ランクヘッド編曲の歌詞一覧リスト  25曲中 1-25曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
桜日和LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド春の陽はあったかくて 眠くなるような懐かしい匂いがした 今日僕らは旅に出る 期待と不安と少し寂しさと  大人になるって事は諦めるって事じゃない 格好悪くてもそうやって僕らは  夢を見て歌を歌い笑いながら 息つく暇もない日々が過ぎて いつか穏やかに思い出すだろう 花咲き陽の当たるこの道を  どれだけ離れても たとえ君が月まで行こうとも 僕らはこの小さな場所から始まった 誇りに思うよ  気を抜けば崩れてしまいそうな小さなプライドを ちっぽけなこの手に握り締めて僕らは  夢を見て歌を歌い笑いながら 失くしたり手にしたり歩いていく 何故か今涙が止まらないのは 悲しい訳じゃない 春のせいさ  夢を見て歌を歌い笑いながら 息つく暇もない日々が過ぎて いつか穏やかに抱き締めるだろう 僕らが生きていたその日々を
前進/僕/戦場へ Age26LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッドゆらりゆらり流れるような ぬるい空気を吸いこんで 吐き出して また吸いこんで  ぬけ落ちそうな青い空は 今の僕にはもう眩しすぎて 目をあけているのさえ嫌になった  だけど僕はまだ こうして息をしているよ もう一度目をあけて またこの足で立ち上がる  もうだめだ打ちのめされた そこが僕の始まりだった 誰もいないこの場所で 独りきりで誓いをたてた 胸の奥にゆるぎない ひとかけらの勇気手にしたら 前だけを見て歩いてゆける 僕が生きるべき戦場へ  「おまえはおれを信じるか?」と自分自身にそう問いかけて そして僕は自分自身に答えを出した  僕はこの足で歩いていかなければいけないんだよ どんな遠い道も 僕はこの足で歩いてゆく  笑いながら手をふって 見送ってくれた君の顔を 心のすみにしまいこんで 独りきり僕は歩き出す 胸の奥にゆるぎない ひとかけらの勇気手にしたら 前だけを見て歩いてゆける 僕が生きるべき戦場へ  僕はこの足で歩いていかなければいけないんだよ どんな遠い道も 僕はこの足で歩いてゆく  もうだめだ打ちのめされた そこが僕の始まりだった 誰もいないこの場所で 独りきりで誓いをたてた 胸の奥にゆるぎない ひとかけらの勇気手にしたら 前だけを見て歩いてゆける 僕が生きるべき戦場へ
loopLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド何かひとつだけ覚えたままで あとは何もかも忘れるとしたら 僕は一体何を残すだろう そう思い見渡した四角い室は 何もが色褪せていた 朽ち果てていた 苔生していた  何かひとつだけ残せるとして 綺麗さっぱり僕が消えるとしたら 僕は一体何を残すだろう 誰のために何を残せるのだろう  アルクホリングの酔いと煙の痺れ 闇に溶けていく心  何万回の夜だけ 何万回朝が来る 何万回の夜は解けて 何万回の夜だけ 何万回朝を待つ 何万回の夜は何処へ  目を閉じれば聞こえる 時速七万マイルのスピードのリズム  何万回の夜だけ 何万回朝が来る 何万回の夜は解けて 何万回の夜だけ 何万回朝を待つ 何万回の夜は何処へ  何万回の夜だけ何万回朝が来る 何万回の夜だけ何万回朝が来る
僕らの背中と太陽とLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド誰もいない 夜の新居浜市民文化センターの屋上に忍び込んで 呑み方なんて知りもしないくせに 酒を呑みまくった あれいつだっけなぁ?  夢を見てた 見ているだけで生きていられた  明けてく空に僕ら自分の未来を重ねた 背中の影法師とオレンジの光と 揺らいでる太陽と  明日はちょっと久々に皆と お酒を呑むけど程々にしよう くだらない事や真面目な話や すけべな話もしよう あの日みたいに  まだ夢を見てる 見ているだけで生きていけないのかな  あの日の空の向こう側に僕らは立っているけど 背中の影法師とオレンジの光と 揺らいでる太陽は 今でも変わりなくそこにあった  蹴られて 殴られて 泥を食べて腹を下して 諦めて 嘘をついて それでも何かを取り戻そうとして 自分らしくもない何かを必死で探して 滑って転んでそれでもまだ立ち上がれるなら  もう一度夢を見よう 心の底から震えるような あの日の朝の太陽みたいな夢を  明けてく空に僕ら自分の未来を重ねた 背中の影法師とオレンジの光と 揺らいでる太陽と
ブラック・ミスティ・アイランドLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド賑やかな街の色を 詩ト音にして皆踊る  ねえ、誰か。 僕が見えているかい? 透けて見えるかい?  何れだけ失えば零になるのか 何れだけ満ち足りたら百になれるのか  賑やかな街の隅を 死ト根にして皆眠る  眠れない夜は明日が遠い 悪い夢が醒めない  何れだけ失えど零になれない 何れだけ満ち足りても百になれやしない 君ならば何て言うかなこんな気持ちを 君ならば何も言わないかも知れないな  何れだけ失えど零になれない 何れだけ満ち足りても百になれやしない 気付け慕ト流はもう空になって 明日が其処の角までもう来ているみたい
