田中さん、愛善通りを行く空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 遠くの街が光に包まれた夜 知らない人が気になって雨宿りするんだ 夏の雨は二人を射してまだ見えない色を出すのさ にわかに訪れた次の季節のように 田中さんはいつも笑うんだ 晴れた朝も雨の夜も 田中さんはとても優しくて 見てるこっちが辛いんです 知らない人が遠くの空を眺めてる 止みそうにない雨の中をぼんやりと探した 夏の雨は形が悪くてつかめなくて悲しい音で 二人はいつの日か約束を守らない 田中さんはたまに怒るんだ 苦い味のままにするなって 田中さんはそして話すんだ それはそれはいいことを 田中さんは 何があってもしっかり見つめてる 田中さんは 小さいけどたくましい 頼もしいタマです |
退屈空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 今日まるでオレンジの味がするようだ 何も変わらない商店の側で流れる川を見ている 気が付けば嫌な言葉だけ増えていくばかり 水に揺れる今日までの日々 僕は誰に伝えようか 手前の店で手紙を書いた これからあっちへ飛び越せたらいいな |
ここだよ空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | とても頭が痛い朝だ 君もやっぱり同じだったね それは悲しいことなんだ 君がどんなに笑っても ここにいれば少しは楽だ やっと見つけた見えない出口 それは寂しいことなんだ 僕は毎日夢を見る 新しい朝 少し前の鳥達は どこにいったんだろう 君の前で笑う 嘘が本当になる 僕がいるのはここだよ 外はいつでもにせものだった 広い声に誰もが頷く 僕は誰にも話せなかった 僕は誰にも話せなかった |
かくれてばっかり空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 部屋の明かりをつけてみても 僕は一人風景画 かくれていたのは僕だってことに気付いた いろんな人に会って君を探している夜 何でもいから話をしよう いつもくだらない話のままで 左角の風に君は消えたんだ 隣りあったビルの隙間 猫が一人歩いてる 追いかけてみると見たこともない世界だ かくれていたなら早く出てきて帰ろう 何でもいいから話がしたいんだ いつもくだらない話のままで 左角の風に君は消えたんだ 何でもいいから話がしたいんだ いつも笑ってた君は生きてる 左角の風に吹かれ待っている |
気持ち空気公団 | 空気公団 | 山崎ゆかり | 山崎ゆかり | | 早く寝て起きて何かを覚えて 早く話せるようになったらいいのにな 君が少しずつ大きくなる度 楽しい気分にも似たさみしさが たまに二人をちょっとだけ包み込む 寝ている君の側で くるくる毎日が過ぎるけれど それでもいつも側に 楽しそうな君のママがいる |