あなたにとっての<しあわせ>は何ですか…?

 2012年にメジャーデビューを果たした、シンガーソングライター“chay”が2016年5月25日に8thシングル「それでしあわせ」をリリース!表題曲は、松下奈緒が主演を務めるフジテレビ系木曜ドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』の主題歌。<しあわせ>という壮大なテーマに真っ直ぐ向き合ったchayが、歌へ込めたメッセージは“幸せは大小じゃないんだ”ということ。そして“ありのままの私でいられることがどれだけ大切か”ということ…

 デビュー後もしばらくは音楽活動が思うようにいかなかったと語るchay。そんな彼女の大きな転機となったのはまず、フジテレビ系『テラスハウス』への出演(2013年10月〜2014年3月)。男女6人の共同生活の模様を記録したノンフィクション番組です。そして、2015年のフジテレビ系月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』主題歌「あなたに恋をしてみました」の大ヒット!逃げ出したくなるような様々な試練を乗り越えてきた25歳のchayが今語る、<あの日の私>とは…。そして、現在の私、これからの私とは…?
それでしあわせ 作詞:chay・jam 作曲:多保孝一
愛し合えることは素敵 もちろんひとりでも素敵
私が私でいる それが大切なの
しあわせのありかはきっと 自分の心の真ん中
だから私のままで 今を 歩きたいの

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INTERVIEW
「まさか自分が月9主題歌!?」って大パニックでした

『テラスハウス』で“まいまい”としてのchayさんも毎回欠かさず観ておりました。あの場所を卒業されたのは2014年3月ですが、テラスハウスでの暮らしを今振り返ってみるといかがですか?

chay:もう2年も経ったのかぁ…という感覚ですね。苦しいこと、楽しいこと、本当にたくさんの経験をさせていただいて、あの番組に出ていなかったら今の自分もないですし、テラスハウスがきっかけで人生観だったり、色んなものが変わりました。私をすごく成長させてくれた時間だったと思います。

ステージだけでなく、プライベートな時間もすべてが晒されている状態というのは、かなり疲れそうですねぇ…。

chay:最初はすごく気を張っていて、ずっとONの状態でいなきゃ!と思っていましたし、毎日やめたいと思っていました(笑)。素の自分に自信がないので、その生活が放送されていると思えば思うほど、変に格好つけて良い自分を演じてしまっていたんです。でもそんな着飾った状態で言葉を発しても、視聴者の方にも一緒に暮らしているメンバーにも真意が全然伝わらなくて…。むしろ格好悪いということに気づかされました。そういう経験があったからこそ、ありのままの自分を恐れずに出していこうと思えるようになっていきましたね。もう最後のほうは、完全にOFFな状態の私として暮らすことができました。

出演当初、ご自身の思いが上手く伝わらなかったり、苦しい時期もあったと思いますが、それでもすぐに逃げ出さなかったのは何故でしょうか。

photo_01です。

chay:とにかくたくさんの人に自分の音楽を届けたいという気持ちはものすごく強かったです。もともと歌手として思うようにいかなかった時期があって、2012年に出したデビューシングルから1年間リリースがなかったりもしたんです。ずっと「この先どうしたらいいんだろう…」って考えていた中で、たまたま観ていたのがテラスハウスで、応募をしました。だから、人間関係がこじれてしまったり、挫けそうになったりしたことも何度もあったんですけど、「きっとこれはたくさんの方に音楽を聴いてもらうための試練なんだ!」と思って諦めませんでした。

なるほど…。その試練を乗り越えた経験はきっと今、音楽面でもすごく活かされていますね。

chay:以前はそれこそ“歌詞”も、自分自身を良く見せようとしていたのと同じように、キレイな言葉で詩的に書くというところに重きを置きすぎていたんですよね。だから本当に伝えたいことをうまく表現できていなくて。あの番組に出演したことで、歌詞にも自分の弱いダメな部分や恥ずかしくて隠しておきたいような経験をどんどん書いていけるようになりました。人としてもアーティストとしても、テラスハウスでの日々はすごくプラスになったと思います。

chayさんが音楽をはじめようと思ったのは何がきっかけだったのですか?