光の街LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド忘れようとしたって 忘れられる訳もなくて せめて抱きしめようとして その度に胸が痛むような何かを抱えたまま  それでも明日笑えるように 今日の日を生きている きっと誰もが  東の街が輝いた 空を包み込んでいく光 君が居る街まで届いて 夜を包み込んでいく光  何かが欠けていった 失いすぎてしまった もう治りはしないような穴だらけの心でも  君は君のままで 君が幸せになるために 今日の日を生きてよ  東の街が輝いた 空を包み込んでいく光 君が居る街まで届いて 夜を溶かし 満ちていく光  何故か僕はぼろぼろ泣きたくなった  東の街が輝いた 空を包み込んでいく光 心の闇まで届いた 僕を包み込んでいく光 君が居る街まで届いて 夜を溶かし 満ちていく光
LUNKHEADLUNKHEAD石川龍小高芳太朗ランクヘッド長い夜、黒い夢、無彩色の空、折れかけの翼 それは白い鳥、うつむき泣いていた君を見た世界  辿り着こうとするけれど踏み出せず この手を伸ばす勇気も持たない僕は  せめて君に寄り添う様にささやかな春の風になろう モノクロームの世界が 柔らかな光を帯びる  瞳の奥に散った青い過去 翼を失くしてしまった飛べない僕は  せめて君を包む様に穏やかな春の風になろう モノクロームの世界は やがて鮮やかに色付く  ほら、もうすぐその涙は七色の虹にかわるから  君を包む様に穏やかな春の風になろう モノクロームの世界が 今、鮮やかに色付く
そして朝が来たLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッドなんにもなかったよ 手を伸ばす事さえ怯えていたから 心の隅の光にだって目を伏せて生きてきたよ  解かっていたんだ本当は ただ僕は恐かった 失うことが  ただ誰かの声に揺らいで背を向けてしまうなら 傷付かないように 空っぽの両手でそっと耳を塞いでいたかった  生きてるっていう事 いつか死ぬって事 ピンと来なかった 当たり前さ 皮一枚で笑ってただけなんだから  解かっていたって恐いんだ 夢見たら見ただけ 失うことが  けど誰かの声に揺らいで背を向けてしまう日も 譲れない心の最後の砦だけは 変わらずそこにあった  そして闘うって事の本当の意味を知る朝が来た  また誰かの声にいつか背を向けてしまう時 譲れない心の最後の砦の前で 誓った事思い出せ
恋をしているLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッドこんなにも恐くて 苦しくて それでも切ないくらい満ち足りて 在り来たりの言葉でも たまに泣きたくなるくらい 嬉しい 哀しい 愛しい  あなたを知りたい もっと近くにいきたい 心と心で繋がっていたい  笑われたってやめないよ 例え綺麗なことばかりではないとしても たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと やめたりしないよ  きっと「運命」なんて簡単に 小さな僕らなんか押し流してしまうから  手を繋いでいよう 僕らの心がもう二度と 迷子になったりしないように  僕らはどんな時だって 例え世界が終わる日の朝焼けの中でも たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと 失くしはしないよ  あなたに触りたい あなたを感じていたい 余所行きな言葉なんか要らないよ  たったひとつ抱きしめた 僕らがどんなに弱くて無力で嘘つく生き物でも たったひとつの心であなたを想えるんだっていうこと 恋をしていること
クローバーLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド陽の当たるはずもない街の片隅の 複雑に切り取った空しか見えない場所で 花は揺れていた 独りで揺れていた 風の歌に耳を澄ましていた  ララパッテルポルク パッテルポルク ララパッテルポルコ パッテルク  踊っているようにも見えた 日陰に咲いた花  あの花はどれくらい陽光の暖かさが 幸せなのかも知らずに生きてきたんだ それでも揺れている 正しい美しさで 風の歌で夢を見たまま  ララパッテルポルク パッテルポルク ララパッテルポルコ パッテルク  眠っているようにも見えた 日陰に咲いた花  ララパッテルポルク パッテルポルク ララパッテルポルコ パッテルク  笑っているようにも見えた 日陰に咲いた花
