透明な傘の内側からGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 二時の虹が滲んだ 君の眉が歪んだ 泣いているのかい? 泣いているのかい? 無神経な僕は 汚れたシーツのシミの一つ まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点に 君が溢れてるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか 公園の声が聞こえた 僕ら耳を澄ました チクタク チクタク チクタク チクタク… あたかもすべてを 支配してるようで嫌だな まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点が 僕の死であれるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか 透明な傘の内側で 雨に濡れないコトを願う 透明な傘の内側で 時に割れないコトを願う 透明な傘の内側で 僕らは世界を欠席する まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点に 君が溢れてるように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと… まぶたのシャッターを切る たどり着いた終点で すべてが叶いますように たった一人の たった一つのアルバム フィルムはあと何枚だろうか |
手と手GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って 花が開いた 可愛らしい薄紅色 あんなに地味で小さな蕾が こんなに温かい姿で咲いている 花が開いた 見上げてはほら笑い合う そこには大人も子供も性別も 国も宗教も関係ない 一つ また一つと 小さな小さな優しさがまるで 一つ また一つと 小さな小さな花びらのように 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って 慰め合って 労り合って 分け隔てもなく思いやって それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く 花が開いた 気づかない内に開いた 自然と差し出した手が 掴んだ手からまた繋がっていく手と手 一つ また一つと 小さな小さな花びらのように 重なり合って 助け合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って ぶつかり合って 認め合って 見返りなんて求めなくたって それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く 何本もの地下鉄が 根っこのように広がって 繋げていく街と街 スクランブル交差点 行き交うすべての人にも きっと会いたい人が… 繋がり合って 支え合って かけがえのない手を取り合って それは一つの花となって そしてまた繋がり合って 重なり合って 助け合って かけがえのない手を取り合って 一つ二つと花となって 三つ四つと微笑み合って それはいくつもの花となって そしてまた繋がり合って 東京という大きな幹に 数え切れない花が咲く |
月祭GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 月がやけに明るくて 見上げながら帰った夜 明日の旅行が楽しみで なかなか寝付けなかった夜 些細なことでケンカして 背中合わせで泣いた夜 ついついゲームに熱中して 気づいたら朝を迎えた夜 下手くそなギターを静かに鳴らす 孤独と付き合う僕の夜 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 盛大に祝おう ららら…ららら… 友達の部屋に集まって うるさくて壁を叩かれた夜 解散して一人になって 急に寂しさが襲う夜 新しく買ったマニキュアの匂いが 意外と好きな君の夜 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 好きなように跳ねよう 転んだってまた 立ち上がってまだ いけるんだって強がって 歩いていくしかないんだ 信じていくしかないんだ でも これからは一緒だ 手を叩こう そして歌おう なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と さぁ 盛大に祝おう ららら…ららら… なんでもないこの夜を 照らし出そう お月様と ららら…ららら… |
