光る星なんかより あなたに尚届く歌を 自分の生きた祈りとして 死んでも尚生きる歌を ららら ららら でもいいんだ あなたが未来で口ずさむ 瞬くように降る歌をそっと |
ひらりGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 昨日の夢が今も 頭を離れないまま 洗濯物を干して ふと目についた桜が 美しく 誇らしく 咲いてた ひらり あんまり近くて気づけないまま 季節は春 花粉症でひどく詰まらせた鼻 優しいただいま 声が聞きたくなって電話した 空しく繰り返した呼び出し音 わかってた ずるいよね 今年も目一杯咲いているよ 相変わらず元気に咲いているよ 見上げれば 花びらが ひらり 深夜によく部屋着で 行った駅前のコンビニ 開かなくなったドアに テナント募集の張り紙 君と見た 街並みが 変わっていくよ 思い出せていた温もりももう 忘れてしまうな 靴も履かないままで飛び出した 意外と冷たかったアスファルト 悪いのは 僕だけど それでも胸が君を呼んでいた 二人だけのあだ名で呼んでいた 振り返る 君の影 ひらり 手を振るよ 舞い上げた 桜の木の下 君によく懐いていた 野良猫が鳴いた |
冬の羊GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 二人の家 ベランダ 空と同じ色の屋根は 二人で塗ったんだ おはよう キスを交わす二人は リビングに入り込んだ 光に溶けていくようで きれい 白いソファーで 白い体温に頬を テレビでは悲しいニュースが流れてるみたいだけど 世界ではまだ殺し合いなんかやってるみたいだけど 愛してるよ さわらせてよ 二人の家 ベランダ 罪を犯す星は流れ ヒトデになったんだ おやすみ キスを交わす二人は 遠い遠い争いの 悲鳴が聞こえないように 眠ろう テレビでは悲しいニュースが流れてるみたいだけど 世界ではまだ殺し合いなんかやってるみたいだけど 愛してるよ さわらせてよ 愛してるよ さわらせてよ さわらせてよ 愛してるよ |
ペトリコールGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 朝方の青い空気 結局眠れなかった6時 空っぽになった2段目の棚 忘れていった蝶々のピアス 雨の匂いがした 夕方の下り電車 座りたいから各駅停車 代わり映えもなく進む日常 絶え間なく移り変わる小説 雨の匂いがした 通学路で男の子が 折れた傘で笑った 濡れたアスファルトは マーガリンみたいな匂いだと笑った いつか失くした宝物 もう探すことはないだろう きれいなものを踏みにじって ゆっくりゆっくり歩いていく 集めていたビー玉は 今じゃもう欲しがったりしない 懐かしさと寂しさの横で 雨の匂いがした 夜型のひどい生活 いつの間にやら近づくアラーム 点けているだけで安心なテレビ 選ばなかったニュース番組 雨の匂いがした 通学路で男の子が 折れた傘で笑った 喉が渇いたなら 上を向いて雨を飲むんだと笑った いつか失くした宝物 もう忘れてしまうのかな 綺麗な物を買い漁って ゆっくりゆっくり歩いていく 集めていたビー玉は 今じゃもう輝いていない 懐かしさと寂しさの横で 雨の匂いがした 通学路で男の子が 折れた傘で笑った 失くしていく僕の 子供の頃のあだ名を呼んで笑った 雨の匂いがした |
ホワイトラインGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 誰もいなくなった屋上に 夕陽が刺さっている 誰もいなくなった屋上は 寂しさを孕んだ 人が溢れかえる新宿に 三日月が刺さっている 人が溢れかえる新宿は 憎しみを孕んだ グラウンドに引かれた石灰の白線上 はみ出さないように震えながら歩いている それがすべてだった どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ 今を求めだした瞳に 秒針が刺さっている 今を求めだした瞳は ため息を孕んだ グラウンドに引かれた石灰の白線上 始まってもないコトに怯えながら歩いている それがすべてだった どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ 考えすぎたせい 寂しさだって 憎しみだって 張り裂ける程孕んだ頭で 石灰の白線上 ただひたすらに歩いている どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ どこにだって行ける ここに立って言える 一歩右に踏み出せばそこは 永久に続く宇宙だ |
