生まれ変ったみたいに

まぶたの近くで声がはじけた
記憶は何処へゆくのかおしえた
誰の声だったのだろう…
丘の上で途切れた夢

風が今吹いて芝生の上を
雲が流れる
いつも花を買う店のあたりに
雨が降る

あなたを愛してた頃
世界はもっとせまく
うしなうものだけかぞえおびえてた

みどりの匂いが胸にせつない
からん…と鳴っていたのは思い出
あしただけをキタイして
ずっと「今」をムダにしてた

駆けあがるたびに街がどんどん
拡がってゆく
遠まわりしてた道もここから
見えるはず

生まれ変ったみたいに
ずべてを見つめると
何もかもがまぶしくて涙が出た
あなたと生きてくことを
許せなかったから
つくづくあれは恋だと感じてる

生まれ変ったみたいに
そっと耳澄ますと
未来の囁きさえも聞こえそう
生まれ変ったみたいに
すべてをうけとめて
ほほえむ勇気をいつも忘れない
×