三陸祝い唄

海と山との 二神(ふたがみ)が
担(かつ)ぐ嫁菜(よめな)の 花えくぼ
婿を見やれば 三陸の
恵み背負った いい男
めでためでたの 祝い酒
枡の絵柄も 鶴と亀

花の還暦 古希の冴え
喜寿(きじゅ)も傘寿(さんじゅ)も 途半(みちなか)ば
茄子の艶なら 三陸と
お国自慢も 七五調
一句ひねって 祝い酒
芭蕉気取りも ご愛嬌

沖の黒潮 親潮に
汗で報いる 人もいる
土に挑んで 三陸の
幸を育む 人もいる
香る梅(うめ)が枝(え) 祝い酒
伸びる青竹 繁る松
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