迷子ごっこGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 迷子になった 道が無かった 目印さえわからなくなった ここはドコで 私はダレ? なんでココにいるコトになった? 最後に見たのは いつかのY字路 舗装された左と 歩きにくそうな右 見えないまま走り出した 当たり前だと突き進んだ 「後悔なら先に立って、僕を叱ってくれないか?」 迷子になった 道が無かった 目印さえわからなくなった 背後にあった 張り紙を見た なんだそうか!そうゆうコトか! 『ココならドコでも アナタがダレでも そんなコトは問題じゃない 足元を(みて)ごらんなさい』 見えないまま走り出した 当たり前になってしまった 「後悔なら先に立って 僕を叱ってくれたなら…」 ならなんだって言うんだ! 何が出来たって言うんだ? 足元を見てごらんよ 道は形を無くしたよ 見えないまま走り出した 振り向きもせず突き進んだ いつか誰かが言ってたっけ 僕の前には道が無い 見据えてまた走り出した 前後も無く突き進んだ なんだ始めから道なんて 僕が作っただけだった 目を閉じていただけだった |
迷子センターGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 迷子センターは大盛況 いつ覗いても長蛇の列 整理券すら貰えない 果てしない行列 確かにここに居るはずなのに なんだかまるで居ないようで たまらなくなって来たのに これじゃあんまりだよ 僕の意味を知りませんか? ここに居ろって言ったのに 僕の意味を見ましたか? すぐにどこかへ行ってしまう 迷子の迷子のアナウンス どこに向かえばいいですか? 迷子の迷子のアナウンス 帰り道はどっちですか? 迷子の迷子のアナウンス 僕に何が出来ますか? 迷子の迷子のアナウンス 何の役に立てますか? 迷子センターは大盛況 いつになっても長蛇の列 耐えられなくなった人を 今朝ニュースで見たよ 僕の意味を知りませんか? ここに居ろって言ったのに 僕の意味を見ましたか? むしろ意味などあるのかな 迷子の迷子のアナウンス ここに居てはだめですか? 迷子の迷子のアナウンス 何をすればいいですか? 「お呼び出しを申し上げます。どこどこからお越しのだれだれ様、 捨てきれなかった夢がお呼びです。迷子センターまでお越しください。」 迷子の迷子のアナウンス 迷子の迷子のアナウンス 迷子の迷子のアナウンス 僕の出番はいつですか? |
MarbleGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | 心拍数が上がっていく 眠れない朝の5時半に 今なら間に合うだろうか こぼれない涙を抱えている 昔みたいに笑った顔を 望んだとしても叶わないなら 悔しいけれど 寂しいけれど 明日は笑えよ 諦めた夢を無駄にはするなよ お前が掲げた右手を下ろすな 不器用なお前が不器用に悩んで 選んだ道なら胸を張っていけよ 心拍数が上がっていく 眠い目で昼の2時半に 路地裏地下のライブハウス 魂の居場所を探していた 昔みたいに競い合った夢を 語ったとしても戻れないから やるせないけど ぎこちなくとも 迷わず進め 張り上げた声を忘れはしないよ お前が残した思いは消えない 不器用なお前が不器用に歌った Paperback Writerがどこからか響く 客はほとんど共演者 くしゃくしゃになったアンケート 階段で乾杯缶ビール ひどくぬるくて 塗装の剥げたレスポール ぼこぼこになった58が めちゃくちゃ格好よく見えていたっけな 諦めた夢を無駄にはするなよ お前が広げた両手で離すな 不器用なお前が不器用に愛した 世界に一つの幸せをいけよ |