小さな部屋GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 今日はなんだか朝の日差しがやけに眩しく 小さな部屋を照らす 寝惚け眼でやっと起こした体 カーテンを開けてみる 昨日壁に飾ったカレンダーの 写真を眺めて思う 行きたい場所なんていくつもあるのに それなのにまた 明日こそはって今日も行く 散らかる狭い部屋の中 たまってしまった洗濯物 久しぶりに晴れてよかった 明日こそはって今日も行く たどり着けそうもない場所も 明日が来てくれるなら 目指してもいいよね 歩こう 今日はなんだか夕焼け空がやけに眩しく 小さな部屋を照らす 膝を抱えていたら世界に独り 取り残されたよう いつか書いた手紙は出さずじまいで 引き出しの奥眠る 上がり込んだ夕陽があんまり綺麗で ドアを開けた 明日こそはって今日も行く 通い慣れた道の端で いつの間にか咲いていたスミレ 雨続きでよく頑張ったね 明日こそはって今日も行く 上手くいかなかったことも 明日が来てくれるなら 出来そうな気がするんだ 歩こう 無数の窓に 灯りがともっていく そこにいたんだね 生きていたんだね 明日こそはって今日も行く すっかり暗い帰り道 切れかかった街灯が一つ チカチカと夜道を照らす 明日こそはって今日も行く 散らかる狭い部屋の中へ 明日は来てくれるから 安心してまた今日も おやすみ |
そんな君のためにGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 愛されなくて 愛さなくなって 押しつけられて 機械になって 笑わなくなって 泣けなくなって 気づいたらもう 独りになって それでもまだ生きていたいと 君が言うなら 君が言えたら そんな君の為に生きたい そんな君の為になりたい 心からそう思えるような そんな人になりたい それでもまだ生きていたいと 僕が言うから 必ず言うから こんな僕の為に生きたい こんな僕の為になりたい 心からそう思えるような そんな人になれるかな 死にたいなら簡単さ 生きてればいいんだよ 生きていけばその内 終わりなんて来るから そんな君の為に生きたい こんな僕の為に生きたい 心からそう思えるような そんな人になりたい そんな君が見ていた こんな僕を見ていた こんな僕は見惚れた そんな君に見惚れた きっと風が吹いてた きっと星が流れた きっと気づかないほど ずっと見つめ合ってた |
存在証明書GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | マンションの壁に貼ってあった ボロボロの求人広告 そういえば今の生活も 望んでたはずだったなぁ…でも 現実になったら現実は現実で 夢だって叶ったら現実で やっと何処にたどり着いても またなんか違う気がしてきちゃうし 出口はドコ? むしろ入り口は? 思い出せない僕達に 存在の証明を 何処だって行けるはずだった 何だってやれるはずだった 悩み抜いて決めたはずだった 間違いはなかったはず…でも 現実になったら現実は現実で 当たり前になっては手遅れ どうせいつか終わってしまうなら まだなんかやれる気がしてきちゃうし 出口はドコ? むしろ帰り道は? 行方知らずの僕達に 運命の詳細を 存在証明書はすでに 発行手続きが済んでいた 現実を壊す勇気を とんでん返しの運命さ 結局どんなに満たされても すぐに慣れてしまうわがままな生き物 求人広告 募集要項には 表せない僕達に… やっと何処にたとり着いても またやっぱ違う気がしてきちゃうから 出口じゃなく むしろ望むのは 替えのきかない僕達の 存在に照明を |
それは彼女の部屋で二人GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 愛の形は知らないし だからハート型のチョコレートをあげた。 冷たいナイフで凍えた手を 僕は両手で包んだ。 君との事はいつでも、いつかの事で… 「明日が恐い。」と震える声 「あなたのせいだ。」と揺れる声 「一緒にいよう…」と泣いている 泣いている 愛の形は知らないし だからハート型のチョコレートをあげた。 錆びたナイフが刺さった胸を 君は両手で包んだ。 君との事はいつでも、いつかの事で… 気づいた時には「愛してる」なんて言えなくなって… 「明日が恐い。」と震える声 「あなたのせいだ。」と揺れる声 「一緒にいよう…」と泣いている 泣いている 君の声一つ…君の声二つ…君の声三つ…君の声四つ… いくつも刺さったままだ。 生きる理由を奪ってしまった。 「明日が恐い。」と震える声 「あなたのせいだ。」と揺れる声 「一緒にいよう…」と泣いている 泣いている それは彼女の部屋で二人 それは彼女の部屋で二人 いつかの事。 |
So Late MeGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 雑食の太陽 ちりちりと頬をつく ドレミ So Late Me ゆっくりと僕に降りそそぐ 星がきれいだね からすが空けた穴ぼこさ ドレミ So Late Me ゆっくりと僕に降りそそぐ 目が覚めた王様は 彼女の手のぬくもりで また今日が来たことを知る 絶え間なく降りそそぐ時間の中で 与えられた限りの時間の中で 苦しみや痛みの合間を縫って ゆっくりと僕に降りそそぐ 夢を見てたんだ そこではみんな笑ってて ドレミ So Late Me ゆっくりと僕に降り注ぐ 手をふった少年は 涙のつたうぬくもりで 大切な思い出を知る 絶え間なく降りそそぐ時間の中で 与えられた限りの時間の中で 争いや孤独の合間を縫って ゆっくりと僕に降りそそぐ ドレミファソラシド どちらさまでしょう? ドレミファソラシド そちらはどうです? ドレミファソラシド どこへいきましょう? ドレミファソラシド レ |
