サイレント

君はいつも苛立ってる
どうしてどうしてと 執拗に
君はきっと何も知らない
電話のない夜は少しだけ楽になる

君は何を期待してる
どうしてどうしてと 執拗に
君の好む言葉を選べず
黙っていた僕に向けられる眼差しは

こんな近くにいて 何を見ていたんだろう
僕はもう気づいている
君じゃなくても

僕はひとり下ってゆく
君の手の届かぬ 底深く
目を覚ました感情が
いつからか想いを鈍らせる
楽になる

こんな近くにいて わかってたふりをして
君の目に映るのは
僕じゃないだろ?

電話は鳴り続けて 聞こえないふりをして
僕はもう気づいている
君じゃなくても
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