mean me inGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 蝉の絶叫に似た声で どうかしそうだ 今朝も高架下の柱に ホームレスさんだ 空いた 胸に巣食う穴 埋めてしまうような 驚きを依頼したい いつも通りにまた 取り憑かれて吐き気がする 逃げ出したい 痛い 死体みたい 風が吹くよ 生ぬるく吹く風が ふいにぶつかった舌打ちで どうかしそうだ いつも通り見下されて いつも通り見限る いつも通り気を使ったら いつも通り損する いつになく抗ってみては いつも通りバカ見る いつも通りばかりの世界 嫌い いつも通りにまた 取り憑かれて犯されそう 変えてみたい 叫び出したい 風が吹くよ 生ぬるく撫でていく |
迷走GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 君に出会えた偶然 そこに理由はいらないのに 君に出会えた必然 そこに運命はいらないのに 探り探って意味に 積もり積もって言葉に 巡り巡って声に 迷い迷って不確かに 生きてるコトに意味なんて無いよ 君に触れたいそれがすべて 生きてるコトに意味なんてあっても 結局逃げるでしょ? でも 意味が無いと僕ら不安で 託つける為また迷走 君の声をもっとちょうだいよ 何もわからなくさせて 僕が企む構想 そこに迷いはいらないのに 僕が抱える煩悩 それが愛すら曇らせてく 探り探って意味に 積もり積もって言葉に 巡り巡って声に 迷い迷って不確かに 生きてるコトに価値なんて無いよ 君に触れたいそれがすべて 生きてるコトに価値なんてあったら お金で買えるでしょ? でも 価値が無いと僕ら恐くて 夢見たコトにすら迷走 君の声をもっとちょうだいよ 夢さえも忘れるように 現実さえも 感覚さえも 君の声で 甘く溶かして 言葉はただの音でしかないよ 君に触れたいそれがすべて 永遠なんて手に入れちゃっても 飽きてしまうでしょ? でも 届かないと僕ら必死で 押し付ける度また迷走 君の声をもっとちょうだいよ 何もかも猿になろうよ 終わらないと僕らわかんなくて 生きてるコトにすら迷走 君の声をもっともっと… 何もわからなくさせて |
目が覚めたらGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | さよなら あなたが居た世界 さよなら あなたと生きた日々 いつまでも いつまでも 目が覚めたら白い天井 新しい花の匂いがする もうどれくらい経つだろう 柔らかな風が心地いい 中庭で車椅子を押す 寂しげな顔の看護師さん 座っているおばあさんは もう長くないらしい さよなら あなたが居た世界 さよなら あなたと生きた日々 いつまでも 忘れないでいてね さよなら あなたが居た未来 さよなら あなたと出会えた街 いつまでも いつまでも 目が覚めたら蛍光灯 枯れた花びらが落ちる音 隣のシーツは真っ白に 誰も居なかったかのように さよなら あなたが居た世界 さよなら あなたと生きた日々 いつまでも いつまでも 嘘をついて飛び出した夜 今でも毎日思い出す ちゃんと言えなくてごめんね でも後悔はしてない さよなら あなたが居た世界 さよなら あなたと生きた日々 いつまでも 忘れないでいてね 明日もしも目が覚めたら またあなたを思い返すの おやすみ いつまでも 目が覚めたら白い天井 体中に繋がれた管 あとどれくらい持つだろう あなたは元気でいるかな |
モラトリアムGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | 煌めく街 誰もいない人混みの中 冷めた顔貼りつけて今日も歩いてる 期待なんてしてないといつも偽って 寂しさを見下してヒール鳴らしてる ねぇだって 馬鹿みたいでしょう? 何も知らないような瞳で 唇を求めるなんて 明日また眩しすぎる朝に ボロボロになったメイクと 洗い流してしまうの 慰め合うのが愛だとか言うのなら 私はナイフを振りかざして 中途半端に愛を囁く その喉に突きつけてこう言うの 「愛して。」 