そうだ僕らはGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 夢は叶わないかもしれない それでも手を伸ばすことはできる 悩みは晴らせないかもしれない それでも聞くことならできる 向き不向きとか得手不得手 誰もが抱える皮肉な平等 何でもできる人なんていない ならできることからすればいい そうだ僕らは飛べやしないけど この両足で走り出すことはできる そうさ僕らに羽根なんてないけど この両腕で抱きしめることができる 僕らは愚かかもしれない それでもいいじゃないか別に 普通とか異常とか 誰に決められる 全く同じ人なんていない でも全く違う訳じゃない そうだ僕らは飛べやしないけど この両足で立ち上がることはできる そうさ僕らに羽根なんてないけど この両腕で支え合うことができる いつだって夢を 持ちなさいとか諦めなさいとか どっちだよ どっちでも どっちみち そうだ僕らは飛べやしないけど この両足で一歩ずつ進んでいく そうさ僕らに羽根なんてないけど この両腕で抱きしめることができる |
せい歌GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 世界は自分の都合の上で 気象予報士も予測不可 何かに触れて晴れても雨でも 結局自分の都合の上で 都合上の優しさ 都合上の厳しさ そうやって都合が悪くなると 簡単に見限ったりしてまた 何かのせい 誰かのせい こんな窮屈な世の中じゃ そんな言い訳も世界のせい 世界は他人の都合の上で ノストラダムスも予言不可 何かに触れて築くも滅ぶも 結局他人の都合の上で 都合上の正しさ 都合上の疚(やま)しさ そうやって都合が悪くなると 簡単に謝ったりしてまた 何かのせい 誰かのせい こんな身勝手な世の中じゃ 何かのせい 誰かのせい そうしなきゃ守れないよなんて そうしなきゃ許せないよなんて そうしなきゃ進めないよなんて そうしなきゃ生きれないよなんて そんな言い訳も世界のせい |
スケール美術館GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 失敗作と言われる 無名な画家の絵には 汚れた服で笑う 美しい少女の顔 いわゆる正しさが 僕にはとてもわからなくて 悩んではみたけど 僕はその絵が好きだった 正しさにまた傾く度に 少女の顔が曇りゆくなら 間違いだって見捨てないから それでも明日を望めないなら Change of values 決して終わりのない票の取り合いを 絵空事だと笑う 傑作だと称される 有名な画家の絵には ひどく目を見開いた おぞましい男の顔 所謂間違いが 僕にはとても判らなくて 悩んではみたけど 僕はその絵が嫌いだった 間違いにまた傾く度に 男の目でも枕浮くなら 正しさだって間違えるから それでも明日を望めないなら Change of values 決して終わりのない票の取り合いを 絵空事だと笑う 中央に飾られた 作者不明の絵には あなたが描いたような 天秤が揺れている 正しさにまた傾く度に 間違いがまた重さを増して 間違いにまた傾く度に 正しさがまた重さを増して Change of values 決して終わりのない票の取り合いを 絵空事だと笑う |
zzzGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 彼氏が言うから春を売り出した 派手目な彼女は暗い路地裏で…snore 家族が増えたと夜勤を増やした 移り気な彼はコンビニのレジで… 疲れた顔のおっさんは また酒で孤独をノックする 一人きりのカウンターで…snore 純情そうな少女は また一粒で宙を飛ぶ やりきれないよな… 羊数えては 眠れない夜 鼓動が気になって 眠れない夜…連れ出して 初めて男に声をかけられた 無口なあの娘は知らない腕枕で… 妻を亡くしたじいさんは また遺影を抱えたまま 敷きっぱなしの布団で…snore 引きこもりの長女は また手首の傷が増えてる やりきれないよな… 羊数えては 眠れない夜 熱がこもる体 眠れない夜…踊ろうよ …snore…snore…snore… 羊数えては 眠れない夜 世界中のいびきで 眠れない夜…陽が昇る |
ショーベタGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | 僕らはただの売り物で 価値がなければ捨てられる 答えを持っているようで 実際なんにもわからない 派手に気取ってみるものの 中国製のコップの中 中途半端に呼吸をする 優雅なショーベタに似ている 作られた色 作られたヒレ みんなによく見られるように 作られた場所 作った夢 戦う前に立ち塞がる 見えないガラスの壁に 何度も何度も叩きつける頭 何度も何度も繰り返す傷 誰にも知られないように 作られたステージの上 何度も何度も締め続ける喉 何度も何度も流される度 誰にも知られないように 作った希望が踏みにじられる 生きているということすらも 煙草の吸い殻のように 僕らはただの売り物で 常に陣地を争って 見向きもせずに罵られ 振り向かれては笑われる 作られた色 作られたヒレ みんなに気に入られるように 作られた場所 作った夢 戦う前に立ち塞がる 見えないガラスの壁に 何度も何度も伸ばし続ける手を 何度も何度も払われる度 誰にも知られないように 作った希望が投げ捨てられる 生きているということすらも 潰れた空き缶のように ダブルテール クラウンテール スーパーデルタ ハーフムーン… どうかな? だめかな? まだ まだ 何度も何度も叩きつける頭 何度も何度も繰り返す傷 誰にも知られないように 作った希望が窒息してる 生きているということすべて コップのショーベタのように |
シャワーGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 何も変わらない映画 ベッドで横になって見た 薄暗いアパートの一階 エンドロールはビルの夜景 飾り物を脱ぎ捨てたら 排水口に流すことは決まった? そんなに簡単なら苦労しないけど そんなに簡単でもいいじゃないか 赤と青をうまく回して 回して 回して 赤と青をうまく回して 回して 回して 何も変われない生活 ベッドで横になって見た 薄暗いアパートの一階で ビルの夜景を見たんだ 飾り物を脱ぎ捨てたら 排水口に流すことは決まった? 赤と青をうまく回して 回して 回して 赤と青をうまく回して 回して 回して こんなに重くちゃ動けないよ まだ見ぬ明日は未来なんだ あんなコトなんて流しちゃえばいいよ こんなコトなんて流しちゃえばいいよ そんなコトだって流しちゃってさ どんなコトだってうまく回して 回して 回して 赤と青をうまく回して 回して 回して 赤と青をうまく回して 回して 回して こんなに重くちゃ進めないよ まだ見ぬ明日は未来なんだ 未来なんだ 何も変わらない映画 エンドロールはビルの夜景 |
シャボン玉GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | シャボン玉を飛ばそう 君が息する証として 星めぐりの歌が死んだ 華やかに踊る街角で シャボン玉を飛ばそう 君が息する証として 欲望が恋を裏切った 孤独に帰るベランダで 悲しいことを教えてあげる 人は死ぬことを知らないと 生きてることすら忘れるんだ 幸せの為の悲しみを 思いやる為の痛みを ため息で捨ててしまう前に シャボン玉を飛ばそう 君が生きてく証として シャボン玉を飛ばそう 君が息する証として 思い出が今を蝕んだ 乗るしかない満員電車で 苦しいことを教えてあげる 人は後悔を知らないと 大切なことすら忘れるんだ 叶える為の苦しみを 支え合う為の寂しさを ため息で捨ててしまう前に シャボン玉を飛ばそう 君が生きてく証として 信じることを教えてあげる 人は裏切られたとしても 愛することから逃げないんだ 幸せの為の悲しみを 思いやる為の痛みを ため息で捨ててしまう前に シャボン玉を飛ばそう 笑われてきた決意を 諦めかけた明日を ため息で捨ててしまう前に シャボン玉を飛ばそう 君が生きてく証として |
さよならポラリスGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 小田急線 十字架 患ったのは僕の方 願わなければよかったね 結局叶わないのなら 水族館 そうだな 水族館に行きたいな 大きな魚を見たいね できるだけ大きな魚 欲しがらないのは難しい だってみんな孤独なんだ 自分からは抜け出せない さよならポラリス 近道なら永遠に近い渋滞 だったら遠回りでいいよ 人を掻き分けて歩くなら 人と笑っていたいよ 痛いよ 6等星 ヒトデ 慎ましく健気な光 見つからなくてよかったね いつまでも元気でいてね 探さないのは難しい だってみんな孤独なんだ 引力からは抜け出せない さよならポラリス 目印なら光放つ恒星 掴むことのできない指標 誰になりたいと願うより 自ら光ってみたいよ 痛いよ 小田急線 十字架 患ったのは僕の方 水族館 そうだな 水族館に行きたいな |
砂漠GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | どんなに長い道程も 振り返ればほんの数秒 どうやら随分来てしまった 相変わらず喉が渇く 敢えて戻らない訳じゃない どう足掻いても戻れない 後ろ向きのまま進んで行くか もしくは前を向くかだ 足の速い人達が 次々追い越し消えていく 残された人達が 信じられるものは一つだ 彼らにはなれなかった 僕らだけの世界で 彼らにはなれなかった 僕らだけの未来へ 気づいたらもうこの足は 道を作り出していた 地図のない砂漠で どんなに長い道程も 先を見ればまた蜃気楼 どうやら随分続くらしい 砂埃に目を細めた 足の速い人達が 水を求めては消えていく 残された人達は 諦めきれず砂を噛んだ 彼らにはなれなかった 僕らだけの涙で 彼らにはなれなかった 僕らだけの誓いを 気づいたらほらこの道に 花は咲き始めている 独りじゃない砂漠で どんなに長い道程も 振り返ればほんの数秒 彼らにはなれなかった 僕らだけの世界で 独りではなれなかった 僕らだけの未来へ いつかはそうこの花が 一面を赤く染めた 地図のない砂漠で |
ゴーストGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 色んな音が言葉になって つんざくばかりの大合唱 アスファルトには魚が2匹 干からびた銀色の光 色んな声が音になって つんざくばかりのオーケストラ 黒い空には旅客機が2機 身勝手な赤色の光 閉じっぱなしのドアは簡単に開いて 鍵をかけたならこっちのモノさ 生暖かいミルクに 君の亡霊が踊る 愉快なコトに 783回目の 夜 色んな事が記憶になって つんざくばかりのファンファーレ 気づいたらずっと後ろの方で 囚われた柔らかな光 開けっぱなしのドアは簡単に閉じて 鍵がかかったら必死なモノさ 生暖かいシーツに 君の亡霊が歌う 愉快なコトに 783回目の夜 透けたままの君を愛し続けてる 透けたままの君と踊り続けてる おそろいの記憶から 繋ぎ合わせて作る 君の亡霊と 783回目の… 生暖かいラストに 君の亡霊が落ちる 愉快なコトに 783回目の夜 |
コトノトコGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 生きてるとは色んなコト 悲しいコト 苦しいコト むかつくコト 悩みゴト 死ねばいいなんて言われても 死にたくないから困ったコト だから一緒にいるコトにした。 ただ愛しいと想うコト ただ幸せだと感じるコト それは一緒にいるコト それは君のコト 君のコト 生きてるとは色んなトコ 近いトコ 遠いトコ 懐かしいトコ 寂しいトコ 行けばいいなんて言われても 行けやしないから困ったトコ だから君のいるトコに行く。 ずるいなぁ ただ行きたいと思うトコ ただ帰らないと言い張るトコ それは一緒にいるトコ それは君のトコ 君のトコ コト コト コト コト 胸が鳴る トコ トコ トコ トコ 会いに行く ただ愛しいと想うコト ただ幸せだと感じるコト それは一緒にいるコト それは君のコト ただ生きたいと願うコト ただ小さな手を握るコト それは一緒にいるコト それは君のコト コトノトコ |
Growing YellowishGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 天井を見上げている。 いくつもの笑い声と、いくつもの泣き声が染み込んでいる。 外では光と今朝方までの雨が、影に色を付けた所だ。 冷たい空気を肺に仕舞い込んで、 できるだけ長く止めている。 できるだけ長く止めている。 君の髪の匂いも 君の湿った背中も 君の喘ぎ声も すべて染み込んだ天井になる。 悲しいくらいの歳月を 真っ白に染めてくれないか。 All of me are you. All of me are you. 天井を見上げている。 まるで水の中だ。 君と煙達が漂っている。 冷たい空気を肺に仕舞い込んで、 できるだけ長く止めている。 できるだけ長く止めている。 全部白くなればいい。 全部白くなればいいのに… 生きたいと呼吸。呼吸。。呼吸。。。 君のスカートに潜り込む。 君の冷たい足も 君の器用な指先も 君の感触も すべて染み込んだ天井になる。 悲しいくらいの歳月を 真っ白に染めてくれないか。 忘れられないよ。 君は僕の酸素になってしまった。 シミは濃くなっていく…広がっていく… 君の嬉しい顔も 君の怒った横顔も 君の呼ぶ声も すべて染み込んだ天井になる。 悲しいくらいの歳月を 真っ白に染めてくれないか。 真っ白に染めてくれないか。 真っ白に染めてくれないか。 All of me are you. All of me are you. All of me are you. All of me are you. |
銀河鉄道の朝GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 物語に続きがあるなら カムパネルラの父さんは 家に帰って一人になって きっと泣き崩れただろう 優しさを持て囃すなら 気づける日が来てほしい 左足が好きな猫 朝陽の漏れるカーテン 知らないことを知ったように 子供たちがうなずく わかれないことをわかったように 大人たちがうなずく 諦めたわけじゃなく 歯を食いしばっている 他人のために見送ったはずの いくつもの小さな場面が 諦めただけじゃなかったかと こっそり胸の奥に問う 叶えようと星に願って 叶わないと息を吐く そう思ってしまったら 何もしていないのと一緒だ 物語に続きがあるなら ジョバンニに何が言えるだろう 家に遊びに行ったところで ミルクは飲み干せなかったろう 優しさを持て囃すなら 気づける日が来てほしい カムパネルラの父さんも 救われる日が来てほしい 自分のために見送ったはずの いくつもの小さな場面が 諦めただけじゃなかったかと こっそり胸の奥に問う 叶わないと高を括って 叶えようとしなかった そう思ってしまったら 何も出来ないみたいじゃないか 言えないことを言ったように 子供たちがうなずく 許せないことを許すように 大人たちがうなずく 諦めたわけじゃなく 歯を食いしばっている 未来のために見送ったはずの いくつもの小さな場面が 諦めただけじゃなかったかと こっそり胸の奥に問う 叶えたいと描いた夢は 朝でも見える星になる そう思ってしまったら 何もしないより前に進もう |
ガーベラGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 朽ちかけたベンチに座っていた 暮れかけたオレンジに染まっていた 北風でブランコが揺れていた 急に独りぼっちな気がした いつの間にか落ちた太陽 伸びた影は夜が食べた 閉じたガーベラ 戻れないなら 君のことはもう忘れたいの 閉じたガーベラ 触れないなら 温もりとかもう忘れたいの ひび割れたアスファルトを歩いていた プランターの花に見惚れた 暮れてったオレンジに似ていた 急に独りぼっちな気がした いつの間にか変わっていた 変われないのは思い出だけ 閉じたガーベラ 溢れるから 君のことはもう忘れたいの 閉じたガーベラ 壊せないから 真実とかもう忘れたいの いつもここにはガーベラが揺れてた 気にも留めずに通り過ぎてた 閉じたガーベラ 思い出すなら 涙なんてもう忘れたいの 閉じたガーベラ 思い出すから 笑顔なんてもう忘れそうだ 閉じたガーベラ 開いていた 幸せとかもう忘れたいの 閉じたガーベラ 開かないなら 君のことはもう忘れたいの |
カルキニクハGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 乾いた空気が口元でカラカラ音を立てる オバケ電球が今にも切れそうな命を繋ぐ 雨の降らない空を見る 寒さに凍える人が好き 始まりと終わりに泣いた 幾千の星が密かに歌う 光を以てしても 影が消えることはない 重なる想いを思い出し 重ねる想いは独りきり さよならの足音に合わせて ひどく明るい讃美歌を 開いたページが北風でペラペラしゃべり出した 懐かしい匂いが路地裏で息を潜めている 雨の降らない空を見る 冬の似合う人が好き さよならの続きを書いた 宛名のない手紙密かに仕舞う 未来を以てしても 過去が消えることはない 重なる想いを思い出し 重ねる想いは独りきり 後悔の足音に合わせて どうか明るい讃美歌を いつくしみ深き 君の為の祈り 取り去れない憂いの為に 夢を見る祈り |
かくれんぼGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | GOOD ON THE REEL | 手慣れない化粧 塗りたてのネイル 彼女は今日も独り 街にかくれんぼ 青空を汚すように 煙を吐き出し歩く 彼は肩身の狭い 喫煙所へとかくれんぼ 涙じゃ足りないなら いっそ叫び出してもいいから 見つけ出すから ねぇ 君まで この声はたどり着けるかな 独りぼっちなんて言わせないって 言わせてよ どうせ話したってわからない 自分だけがなんて塞いでる その耳に歌う歌があるって 気づいてよ ねぇ 明け方の街を背に これから始まる人と すれ違っては自分が 嫌いになってかくれんぼ 眩しすぎる朝なら いっそ背中合わせでいいから 見つけ出してよ ねぇ 君まで この歌はたどり着けるかな 独りぼっちなんて言わせないって 聴かせてよ どうせ何したって変わらない 明日なんて来なくてもわかる 僕にだってそんな時もあるって 気づいてよ ねぇ もういいかい? 「いやまだだよ。」 もういいかい? 「ほっといてよ。」 ねぇ いつまで隠れてるの? もういいでしょ? もういいよね 隠れん坊 みいつけた 見つけ出すから ねぇ 君まで この声がたどり着けずとも 独りぼっちなんて言わせないって 言わせてよ どうせ隠れたって無駄だよ とっくに気づいているんでしょ? 君の歌はちゃんとここにあるって 歌わせて ねぇ |
限りなく透明なGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 海には誰もいません 空はどんより曇っています 誰かが名前を呼んだ気がして 振り向きましたが誰もいません 小さな薄い貝殻が 指先で音を立てました あんまり薄いものだから もろく割れてしまったのです こんな所に一人だから ひどくちっぽけに思えて 生き物のようなさざ波が 音も何も食べてしまった 君は僕の爪を桜貝みたいだと言った 西にはかもめが飛んでいます 風を上手にとらえています 天使の梯子が降りてきて あんまり綺麗で泣きました とっても眩しい青だから 君にもきっと見せたくて 試しに両手ですくってみたら 色も何も無くなりました 君は僕の爪を桜貝みたいだと言った どうしても君に贈りたくて 夢中になって探していた 振り向きもせず歩いていたから 気づいた時にはもう ずいぶん離れてしまったよね 君は僕の爪を桜貝みたいだと言った やっと見つけた 限りなく透明な |
エターナルサンシャインGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 結局途中で眠ってしまった 映画のタイトル思い出せず 青冷めた小さな公園 入り組んだ枝を仰ぐ ブランコの鎖は冷たかった 空はもっと冷たかった 待ち合わせより少し早く 僕を呼ぶ懐かしい声 久しぶりに会った君は 変わらないように笑った エターナル・サンシャイン 何も無かったように エターナル・サンシャイン 愛し合ったように エターナル・サンシャイン 笑いかける君が とても悲しかった 悲しかった 「久しぶりだね。」って交わし合った 口元がどこかぎこちなかった 場違いにきれいなスイセン 不安げな風に揺れる あんなに二人は笑い合って あんなに二人はふざけ合って あんなに一緒に居たのに 続かない会話の中 エターナル・サンシャイン 何も無かったように エターナル・サンシャイン 愛し合ったように エターナル・サンシャイン 髪を切った君が とても悲しかった 悲しかった 結局途中で眠ってしまった 起きたら君が泣いていた なんで寝ちゃったの?なんて すぐにまた笑っていた 笑っていた エターナル・サンシャイン 何も無かったように エターナル・サンシャイン 愛し合ったように エターナル・サンシャイン 笑いかける君が とても悲しかった 悲しかった |
