弓の月

弓月の下を 人は流れて
糸を重ねる 月の夜は花の中

酒に酔いながら 弓にたくした
ふるえる思いは 千々(ちぢ)に乱れるだけ

ハイヤー ハイヤー
遥かな ふるさとよ
ハイヤー ハイヤー
とどけ 君の胸に

山の端(は)にかかる 眉月(まゆづき)の色
君はあの場所で 今も待つのだろうか

おくれ毛に触れる 風になれたら
淡い宵(よい)の夢 朧(おぼろ)の恋唄よ

ハイヤー ハイヤー
遥かな ふるさとよ
ハイヤー ハイヤー
とどけ 君の胸に

弓月に生まれ 音に抱かれる
恋も命も すべては唄の中
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