肯定し合うのが愛だとか言うのなら 私は両の手で突き飛ばして 上目遣いで 何も知らないくせにって見下すわ 流行りの色 買い換えたブランドのポーチに 忍ばせた愛嬌を今日も振りまいて ねぇだって 馬鹿みたいでしょう? 人の顔色ばかり伺って 何も言えなくなるのは 今夜また眩しすぎる月に なんだか泣いてばかりで 大嫌いな女に 気を使えるのが愛だとか言うのなら 私はシーツを引き千切って 白い華奢な手首を縛って マットレスを汚してこう言うの 「愛して。」 許し合えるのが愛だとか言うのなら 私は裸足で部屋から出て 見つかるまで 知らない男の胸に甘えるわ ぶつかり合う声と心が喘いでる 傷つけたかったわけじゃなくて うまく笑ってることに慣れた 私を傷つけて欲しかった 「愛して。」 認め合えるのが愛だとか言うのなら 私の渇いた喉を絞めて そんなだから失うくせに また愛を求めるんだって言って 言って 言って 「愛して。」 |
ユリイカGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 開かれた公園に閉ざされた君 電線が瞳を伝う 人は好きだけど嫌いなの 私と書いて矛盾 一人が好きで ピアノが好きで 救いの無い小説が好きで 戦うのが下手なくせ 傷つくのだけすごく上手い 嫌いになるのはすぐなくせ 嫌われるのは得意じゃない いきなりしゃべらなくなるのは そうやってまた押し付けるから いきなりいなくなれるのは 帰れる場所が待ってるから 突き放す優しさと泣き出した君 難題が頭を満たす 人は好きだけど嫌いなの みんな消えちゃえばいい 一人が好きで それでも嫌で 信じられない自分が嫌で 奪い合うなら逃げるくせ 諦めるのは得意じゃない 口癖のように繰り返す 「でも でも でも…」 私だけを必要としてよ そんなに期待しないでよ 私だけを見つめてよ そんなに構わないでよ 私だけを求めてよ わかった気にならないで もういいからほっといてよ 私と書いて矛盾 認めるのは癪なくせ 認められたい私には 伝えられるなら伝えたい でも言葉に… 戦うのが下手なくせ 傷つくのだけすごく上手い 嫌いになるのはすぐなくせ 嫌われるのは嫌だ いきなりしゃべらなくなるのは そうやってまた押し付けるから いきなりいなくなれるのは 帰れる場所が待ってるから |
四つの手のひらGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 左ポケットは僕のために 右ポケットは二人のために 通り過ぎた日々の箱には 数えきれない優しさが詰まってる 一つ一つ紡いでいく まるで暖かな日差しのよう 一つ一つ紡いでいく 切れない糸で毛布を編む 一年はキスで始まる。 形がないのに壊れてしまうから 二人でそっと包んで 四つの手のひらで 温もりを込めて 終わらない夢は僕のために ならこの歌の言葉は誰のために 通り過ぎた日々の箱には 数えきれない寂しさが詰まってる 一つ一つ紡いでいく まるで針のような三日月のよう 一つ一つ紡いでいく 切れない糸で毛布を編む 一年はキスで始まる。 形があるのに壊してしまうから 二人でそっと包んで 四つの手のひらで 悲しみを込めて 一つ一つ紡いでいく 切れない糸で毛布を編む いつまでも いつまでも くるまって 世界は二人だけのモノ 一年はキスで始まる。 形がないのに壊してしまうから 二人でそっと包んで 四つの手のひらで 幸せを込めて 一年はキスで始まる。 これからも ずっと。 |
よりGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 死んだ花に生かされた 名前も知らない花 澄んだ空が僕を生かす いや澄んでるのかはわからない 様々に生かされて今日を越す 未来に抱かれた光 鮮やかに香る花も 青さに耐える空も 意味も無く笑い合う日々も 囁き合える愛も 死の向こうには何も無い 僕はそのように思うのです 死んだ人に生かされた 声も知らない人 瞬く星が僕を生かす まだ生きてるのかはわからない 命を捧げた人も 届きそうもない星も 真夜中にすすり泣く声も 支えてくれた胸も 死の向こうには何も無い 僕はそのように思うのです あなたにも終わりは来るけど その日まで生きていく あなたにも雨は降るけど 傘なら持って来たよ これから歩き出す人も もうすぐ終える人も 終わりを迎えるその時に 笑っていれるように 意味も無く笑い合おう 言えるなら声に出そう その手は優しく撫でるように 支えになれるように 死の向こうには何も無い だから僕はその時まで…歌う |
