フィーネ

肩が寒くて一人ではいられない
話し相手は誰でも良かったけれど
かけなれたダイヤル回しても
虚しいコールが響くだけ
出来ることなら今すぐに
電話のむこうでたった一言
これが最後の貴方への無理だから
少しは叶えて下さいな

夜が恐くて一人では眠れない
学生時代は恐ろしいものもなく
こんな明日があるなんて
人生なんてわからない
遠ざかる意識のその中に
悔しいけれどもいるのは貴方
忘れかけてたあの時のぬくもりを
少しは私に下さいな

どんな明日があるのやら
人生なんてわからない
遠ざかる意識のその中で
それでも私は笑っていたい
電話のベルは貴方を呼びつづける
そっとつぶやく夢をありがとう
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