chay:両親が音楽大好きで、小さい頃からいろんな曲を聴かされて育ったので、自然と私も「音楽が大好き!」「歌うことが大好き!」と思うようになっていったんです。両親はとくに80年代の洋楽が好きで、MVもたくさんみせられたんですけど、その映像はどれもカラフルで明るくてキラキラしていて自由で、どんどん憧れが増していきました。なかでも私はシンディ・ローパーの『Girls Just Want To Have Fun』という曲のMVをみたときに、「なんて楽しそうに歌うんだろう!」って思ったんです。そのMVがさらに背中を押してくれて、自分もこういうふうに人を楽しませたい、自分も楽しく歌って生きていきたいと、歌手を本格的に目指し始めました。

ご両親も音楽がお好きだったのですね。歌手を目指すことに反対はされませんでしたか?

chay:すごく反対されました。幼稚園の頃から「歌手になりたい」と言い続けていたんですけど、高校を卒業してからという約束だったんです。だから私はその日を心待ちにしながら、中学高校では自分で曲を作ったりして、大学入学と同時に本格的に音楽活動をはじめました。でも両親は、まさか小さいときの夢がそこまで続いているとは思っていなかったみたいで…(笑)。ただ、大学の4年間は毎日6〜7時間くらいガムシャラに歌やギターを練習していて、そういう私の姿を両親はそばで見ていたので「この子がこんなに何かひとつのことに頑張るなんて…」と気持ちが変わってくれたみたいです。今では両親が一番のファンでいてくれていますね。最初は路上ライブや小さなライブハウスでお客さんが母しかいないときもありました(笑)。そういう時期からずっと見てくれているので、すごく心強い存在です。

chayさんのメジャーデビューは、2012年なので同じ年の大学生の多くが就活の時期でしたよね。当時の心境は覚えていますか?

chay:デビューが決まるまでは本当に不安でしたねぇ。周りがみんな黒いスーツで就活をしている中、ひとり茶髪でギターを背負って大学に通っていることに対しても劣等感がありましたし…。当時は自分の中で“就活が終わるまで”という期限も敢えて決めていました。それまでに何も実らなかったら、諦めたくないけど…諦めなきゃなって。でもデビューはまさにそのタイムリミットのギリギリに決まったので、期限を決めていたからこそ頑張れたところもあると思います。私は今も“期限を決めること”って大事だと思っているんです。なんとなく夢を追い続けるんじゃなくて、限られた時間の中でどれだけ全力で頑張れるかって。昔から何事も焦ると底力が出るタイプだったので(笑)。

先ほど「歌手として思うように行かなかった時期もあった」とおっしゃっていましたが、そんなchayさんの大きな転機となったのがテラスハウス。そして、昨年の月9ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』の主題歌「あなたに恋をしてみました」の大ヒットですね!

chay:はい、皆さんのおかげでたくさんの夢が叶いました。もう昨年は、めまぐるしすぎて自分でもわけがわからないような状態で(笑)。最初「月9ドラマの主題歌を担当することが決まったよ」と聞いた時には、「まさか自分が月9!?」って大パニックでした。私がすごく喜ぶことを想像してその話を伝えてくれたと思うんですけど、テンションが「わーい!」ではなく「え…どうしよう…」って(笑)。プレッシャーってこういうことを言うんだなぁと思いました。記念すべき第1話は、事前に頂いた完成DVDではなく、リアルタイムでテレビの放送を観たんです。曲がどういう流れ方をするのかも全くわからなかったのでドキドキワクワクハラハラだったんですけど、ちゃんとエンディングとして流れたとき、一緒に観ていた母と二人で泣きました…(笑)。

歌詞も曲調もまさに『デート〜恋とはどんなものかしら〜』というドラマにピッタリでした。

chay:それが涙の大きな理由なんです。「よかったぁ…合ってたよ〜」って思って。台本はもちろん読んでいたしお話の内容もわかってはいたんですけど、ドラマにピッタリじゃないとダメだというのが一番の不安だったので。ドラマの第1話を観ていくうちに、すでにちょっとホッとしている部分はあったんですけど、最後に流れた瞬間、自分で言うのもなんなんですけど本当に「ピッタリ!」って思えて嬉しかったですねぇ。だからそういう意味でも「あなたに恋をしてみました」は私にとってすごく思い入れの強い1曲になりました。



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