雨天決行GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | もう大丈夫安心して 僕がついてるからね 小さいけれどバカにするな どこまでも走る冒険家さ 持ち物確認 まずビンのふたでしょう? それと絶対に言うなよ 父さんの腕時計 網戸の向こうから 決行花火の合図 またいっぱい笑ってほしいから またいっぱい泣いてもいいから 立ち向かえないならほら 連れ出してあげる 言い訳なんかしないでね 逃げない勇気を持て さえない顔でうずくまって 何かが変わるかそんな訳ないでしょう? 悩んで 落ち込んで 傷ついて それでもその足は 走れるはずでしょう? じゃり道さか道 あら凸凹あぜ道 歩きにくい道ほど ワクワクするもんだ 突然の夕立 かまうもんか浴びて行こう またいっぱい笑われりゃいいから またいっぱい泣いたらいいから 見返したいならほら 連れ出してあげる 絶望なんかしないでね 見えない覚悟を持て 言いたいやつは言わせとけよ 暇なやつらに構ってる暇はない ジャングルジムのてっぺんが 初めての秘密基地だった バレバレじゃんかと笑った 見せつけようぜと笑った 僕たちは何度も笑った 夕立を無視して走った いい加減思い出した? 3年2組13番 いっぱい笑ってほしいから いっぱい泣いてもいいから 言い出せないならほら 連れ出してあげる 苦しいばっかりだったら 大人になるのはまだ もう少し後でいいんじゃないか? どんなに雨が降ろうが雨天決行 悩んで 落ち込んで 傷ついて それでもその足は 走れるはずでしょう? 無敵の冒険家さ |
いなくなる日GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 朝から雨が降っていた 街はいつもと変わらなかった でも君はいなくなる でも君はいなくなる テレビの気象予報士が 午後から雪に変わると言った でも君はいなくなる でも君はいなくなる 変わらないように電車に乗って 変わらないようにいつかの駅へ 変わらないように人が行き交う 君がいなくなるのに 発車のベルが鳴った またねは言えないから一つだけ 忘れていいから ただどうか元気でね 元気でね 雨が吹き込むホームで 変わらないように笑っていた でも君はいなくなる もう君はいなくなる 発車のベルが鳴った できるなら今すぐに手をとって 連れ去りたいけど ただそんなバカなこと しないから 発車のベルが鳴った 少し垂れた目尻に伝う雨 変わっていくのは いつだって不確かな僕らで 発車のベルが鳴った 雪に変わらないまま閉まるドア 忘れないでいて ただどうか元気でね 元気でね |
いちについてGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 引き出しの奥なんかじゃない カーテンの裏なんかじゃない そんなトコじゃない いつか教室に置き忘れた いつかオルガンに置き忘れた 詰め込みすぎたポケットの奥に ボクを見つけて ねぇ早く 右回りの針は止まらない ボクを見つけて ねぇ早く 僕がボクをまだ思い出せる内に よーいドンで走り出す もう止まるコトは出来ない 始まりでつまづいたってもう 引き返せはしないんだ 本棚の隙間なんかじゃない テーブルの下なんかじゃない そんなトコじゃない いつか校庭に置き忘れた いつかブランコに置き忘れた いつかの光で照らしてあげる ボクを見つけて ねぇ早く カウントダウンは止まらない ボクを見つけて ねぇ早く 僕がボクをまだ諦めない内に よーいドンで走り出す グラウンドに響く靴の音 始まりでつまづいたヒザは 気にも留めず走るんだ よーいドンで走り出す 夕方のチャイムは聴こえない ボクらの声は高らかに 踏み出せない僕を笑うんだ 懐かしい傷跡を指でなぞってみた 僕もまたボクに笑い返した |
雨時々僕たちまち君GOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 伊丸岡亮太 | 伊丸岡亮太 | | 君が作った愛 僕が作った愛 僕が創った愛 君が創った愛 雨と共に愛らしい風に乗って どうしてなの? 君の声が聞きたくなるのは どうしてなの? 君の声が聞きたいだけ。 愛してる。君の事を死ぬまでずっと。 愛とはね、君と僕の事を言うんだよ。 君が作った雨 僕が作った雨 僕が創った愛 君が創った愛 どうしてなの? 君の声が聞きたくなるのは どうしてなの? 君の声が聞きたいだけ。 愛してる。君の事を死ぬまでずっと。 愛とはね、君と僕の事を言うんだよ。 君が作った愛 僕が作った愛 君が造った愛 僕が造った愛 愛してる。君の事を死ぬまでずっと。 愛とはね、君と僕の事を言うんだよ。 愛してる。 愛とはね、 lalalala LOVE luv kixx you lalalala LOVE luv kixx you lalalala LOVE luv kixx you LaLaLaLa love luv kiss me |
