失恋の歌姫、神戸を皮切りに全国ツアーをスタート!

 昨年11月のアルバム「ゴーストライター」のリリースを受け、2月28日神戸国際会館こくさいホールを皮切りに「JUN SHIBATA CONCERT TOUR2010 月夜PARTY vol.2〜だってピーナッツだもん〜」がスタートした。

 透明感のある歌声でファンを魅了する“柴田淳”。そんな彼女を、青柳誠(piano)・松原秀樹(bass)・渡嘉敷祐一(drums)・新井健(guitar)・門脇大輔(violin & keyboard)といった音楽界の重鎮や才能溢れる若手ミュージシャンがガッチリとサポート。

 前回のツアーに引き続き、月夜の野外PARTYをイメージしたステージセットはまるで童話の世界に迷い込んだようで、開演前から不思議な感覚にとらわれる。しっとりとした楽曲のイメージが先行しがちな彼女だが、ライブではそんなイメージを払拭するようにJazzコーナーありRockコーナーあり、と息をつかせぬスリリングなステージを展開。豪華ミュージシャンによるセッション・バトルも聴き所のひとつ。もちろん、柴田淳お得意のセツナ系バラードも新旧の曲を交えて披露した。

 客席のあちらこちらから感動のあまりすすり泣く声が聞こえてくるほど、天まで届いていきそうな彼女の伸びやかな歌声に会場全体が魔法をかけられたように優しく包み込まれた。終演後、会場を後にする観客ひとりひとりの暖かい笑顔が印象的であった。

 このツアーは以降、東京(2ヵ所)・仙台・大阪・名古屋で行われた後、4月10日の福岡市民会館でファイナルを迎える。