私へ~光にまみれたver.~GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | 拝啓 あの頃の自分 今の私は、君が描いた未来とはちょっと違ってしまったけど、 それでも今の生活は、なんとなく幸せです。 雨の日にはしゃぐ子供を見て、君の姿を重ねたりして、 そんなに傘を振り回したら、折れてまた叱られるよって。 おままごとはしないけど、かくれんぼはしないけど、 今の私は…そうだな、コーヒーが飲めるようになったよ。 元気ですよ。 生きてますよ。 未だに大人なのかはわからないけど、元気ですよ。 笑ってますよ。 たまには隠れて泣いちゃうけど、幸せですよ。 幸せですよ。 でもなんだか、寂しい。 つき合ってる人はいるよ。 君が描いた王子様とは、さすがにだいぶ違ってしまったけど、 それでも笑顔が可愛い、とても優しい人。 舞踏会はないけど、かぼちゃの馬車もないけど、 たまの休みが合えば、遊園地に連れていってくれるよ。 元気ですよ。 生きてますよ。 未だにぬいぐるみは捨てれないけど、元気ですよ。 笑ってますよ。 たまにはお酒に呑まれるけど、幸せですよ。 幸せですよ。 でもなんだろう、寂しい。 元気ですよ。 生きてますよ。 元気ですよ。 笑ってますよ。 幸せですよ。 でもどうして? 寂しい。 寂しいからこそ手は、誰かの手と繋いで。 気づかなくても日々は、温かくて幸せ。 |
WORLDENDGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋・伊丸岡亮太 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | ただ過ぎていく日々 もう寂しくないけど クラゲはプランクトンなんだってさ 飼育員さんが言ってた 誰も知らないこの世界が 昨日よりもきれいに見えた 影が伸びたらカラスがひとこと また明日 ほら虹が混ざってく もう透明になる 突然とどろく雷に 二人は肩を寄せた 誰も知らないこの世界に 昨日よりも優しく響く 窓辺で鼻歌を歌う 懐かしい雨の歌 熱に濡れた声を聴かせてよ 誰も知らないこの世界が 昨日よりもきれいに見えた 好きとかじゃない気持ちは そうたぶん 愛してる (らららら…) 夢なら覚めないでね (らららら…) 世界が終わろうとも |
会いたいEVEN | EVEN | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | 鶴田海王 | あなたが好きな長い髪を切って あなたが好きなコーヒーも飲まなくなって あなたが好きな土手を歩かなくなって あなたが好きなハルジオンが枯れて あなたがいない日々には 慣れてきたつもりなのに あなたがいた日々からは 抜け出せないままでいる 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて言わないで あなたが好きな古い本を売って あなたが好きな雑誌も買わなくなって あなたが好きな喫茶店があった 曲がり角には可愛いアジサイが咲いて 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから いつかのように抱きしめて 距離の分だけ恋しさは 募るものだって聞いた 離れたら急に愛しさは 騒ぎ出すよって聞いた でも離れたくないし離したくないし 離さないでいてほしい だから私… 私… 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて言わないで 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて 会えないなんて さよならなんて 言わないで |