a.m.LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド会えない夜に あなたを想ったら胸が詰まっていくよ こんな距離も 地球儀で見たら笑える距離なのに  それからどうなった こんがらがってきたよ 解からんことばかり  ひたすら深く、もう深く世界は眠りについて 何処か遠く、叫ぶようにサイレンが鳴り 響き渡ったAM2:00  西日のカフェ・オレは とっくに飲み干してしまったから あとは煮詰まりすぎたコーヒーみたいな夜だけが残った  それからどうなった こんがらがってきたよ くだらんことばかり  テレビは何処か知らない国の景色が流れ まるで何かまじないみたいな時計の針が指したAM3:00  僕らは何処へ、ああ何処へ辿り着けるのだろうか こんなに深く、もう深く世界は眠りについて 僕は弱く、儚く、 取り残されたように息をしてたAM4:00
ふたりLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド今日、あなたは世界で誰よりも 綺麗で 綺麗で 眩しく見えました  これからもきっとふたりには いろんなことがおきて 怒ったり泣いたりくじけそうになったり 迷ったりもするでしょう  だけど これからもうずっと ふたりはもうずっと 明日が今日より幸せであること それだけは信じて生きていけるって こんな夜だから思うのです  今日、この目に世界は何よりも 綺麗で 綺麗で いとおしく見えました  僕らはもうちっぽけで なきむしないきものだ そのおかげできっと ふたりは出逢えて 寄り添いあえるのでしょう  これからもうずっと ふたりがもうずっと 明日が今日より幸せになること それだけを信じて生きていけるって こんな夜だから思うのです  いつかふたりは仲良く歳をとって 笑った数だけ皺が増えて 今日は昨日よりいい顔してるねって 毎日ふたりが笑えてますように  今日、あなたは世界は誰よりも 綺麗で 綺麗で いとおしく見えました
鼻歌とサイドアウェイLUNKHEADLUNKHEAD石川龍小高芳太朗ランクヘッド頼りない景色と そこに咲いた青い花 揺るぎない証と そこへ向かう青い旅  霞んでいたのは冷たい季節  ラララ、鼻歌を歌いながら歩いている あとどれだけ歌っていられるかわからない  朽ちかけた太陽 縦に伸びた黒い影 嘲笑う坂道 少し痩せた黒い猫  ガラスに映った冴えない男  君が思うほど僕は弱くないけど 君が願うほど僕は強くはないから  君が願うほど僕は強くはないけど 君が思うほど僕は弱くはないから あともう少し歌っていられそうな気がするよ あともう少し笑っていられそうな気がするよ
すべてLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド手のひらに少しだけまだ 君の温度が残っていたから 消えないように祈りながら ポケットにしまいこんだことを  今でも思い返すよ 心が折れそうな時は  僕らが生きたすべての日々の 僕らが生きたすべての意味は 決して消えはしないんだ そのすべてがあるから 暗闇で立ち竦んだとしても 泥にまみれて汚れようとも ねぇ、きっと僕は 闘えるような気がするんだよ  季節が移り変わる時の匂いがいつも切ないのは 閉じ込めたはずの想い出がふっと浮かんで消えるから  僕らがもし もう二度と出逢う時が来なくても これから先もずっといつも  僕らが生きたすべての日々の 僕らが生きたすべての意味は 決して消えはしないんだ だからもうこれから 絶望が目を塞ぐ夜が来ても 悲しみで溺れそうな朝が来ても ねぇ、きっと僕は 耐えられるような気がするんだ  僕らが生きたすべての日々が 真っ赤に染まって体中を流れてるから いつだってそばに感じるんだよ  すべてがいつだってそこに
星の欠片LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド音のない朝の雨が あまりに正しくて それでいて優しくて 冷たくて温かいなあ  青い星の欠片のあなたと僕 元々僕らはひとつな筈なのに 青い星の欠片のあなたと僕 どうして僕にはあなたの光を 見る事が出来ないんだろう  悲しみは癒される日が いつかくるのかな 慣れていくだけかな 乗り越えていけるのかな  青い星の欠片のあなたと僕 本当は僕らはひとつな筈なのに 青い星の欠片のあなたと僕 どうして僕にはあなたの祈りを 聞く事が出来ないんだろう  音もなく降る雨はまだ止みそうもなく 僕はただ傘も差さずに信号を待つ  神様、いるのならどうか教えてよ 僕らの命の重さやその価値を  青い星の欠片のあなたと僕 本当は僕らはひとつな筈なのに 青い星の欠片のあなたと僕 どうしても僕らは互いの痛みを 知る事が出来ないのかな
No.6LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド舞い落ちた花弁みたいだった  ぬるぬるべたつく肌がどうしてか気持ち良かった 息が苦しくなってきた それもどうでも良くなった 臭いや色が消えてしまった  思うように思うように笑えてるか 燃えるように燃えるように生きれてるか 笑えてるか  舞い落ちた雪の溶ける様だった  さっきまで気にしまくっていた言葉はもう要らなかった 心に射していた影、それもどうでも良くなった 世界の壁が消えてしまった  思うように思うように泣けているか 燃えるように燃えるように生きれてるか 泣けているか  明日は死んどるかも知れん なんて毎日思えて生きてる奴は少ない からこそそう思えた瞬間が今  思うように思うように笑えてるか 燃えるように燃えるように生きれてるか 笑えてるか?