あと一駅でGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | さよならだけが響く 続く言葉はもういない 数センチ先の髪の匂いで 忘れかけた想いが騒ぐ… 涙の海をクロールして 果ては見えてこないや 言葉じゃ足りないから言う ごめんね ごめんね ごめんね あと一駅で君がいなくなる あと一駅で肩が冷たくなる あと一駅で世界が終わる 涙の海をクロールして 果ては見えてこないや 頭が足りないから言う ごめんね ごめんね ごめんね あと一駅で君がいなくなる あと一駅で肩が冷たくなる あと一駅で世界が終わる 君が泣いてる 君が泣いてる 今にも消えてしまいそうなくらいに…君が泣いてる 揺らいだのは僕の心臓で 残ったのは君の残り香で 揺らいだのは僕の心臓で 残ったのは君の残り香で あと一駅で…あと一駅で…あと一駅で…あと一駅で… あと一駅で君がいなくなる あと一駅で肩が冷たくなる あと一駅で世界が終わる さよなら。 |
赤いリップGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 今夜もあなたの帰りを待つの あなたが好きなアイスを買って 換気扇の下には灰皿 あなたが吸った煙草が3本 何度もスリープ解除して 何度も画面を確かめて 前髪のくせが気になって 何度も直して待ってるの 好きって言いたい だって好きだから あなたが笑う顔が たまらなく好きだから 「おかえり。」って笑顔で言うの その準備なら出来てるの 落とさないまま待ってるの あなたが好きな赤いリップ 何でもないけど電話したい 何でもない訳ないけど いつまで経っても連絡が 来ないからただ不安なの 「ただいま。」って笑顔が好きで その為なら何でもしたい なんて言ったら困らせるから そんなことなら言わない あなたが好きな私でいたい たったそれだけのこと 重いって言わないで 軽いって見くびらないで 私は私 あなたはあなた だからきっと わかり合えないよね 「大好きだよ。」って笑顔で言うの その先ならわかってるの それでもやっぱり伝えたいの あなたが好きな赤いリップで あなたの為 私の為 これでよかったんだよね ありがとう さよなら あなたが好きな私でいたい たったそれだけのこと |
あいつGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | お金もないし 帰る場所すらないし 元はと言えば彼に裏切られて えっと… ちょっと待って嫌だ こんなに弱いはずないんだって 強がってみても 涙止められない 会いたい… 彼の為だと増やしたバイトだけが 残るなんてどれだけ私バカなんだろう 誰でもいいから愛せてしまえたなら あいつも上手に仕舞えるかな 「ちょっと待って、やっぱりダメなんだ。俺には君だけなんだ。」 なんて言ってXXXが済めば 置いていくんでしょう? いっそ… どうでもいいから割り切ってしまえたなら あいつは笑って会ってくれるかな ちょっと待って嫌だ そんなに都合のいい女なんて でもいいの結局 あいつは特別なの…ずっと |
会いたいEVEN | EVEN | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | 鶴田海王 | あなたが好きな長い髪を切って あなたが好きなコーヒーも飲まなくなって あなたが好きな土手を歩かなくなって あなたが好きなハルジオンが枯れて あなたがいない日々には 慣れてきたつもりなのに あなたがいた日々からは 抜け出せないままでいる 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて言わないで あなたが好きな古い本を売って あなたが好きな雑誌も買わなくなって あなたが好きな喫茶店があった 曲がり角には可愛いアジサイが咲いて 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから いつかのように抱きしめて 距離の分だけ恋しさは 募るものだって聞いた 離れたら急に愛しさは 騒ぎ出すよって聞いた でも離れたくないし離したくないし 離さないでいてほしい だから私… 私… 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて言わないで 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わない 会いたいなんて言わないから 会えないなんて 会えないなんて さよならなんて 言わないで |
アイスランドGOOD ON THE REEL | GOOD ON THE REEL | 千野隆尋 | 伊丸岡亮太 | | 今日の天気は蛍光灯 ポストの中の地球 知らない間に流れてく まるで坂道のようだ 電気は血液 コンセントは心臓 リズムがドクドク流れ込む 流れ込む 傷口に流れ込む 嬉しいも悲しいも 閉ざしきった体だから 閉ざしきった心だから 傷口に流れ込む 言葉なら置き去りに 声に羽をつけて アイスランドの生命は どこまでも響く 傷口に流れ込む 寂しいも恋しいも 閉ざしきった体だから 閉ざしきった心だから 傷口に流れ込む 意地 プライド 妬み 怒り なんてコトはない 傷口しか開いてないんだ 傷口に流れ込む 言葉でも言葉じゃなくても 閉ざしきった体だから 閉ざしきった心だから 傷口に流れ込む ドクドク ドクドク ドクドク… 今日の天気は蛍光灯 ポストの中の地球 知らない間に流れてく まるで坂道のような日々 |