カナリア ボックスLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッドなんのために笑うんだろう なんのために歌うんだろう この目も手も声も耳も なんのためにあるんだろう 独りで生きていけるなら 考えなくて済んだ事 悲しい事もなかったが 喜びもなかった  あなたに会えてよかった 泣いて笑えてよかった あなたに会えた僕らの 泣いて笑ったその息が 重なり合って声になり 絡まりあって歌になる あなたに会えた僕らは歌が歌えるよ  僕らは独りで強くなる 必要なんかないんだよ この目と手と声と耳で あなたに繋がっている  あなたに会えてよかった 泣いて笑えてよかった あなたに会えた僕らの 泣いて笑ったその息が 重なり合って声になり 絡まりあって歌になる あなたに会えた僕らはうまく笑えるよ ちゃんと泣けるよ  あなたに会えた 僕らは泣いて笑って生きていく この目と手と声と耳と 命全部で歌いながら あなたに会えてよかった あなたに会えてよかった あなたに会えた世界に歌声が響くよ
インディゴLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド世界中の青を集めて重ねたみたいな宵の空 溶け出した夜の匂いに思わず僕はくしゃみをした  270の煙が苦味ばしって 舌の奥のほうで痺れている 鉄塔の電線が切りとった空の東側 泳ぐように飛ぶ鳥の影  あんな風に空を飛びたいなあ 人が羨むような生活がしたい  途切れたいつかの夢や あきらめ続けた色々や それを繕う言い訳を重ねたみたいな夜の闇  汚れのない心を 汚れのない体を いつのまに僕はこんなになった どんな傷も明日消えていたらいいなあ  世界中の青を集めて重ねたみたいな明けの空 名残惜しそうに漂う幻みたいな白い月 お伽の国のような街 夢から覚めるにはまだ早い 溶け残る夜の匂いに思わず僕はくしゃみをした
夜行バスLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッドもし僕が死ぬときは涙など見せないで なんて事を思いつつも 本当はやっぱり少しだけ泣いてて欲しい 誰かの心に居たい  夜の闇をバスが走る まるで時間を泳ぎながら どっかに僕を連れて行くような 何でだろう 僕はいつも 少しだけ淋しくなる 眠れなくて息を潜める  ふと外を見れば  ガラス曇った窓の外は ビー玉ばら撒いたようだった 時計を見て僕は眠った 少なくとも眠ろうとした  夜の闇をバスは走る 僕やあなたや彼や彼女の いろんな思いを乗せながら 昨日と明日の間に滑り込んだ あいまいな僕達の思いを乗せながら  ガラス曇った窓の外は ビー玉ばら撒いたようだった 時計を見て僕は眠った 少なくとも眠ろうとした  僕は何かを確実に失いながら それでも何かに向かいながら生きていくんだ  ガラス曇った窓の外は ビー玉ばら撒いたようだった 時計を見て僕は眠った 少なくとも眠ろうとした
白濁LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド君は言っていた 真っ白なままで生きていきたいんだと 君は知らなかった 白ほど染められやすい色はない事を  綺麗になど生きていけない事に気づいた夜の 僕は君の目にどんな風に映るだろうか  君は泣いていた 日に日に汚れていくその手を見て 今じゃもうこんな 元には戻らないくらいに汚れてしまった  君の声を 見ていた夢を 掲げた理想を 描いた色を 僕は覚えているよ 忘れないよ あの日の君は今もここにいるよ  綺麗になど生きていけないのなら僕はこの手を どんな言い訳をして汚したら救われるのか 君が夢見た色を今更僕が描こうとして それは君の目にどんな風に映るだろうか
冬の朝LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド冷たい風にさらされすぎて やわらかい心はもう傷だらけ 透明な血が流れすぎて涙は枯れ果てた  負け犬でもいいから逃げ出したい なあ、 強くはなれないよ 疲れてしまったよ  もう痛みすら感じないほど やわらかい心は硬くなってる いっそこのまま砕け散ったら楽になれるのか  負け犬でもいいから逃げ出したい なあ、 強くはなれないよ 疲れてしまったよ  生まれ変わるなら なにがいいかな  聞こえてくるのは電車の音と何処からとなく灯油の匂い 小春日和の朝の光に、 吐き出した息は白くなって そしてすぐ消えた なあ、 強くはなれないよ 強くなりたいよ
三月LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド泣いてるのですか?動けないのですか? それでもどうにかして 進もうとしているのですか?  生きている意味などないなんて泣かないで 大丈夫だから  不安で怖くて 足がすくんで それでも前を向くことが 本当の強さだと僕は心から思うから  誰かが迷わずに歩いた百キロよりも 君が迷いながら歩き出すその一歩は どんなにか意味があるに違いない 大丈夫だから  傷つきながら迷いながら それでも前を向くことは 本当の強さだと僕は心から思うんだ  傷つきながら迷いながら それでも前を向きながら 目を腫らしながら 涙を拭きながら 前だけをじっと見つめながら  つまずきながら もがきながら 時には後ろを振り向いたり 休んでみたり 頼ってみたり 誰かに寄りかかってみたり  それからまた前を向きなおしていけばいい
金木犀LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド衣替えには早すぎた学生服を自転車の籠へ投げ入れた 別子の山から見下ろした燧灘は穏やかだった 穏やかだったよ 今ふっと思い出した あのころこの手の中には なんにも無かった なんにも無かった 失うものはなんにも無かった あったのは期待と不安だけ  昼下がりの陽炎には金木犀が揺れていた 僕の手には全てが掴めるようなつもりでいた 守るものは なんにも無かった なんにも無かった 失うものはなんにも無かった 海の向こうに石を投げては遠い世界を夢見ていたな 踏みしめていた土の事など気にもしなかった あったのは期待と不安だけ
その間5メートルLUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド夕立やんで土の匂い 水溜りをひとつ飛び越える 子供らの声は遠くても 雨上がりの空気にはよく響く  あぁ 風も少し涼しくなってきた  あんくらいの頃僕は息を切らして 雲も追い越そうとしていた 自分の非力さも広い世界も知らなかったから  そういえば今日は一言も声を出してないことに気づいて 急に不安になって僕はなんとなしに声を出してみる  あー  ちゃんと声は出た ほっとした ばかみたいだ  切れる息の音や 心臓の音や 吹きぬく風や べたつく肌や ふたりでそっと 胸に誓った未来のことや 傷つけたことや 傷ついたことや 耳を塞いだあの日のことや 忘れたはずの色んなことを急に僕は 僕は思い出した
白い声LUNKHEADLUNKHEAD小高芳太朗小高芳太朗ランクヘッド独りぼっちで生きていけると 生きていけなきゃいけないんだと そういうふうに思い込もうとした 強くなろうと心に決めた  誰かを本気で想うことや 心の底から笑うことや そういうことと引き換えにしても 強くなろうと心に決めた  本当は誰かに伝えたくて 叫びたくて わかってほしくて そういう気持ちを隠すことが 強さだとずっと思っていたんだ  誰の心にも触れないで 透明なように生きることが 恐くない日なんてなかったよ 迷わない日なんてなかったよ  世界で一人自分だけが あまりにも無力に思えた日 街はキラキラまぶしすぎて 何もかもがキレイに見えた  そうやって独りで生きてきたんだって 君は笑いながらちょっと泣いた 僕はなんだかほっとしてしまった 僕だけじゃなかったってほっとしたんだ  世界で一人自分だけが 無力だと思ったあの日 この目にうつってた他の誰かも 同じ事を思っていたかな  君は寒くて震えながら それでもとてもいい顔をしている 明け方6時に君と僕は 扉をひとつぬけたみたいだ
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